トラサン展望台


バスに乗り込むと今度は展望台だ。
トラサン展望台からは北朝鮮が見える。
大きな建物の中からも座って景色をみることができるし、外から望遠鏡で見ることもできる。
外のデッキには黄色い線がひかれてあり、黄色い線よりも後ろからは写真をとってもいいということになっていた。


背が高い人は得だったかもしれない。
ここがある意味観光地化されている。
というのは軍人さんでわかった。
デッキには2人の軍人がいたのだが、背たけが2メートルぐらいあって顔もイケメンなんだわ。
観光客とも一緒に写真をとっていたし、俳優のようだった。

ソ君は望遠鏡で北朝鮮の方を見ていた。
ちょっとのぞかせてもらったが、北朝鮮も南も本当にお隣の町なんだなって思ってしまった。
見えない境界線は望遠鏡の中からは感じられなかった。
(北朝鮮も意識してこのあたりの町を作っているらしい)

非武装地帯は人がはいらないために自然が多く残っており、すすきが一面にはえていてきれいだ。
展望台の付近には農家はないが、インジンガンの近くは田んぼもある。
非武装地帯かその手前かがよくわからなかったんだが、このあたりに住む人たちには特別な配慮がされている。まず兵役の義務の免除、税金の免除だそうだ。
何かでDMZと書いてあるお米の袋を見たことがある。
そういう場所でとれたお米なのかもしれない。

トラサン駅

ツアーは最後にトラサンの駅についた。
ここは京義線の終点の駅だ。
鉄道でも来られるのだが、ここに来てわかった。
トラサンの駅にきても駅しか見るところはありません。
しかも駅の建物は写真を撮っていいけど、外は写真もとれない。

駅の駐車場はものすごく広いんだが、すぐにはいっていけないようになっているらしく、バスはぐるっと迂回していた。
鉄条網や道路遮断の柵などがたくさんおかれており、ひとりで好きには歩けない状態だ。

私の今日の行動は正解だった。
インジンガンで降りてバスツアーに参加する。
それが一番いい方法だ。

トラサンの駅は超超モダンで学校から見学にきている中学生もいた。
改札口はまたイケメンの軍人さんが銃を持って立っている。
駅の中は写真をとってもいいので雰囲気は撮れたと思う。
ここから北朝鮮をこえてヨーロッパまで行くことは理論上は可能だということだ。





ソ君にヨーロッパまでいけるのにねって言ったら、
『日本から韓国まで海底トンネルを作れば、日本からだってヨーロッパいけるよ』
って言われた。
こんなこと考えてもみなかった!!!
すごい発想だわ!

トラサンの駅にはスタンプがあって、ガイドさんが
『パスポートの使ってないところに押して記念にしてください』
と言った。
パスポートにこんなスタンプおしていいのか。。。
と思いながら日本人のおじさんに聞くと
『私もいいのかなあって思うんですけどね』
といいながら押していたので、omiもおした。


スケッチブックにソ君の分もスタンプをおした。
自分の面倒はあんまり見られないけど、こういうおせっかいはするんだわ。

ここから再びバスにのりインジンガン駅に戻る。
この時わかったんだ!!!
日本語のガイドさんが
『ここからバスに乗られた方はここで降りてください。』
これを日本語で言ったというのはomiのために言ったということだった。
なんとここでバスを降りたのはomiの後ろに座っている韓国人の老人のグループとソ君とomiだけだったんだ。
そうか!!!!

このバスってソウルからきていたんだ!!
で、半日をomiが乗ってきた過程で、お昼からは板門店に行くツアーだったんだ。
最後にすべてが解明された、、と思う。。。
しかしソウルからバスツアーでくるとこの半日のコースだって5000円ぐらいかかるはずだわ!!!
ものすご〜〜く得をした気分になった。
バスツアーの出発地点で見かけたアメリカの軍人さん。
右の表示はピョンヤン209キロと書かれている。


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