ソウルへ

バスを降りて駅に向かう。
もちろんソ君が一緒だ。
もうおばさん世話係から逃れられなくなっている。
帰りのチケット持っているって見せたら、ちょうど時間だってちょっと急ぎ始めた。
あんたは走れるかもしれないけど私は無理だよ!
と思いながらはや歩きでついていくomi.


ソ君との会話は本当に奇跡的に通じたみたいなところがある。
双方、相手の言葉がわからないんだから。

でもなんとかなるもんだと思いましたね。
ソ君は現在、インチョンに住んでいる。
職業はミュージシャンだと。
ベースとキーボードを担当ひて5人でバンドを組んでいるらしい。
ガールフレンドの写真も見せてもらった。
めちゃくちゃきれいな人だったわ。
本当にガールフレンドかって疑ってしまいそうだったが、一緒に山登りをした時の写真を見て、え〜〜〜きれいな人をゲットしたんだ!って思いましたね。
言葉ができていたら根掘り葉掘り聞き出すところでした。
来年結婚するとのことだった。

日本にも行ってみたいと言っていた。
行くんだったら北海道に行きたいらしい。あと京都も行ってみたいと言ってた。
話しているうちにソ君がソクチョの出身だということもわかった。
持っていた日本のガイドブックを見せたらまつたけがでてきてお父様がまつたけの仕事をしているといっていた。
この日、ソ君はカメラをもっていなかったんで、何枚か写真を撮ってあげた。
メールアドレスを交換したんで、送ってあげることにした。
でも何語でメール書けばいいんだ。。。。。
まあケンチャナだな!


ガイドブックに韓流のスターの写真が載っていた。
ペヨンジュンがヨン様ということも知っていたけど、ヨン様もチェジウも韓国ではあまり人気がないといっていた。
チャンドンゴンをさして彼は国民的な俳優だと。
かっこいいと言ってた。

イヨンエも人気があるといってた。
パクヨンハは日本の韓流ファンだったら誰でもしっているけど、
『この人だれ?』
と聞かれたわ。
日本ではヨンハライナーが走るんだぞ!

『軍隊に行ったの?』
と聞いた。
するとソ君はちょっと変な顔をした。
『ウイムだ』
と言う。
なんだ?
そのウイムというのは!

で、書いてもらう。
ウイム。書いてもらったらなんとなく分かった。
義務だ。
『ああ!!』
と言うと、書いたらわかるの?
と聞かれた。

まあたまたま分かっただけなんだけど、日本語と似ている発音で、軍隊は○○だ。という文を完成させるには、義務がはいるでしょ。
日本人のomiにとっては、軍隊が義務ということが今ひとつビンとこないんだが、ソ君はなんであたり前のことを聞くんだろうか?と思ったのだろう。

途中、ソ君の電話がなった。
電話の向こうで
え〜〜〜〜
みたいな大きな声がした。
どうもガールフレンドらしい。
会話の内容がどうも私のことになっているんだわ。
ソウルタワーとかナンデムンとか前の日に行ったところを話していたんだけど、そんなに細かなところまで彼女に話している。
電話が終わって
ヨジャチングからだった。
と言ってくれたけど、よくよくわかりました。
その後2回ぐらいメールがきた。
で、なんでメールがきたか別れるときにわかった。
ソ君のヨジャチングはステュワーデスをしていたことがあって、少し日本語が話せるといっていたんだわ。

ソウルに着き、一度ミョンドンに帰ってジーンズのピックアップをしようと決めていたomi.
地下鉄の駅に行く途中までソ君は送ってくれた。
本当はご飯でもご馳走したかったけど、これから人と会う約束があるという。
別れるとき握手しましたわ。
で、ソ君は言った。
『お気をつけて』
ああこの言葉をメールで聴いていたんだ!
本当に本当にお世話さまでした。
この出会いは感動しましたね。
やはり旅はいいなあって思う。


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