モスクワ空港まで

アエロフロートって昔はソビエトの航空会社ということで、固定したイメージがあった。
ところが今回乗ってみて
アエロフロート!いいじゃない!!
ってすごく思えた。
まず、乗務員が親切。
これは本当に意外だった。
事務的な対応じゃなくって、丁寧な対応をしてくれる。
あと食事もよかった。
スモークサーモンとかはさすがにロシアで、ものすごく厚切りでおいしかった!!

乗務員は全員ロシア人だけど、日本語が話せるエアホステスがいて、ロシア語、英語の次は簡単に日本語で案内がはいる。
本当にロシア語を習っておけばよかったよ!!
旅行のたびに語学を勉強しておけばと思うけど、それは今回、イタリア語じゃなくってロシア語だった!

離陸して少しするとやりました!!
富士山ゲットです。

やはり左側の席は正解かも!!
飛行機は新潟方面に飛んでいたんだと思う。
途中、日本アルプスの山が見え、その後、雲にとざされた。
次に見えたのは、シベリアの海岸線だ。
山の頂は雪がところどころつもっている。
山が真っ白じゃなかったのは、暖冬だからか。。。

外の景色を楽しんでいる間に、飲みもののサービス。
そして食事がはじまる。


前の席に座っている日本人の人たちはツアーにはいっているらしくて、時々添乗員さんが説明にきている。
それをそっと聞くomi親子。
飲み物はアルコールは買わなければならないらしい。
でも、アルコールがでないからその分安いほうがomi的には嬉しいので、いいシステムだと思う。
ソフトドリンクはオレンジジュースやセブンアップ、ペプシコーラなどだ。
セブンアップやペプシは缶ごとくれる。
その缶はロシア語がかかれているんだわ!!
おおロシアのセブンアップと感激する!


ロシア語でかかれているセブンアップ!!
右はアイスクリームのサービスでだされた抹茶とバニラアイスクリーム。


食事はビーフかフィッシュかの選択だった。
日本で積み込まれた食事だからか、かっぱ巻きがちょっとついていたりした。
食後はコーヒーなどの温かい飲み物のサービスがある。

モスクワまで10時間なので、メインの食事のほかに到着の2時間ぐらい前には軽食がでた。
モスクワからローマまでも1回食事がでる。

このアエロフロートがいい点はこの便だったからかもしれないんだけど、前の座席にモニターがついていて、ビデオが見られるところだ。
機械類は息子の専門だ。
なぜかわからないけど、このような機械をうまく動かせない母を尻目にひとりでどんどんすすんでいく。
『どうやったら画面でるの?』
そこから聞かなければならない母。
やっとやり方がわかると映画にインディージョーンズ4があった!!
息子にそれを言うと、もう見たという!!
そういうことだけは早い!!
母はさっそく見始めた。
ただ英語オンリーだ。
しかも機内なので、エンジンの音もしている。
結局、インディージョーンズ4はなんのことかよくわからなかった。。
途中、わからないので寝てしまうし。。。


前の座席についているモニター。
中はインディージョーンズ。
右の飛行機の位置はいつも思うけど、自分の現在位置がわかっていい!!



眼下の景色は完全にシベリアになっている。
河が凍っていて本当に寒そうだ。
そういう中、ところどころに町が見える。


ロシアの陸地が見えた時


山が凍りついているように感じる!


どこかの町の上空。
煙がでているので、大きな町なんだと思う。
町も川も白一色で、特に川は凍っているのがよくわかる!!

だんだん日が暮れ始めて、遠くの方がオレンジ色になってきた。


ところがだ。
日はほとんど最後まで沈まなかった。
モスクワ着が6時だった。
もちろんこの時点では真っ暗だったけど、東京をでたのは13時。
単純に時差を計算しないと5時間でしょ。
ということは普通に日が暮れていくでしょ。
ところが実際には10時間あるので、日が暮れる時間がそれだけ長くなっている計算だ。
ただ途中から下は暗くて見えなくなった。




日がくれはじめて、夕日が反射している写真が撮れないかとねらっていた。

バイカル湖のあたりで、暗くなってバイカル湖はもう見えないかなあって思った。
息子に言った。
『バイカル湖見えないかなあ。』
息子は言ってくれた。
『何?それ??』
息子はバイカル湖を知らない!!
今回わかったのはバイカル湖を知らないなんてことはどうってことはないってことだったわ!!
(息子にとって湖の名前を知らないなんて普通のことなんだ)

インディージョーンズ4を見たような見ないような。。
その次はマンマミーアだ。
これも見たような見ないような。。
半分寝ている。
その後からだった!!!
もっと何かないか!!
って思って画面をあちこちにしていったら、ゲームがあって、

なんとフリーセルがはいっていた!!!




これははまるでしょ。
これをやりまくっていたら時間がたつのがはやいはやい!!
あっという間の10時間になってしまった。
ただ最後は目がもう見えなくなって、折り紙に変えたけど、このゲームはおすすめだ。
息子はナンプレとなにか他のゲームをやっていた!!

当初は10時間座っているってどうなるかと思ったけど、本当にあっという間だった。
モスクワ空港に着く直前に前の席の人のところに添乗員がきて言っていた。

『トイレには行っておいてください。』

モスクワ空港にはトイレがないって??
そんなわけないでしょ。
でもその意味が飛行機を降りてからわかる。


飛行機はモスクワ空港に到着した。
空港は雪に覆われている。
機内の放送は外はマイナス10度と伝えた。

外で仕事をしている人は寒そうだ。
フードのついたコートをきている。
外を見ていた息子は外で仕事をしている人のひとりが雪の上でなにか下をむいて歩いているのを見つける。

『コンタクトレンズでも落としたのかなあ。。』

こういうのを発想が豊かだと無理に思わなければならない。

飛行機は最後にとまった。
乗客が立って用意をしはじめた。
するとエアホステスの人たちは
『Take your seats!!』
という。
飛行機はとまったけど、まだ立ってはいけないんだ。
ずいぶん待ったところで、外にバスがきはじめた。
そこではじめてわかる。
ひょっとしてタラップか。。。。。。。。。

でした。
なんとマイナス10度は実感しなければならない温度だったんだ!!
タラップに降りるとなんとタラップは凍っている!!

エアホステスは言ってくれた。
『Watch your steps!!』
いくら気をつけても、階段が凍っているし、手すりは雪がついているんだわ。
これでころんだ人がいないってのが本当にすごかった!!!
(帰国してから聞いた話だと、モスクワのトランジットの時にこのタラップでころんで骨折して帰国した人がいるってことだ。よかった!無事に階段を降りられて)

息子はバスに乗り込む前にこの写真を撮ろうとしたら、係り員にはやくバスに乗れって言われたらしい。
じゃなくって、早くって言いたいのはこっちだったんだわ。
バスに乗ってドアがしまってもなかなかバスは発車しない。
マイナス10度の中でがんばるしかない。


やっとバスは動く。
2,3分で空港の建物に到着。
降りた場所がまた凍っていた。。。。。

Transitと書かれたほうにすすむ。
するとそこには長蛇な列が。
よくわからないけど、そこに並ぶ。
なんとそこは荷物検査の場所だったんだわ。
しかも、まったく列が動かない。
何事が起こっているんだろう。。。。

30分ぐらい待ったところでようやく列の前の方になる事態が把握できる。
トランジットの客も全部手荷物検査、身体検査をして、パスポートコントロールで本人確認をされる。
しかもさらにわかってしまったことは、こんなにたくさんの人が並んでいるのに、手荷物検査場は1箇所だけなんだ!!
ここでようやく添乗員さんがトイレに行っておいてください!といっていた意味がわかる。
途中、列を抜けることもできないし、列をぬけたところでトイレがあるかどうかは不明。


40分から50分たってようやくその流れから開放され、空港の中にはいれた。
飛行機の中で飲まなかったセブンアップを持っていたがここで没収された。
まあ買ったものじゃないからいいけどさ。

でも飛行機でもらったんだけど。。。
(これが問題だったら飛行機に問題ありってことになるんだけどなあ。。)
検査が終わり空港の中にはいっていく。
まずは今度の便の搭乗ゲートの確認だ。
インフォメーションにいた人に聞くが、何も言わずにゲートナンバーだけを買いてくれた。

ローマまではアリタリアとの共同運航ってことがはじめてわかる。

モスクワの空港は華やかな感じではない。
なのに、なにか雰囲気があるんだ。
アイリッシュバーがあったり、マトリューシカのキーホルダーが売られていたり、ああロシアに来たなあって思うことができる。
まだ行きだったので、帰りにユーロが残ったら買い物をすることにする。

チョコレートなどロシアの情緒たっぷりの板チョコが売られていた。
帰りも楽しみだわ。

写真は唯一行く時にかったマトリューシカのキーホルダー(6ユーロ)
ちょうどクリスマスツリーなどの飾りつけがおこなわれていた。
ツリーも華やかなんだけど、どこかロシアっぽい。

ツリーの横に大きな白馬があった。
その写真を撮る。
息子が
『これに乗った写真を撮りたい』
といいだした。
息子達はエジプト旅行で好き勝手な写真を撮らせてもらった。
これはその延長なんだな。
でも母は言った。
『共産圏だからそういうことにはきびしいかもしれない。変なことは慎むように。』
すると息子は言った。
『共産圏ってなに?』
本当に本当に息子も悪いかもしれないけど、高校の時に先生は社会の授業をしてくれたんだろうか。。。
バイカル湖はしかたないとして共産圏って単語は知ってないとまずいでしょ。。
母は言った。
『共産圏ってきびしいってことだわ!』
ますます言葉の意味を正確には理解できないままの息子。
しかしばかばかしくてそれ以上いえない母。
でもこのまま社会人になって大丈夫かなあ。。。。


息子はアイリッシュバーにはいりたがっていたが、これからのフライトがまだ3,4時間あるので母は反対した。
お店が楽しくてあっと言う間の時間だった。
(っていうか並んでいる時間が多すぎ!!)


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