今週のomi

200311月5日


韓国から帰国してもう2週間がたってしまった。旅行記にかなり力がはいってしまって、omi家は結局2週間のお休みとなった。韓国の後日談として、まずとびきりびっくりしたことは主人が帰国の翌日電話してきて、

「いつから韓国に行くの」

と言ってくれたことだ。ちゃんと次男の修学旅行の日程もいってあったし、その間のことを頼んだはずだったのだが、そのまま母子で行事に突入していたのだ。何もなくてよかった。

 先週から近くの会社で御歳暮のアルバイトをしている。ホテルオークラのハムのつめあわせとか、めんたいこの包装などの簡単な作業だ。デパートから発送されるものはこのような配送所で箱から組み立てて、中を詰め合わせて、さらに包装して出荷されることをはじめて知った。しかしこの私が包装をしているのだ。不器用ナンバーワンを誇れる人が包装するとどのようになるか実験しているようなものだ。しっかり時間をかけてやるのだが、時間をかければ美しく包装できるというものではない。もうどれだけ包装紙を無駄にしたか、会社の今後の損失は、はかりしれないものがある。しかも年をとっているから大変ずうずうしい。私達のグループが出荷したものが先方に届いた時にかなりくずれていたという報告をうけたのだが、そんなことを私達に(他の人はどう思っているか知らないが)言われても困る。私としてはめずらしくその時の出荷状況を覚えていたので、めちゃくちゃ詳細にこうこうでした、と主任に説明した。加えて私がその仕事にたずさわった時間まで超めずらしく覚えていたので4時から5時までやりました、としつこく言っていたので、主任も最後には嫌気がさしたに違いない。1週間ぐらい仕事をやったからってそんなにすぐにいろいろ覚えられるものではないし、だいたい今までのところは誰かの指示に従って動いているのだから、絶対に責任なんてとらないわよと決意している。(だからアルバイトに年令制限を儲けているのだなと思った)

 昨日27日はエリッククラプトンのコンサートに行った。私はこのようなアーティストに詳しいわけではない。友達のKはお兄様が前にクワタバンドにいたのでその影響もあってかめちゃくちゃ音楽に詳しい。彼女がチケットを手配してくれて、もうひとりの友達Y(こちらもめちゃくちゃ音楽に詳しくて自分の好みがはっきりしている)とおばさん3人で乗り込んだ。このチケットはもう何ヶ月も前に電話合戦に勝利して得たチケットだ。仕事はもちろん早退して、はやめに新横浜で3人で待ち合わせた。

新横浜にははじめていく。だいたいコンサートに行くのに道中のことまで書くのはおかしなことであるが、この道中が大変な道のりであった。家から田園調布までは普段使っているバスで、そこから東横線で菊名までいく。ここまではとどこおりなく行けた。しかし菊名からJR横浜線に乗り換えてからどれだけたいへんだったか。この乗り換えは東横線から直接JRの乗り場にはいれるような改札口を通る。じゃあ今もっているパスネットをどのようにしてJRカードにかえるのよ。駅員さんに聞くと2枚合わせて機械にとおしてくださいということだ。そんな複雑なことが韓国でおこっていたら、どれ程大変だっただろう。もっとわかりやすくしなければ駅員さんも乗客も大変だろうが。このシステムがすぐにわかる人は本当の天才というものだ。

そして駅の目の前にある待ち合わせ場所のプリンスホテルはよかったのだが、あまりにもホテル内が広くてそこでまた迷った。なんで日本でこうなるんだろう。

 Yは上野からくる。しかも新幹線を使ってくるという。ところが待ち合わせの時間に30分以上遅れた。彼女がいうには東京駅にでるのにタクシーにのったら時間がかかったそうだ。Kと「あんたね、新横浜にくるのにタクシーと新幹線使う?」とさんざん言った。彼女は我が道をいくキャラで、大昔は日本航空のスッチーをしていたのだが、今でも自分のベッドの上に日本航空の飛行機の模型をおいてあるそうだ。しかもその写真まで持っていて見せてくれた。こんな友達は彼女しかいない。おしゃべりがはずみコンサートに間に合わなくなってはたいへんと思っていたが、やはりこの日はみんな緊張していて、時間に余裕をもって会場の横浜アリーナに向うことができた。

 会場はもちろん超満員。チケットをとってくれたKは私のこの方面の師匠にあたる。今日はドラマーがいいよ、と案内版をみて教えてくれた。次男はギターをひくので、この日はとてもうらやましがっていた。そこでTシャツとプログラムを買ってあげる。これを買うのも一苦労だ。聴衆は若い子からちょっと年輩のおじさん達まで幅広い。エリッククラプトンの息のながさがこれだけでもわかる。715分に開演になり、2時間の間、ギターをひきながら、歌い続けるのは大迫力だ。やっぱりなまのステージをみるのはいい。いろいろに変化するライトのもとで聴衆たちも拍手をしながら見続けた。アリーナの人たちは最後は総立ちだった。2階席でよかったかも。はじめてのエリッククラプトンのコンサートだけど私の範囲がひとつ広がったような充実感があった。

 今週のびっくり。長男が言った。「これからはなんでもアルカイダのせいにしてやる。試験がだめなのも、学校がいやなのも全部アルカイダのせいだ。」アルカイダもとんだ迷惑だ。




今週のomi


2003
1127
 

とうとう11月に突入した。来週から行く韓国も今までは楽しみばかりが先行していたのだが、いざ行くとなるとちょっとどきどきしてくる。今朝はやばやと荷物をボストンバックにいれてみた。カメラがその中の大半をしめることを知って、やはりデジカメに替える時がきたのかなあと思ってしまう。とにかくスペースシャトル並みに1グラムでも荷物を少なくすることがこれからの課題だ。
 
 東京の木々は紅葉しかかっているのだが、気候は異常に暑い。家で半袖で仕事をしていても汗がでてくる。昔は11月といったらセーターの上にコートをきてでかけたものだ。今年はまだ半袖のTシャツの上にレインコートの袖をまくってでかけているけど、これでも暑いことがあるくらいだ。寒くもなってほしくないし、暑いのもいやだという贅沢な状態である。

 昨日、テレビでIQテストという番組をやった。見なければよかったのに、紙と鉛筆を用意して、一緒にテストをうけてしまった。私はこう見えても幼稚園の時は知能テストを公開してくれて、2番だったんだ。とすごい昔の自慢が現在まで続いていた。

しかし今回、その数少ない自慢が打ち砕かされた。なんでIQテストにことわざがでてくるかよくわからなかったが、ことわざも間違えたし、後はぼろぼろだ。数列とかいってくれたって、中学受験をした子供達はこんなことを山のようにやらされているのだから、絶対有利ではないかと思った。しかしそれだけではない。パズルを組みたてろといわれても、考える間もなく時間制限だし、とんでもない勘違いも数多くしてしまった。

「次ぎの中でなかまはずれはどれですか。だいこん。にんじん。ごぼう。はくさい。」

最初、この問題の答えとして、はくさいを選んだが、だいこん4文字。にんじん4文字、ごぼう3文字、はくさい4文字、とひねって考えてごぼうを選び、バツになった。正解は最初に考えたハクサイが葉野菜だから正解だった。でも考え方として絶対にごぼうがバツではないとまだ思っている。

そして全体の結果は悲惨なもので半分ちょっとの正解だった。IQももちろんかなり低い。なにか自分が馬鹿だと言われているようだ。一緒にやった息子はかなりの正解で、ものすごい自慢の仕方だった。私もここでひるんではいけないと思い、そんなにIQが高くて、あれだけ大学入試に落ちたということはどれだけ勉強しなかったかということなんだと言ってやった。しかし今まで馬鹿だ、馬鹿だといわれ続けてきた長男はそんなことをものともせず、本当は親よりも自分の方が頭がいいんだと寝るまでいい続けた。本当に馬鹿なのにちょっと腹がたつ。これからはテレビも見る番組を厳選しようと思う。

同じく、昨日は恵比須から新宿までまた歩いた。直線距離ではなく9キロぐらいの道中だった。途中で雨はふってくるし、普段ごろごろしているせいか、少々きつかった。毎日歩こうと固く思った。家に帰り、曝睡している間に次男が映画を見にでかけてしまった。親の弱味につけこんで行動しているようである。

次男は今までほとんど運だけで生きてきた。中学の入試の時も成績がかんばしくなかったけど、合格してしまった。いろいろな催しものに参加する時でも何でか書類が通ってしまうようなところがあった。一番すごかったのは、まったく勉強しないで勘だけで、英検にうかってしまったことだ。さすがに本人も驚いていて、あの英検の記号を選ぶ問題はやばいんじゃないかと言っていた。しかしまだその延長であるということが土曜日に証明された。次男はまったくニュースというものを見ない。アメリカのイラク攻撃もほとんど終結するまでしらなかった程である。

「戦争、戦争っていっているけど、どこで戦争しているの?」

と聞かれた時はさすがにあせった。総理大臣が小泉さんだということもひょっとしたら知らないかもしれない。そんな次男が土曜日に渋谷のまちで友達と遊んでいたら、街頭インタビューにあったらしい。

「自民党と民社党が憲法を改正しようとしていますが、それについてどう思いますか。」

はっきりいってそんなむずかしい質問は息子には無理である。しかしこのような時にうまく乗り切るのは本当にじょうずだ。息子は憲法改正には反対だといい、(だいたい9条を知っているのだろうか?)その理由として、戦争はしてはいけないものだからという答えをしたそうである。そして

「その為にはどんなことをしていけばいいと思いますか」

という質問には、

「そういう政党には選挙で票をいれなければいいと思う」

と答えたそうである。恐ろしくマトモな答えでこちらが面喰らってしまった。どこでこのような話術を覚えてきたかわからないが、一種の才能であるといっても過言ではなかろう。ついこないだアラファトって誰?と質問してきた子供とはとても思えない。これでどこまで乗りきっていけるかが、今後みものだ。なまけものを一生とおせれば、それはそれでいいと思う。

テレビでやっている競馬のコマーシャルを見て笑った。馬が

「きらいな言葉は根性、努力。好きなのは楽勝」

といっているのだ。まったく同じことを次男は2年程前にいっていた。馬とレベルが同じなんだろうか。


週末に馬鹿テレビを見て笑いまくった。中学の学校の試験の珍解答をやっていたのだ。

英語の問題。

 Iの複数は? bookの複数は?

答え。II。 booooook

社会の問題。
 ( )内に適当な語を入れよ。(問題はもっと長く説明してた。)
 織田信長は( )の戦いで天下を統一した。 ーー努力
 豊臣秀吉は( )を築いた。        ーーロマン

それぞれの答えは

we  books  桶狭間  大阪城

不覚にも声をたてて笑っちまった。 

昨日、長男がなにげに学校の話しをしていた。その中で目ん玉が飛びでてくるような話し。

「オレ、ホストやらないかって誘われちゃったよ」

これだけで、もう十分すぎるぐらいだ。長男のクラスにスーツを着て、ウィトンのバッグをさげてくる子がいるらしい。一浪しているから20才か。その子がホストをやっているというのだ。大学生をやる前からホストはやっていたらしい。一人暮らしでマンション住まいだというのが仲間のうわさだ。ただすごいと思うのはわが子が勉強して、やっとはいった大学にこの子はホストをしながら入ったということだ。

Tちゃんだったらマダム系だな」

とその子に言われたそうだ。マダム系というのはいったい何だ。ちょっと想像がつかないのだが、息子に言わせると若い子の相手はできないということなんだそうだ。私は思わず、なんて返事したの、と聞いてしまった。

「先輩(同じ学年だけどそう呼ぶらしい)。そんなことよりもちょっと勉強してください」

というのが息子の答えだったらしいけど、同じクラスで23人声をかけられたなかには報酬を聞いていた子もいるということだ。私も報酬だけは聞けばよかったじゃない、と言ってしまったが、もし息子がホストになったらどうしようと一瞬、頭の中が真っ白になった。その後で次男も大学受験であくせくするより、兄弟ホストとして売り出させ、毎月100万円づつ家にいれさせるのもいいなとか計算した。しかし息子が大学で学んでいることは想像を絶することが多いようだ。

今週はちょっとはやめです。来週はお休みで再来週韓国特集にします。


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