4

 

ANAからのメールで、格安ツアーがのっていた。

格安セール割引などの言葉に弱いomi
さっそく母を誘った。

当初は北海道はどうかということで誘ったのだが、札幌は行ったことがあるということで却下され、
(まさか却下されることはないと思っていたので、この時点で、札幌で野鳥の写真が撮れそうな場所まで調べていた。。)
長崎だったら一緒に行ってあげてもいいと言われた。。

ということで、母の気がかわる前にすぐに予約をいれた。
このツアーは飛行機の便とホテルを選べる。
行きの飛行機は朝ゆっくりと出かけられる11時台にして、帰りは4時ぐらいにはこちらにつくように設定。


出発当日。

梅雨にはいっていて、それまで雨の日が多かった上、前日はとっても寒かった。
しかし、この日は雨もあがり、気温も少しあがってくれた。
またとないぐらいのいい天気になったのは、本当に本当にラッキーだった!!!


なんといっても一泊なので、ほとんど荷物はないが、カメラはしっかりいれた。
あと、梅雨にはいっているので折りたたみの傘も一応もっていくことにした。
(この傘を見て、母は
天気予報を見てこなかったの?と言ってくれた。
急な雨ってこともあると思ったんだけど。。)

それをいつもの野鳥を探すときのリュックにいれる。
要は野鳥を探すときの格好をして長崎にいくと思って間違えない。

自宅からはバスをのりついで羽田にいく。

蒲田からはリムジンバスという空港行きのバスがでており、普通の路線バスと同じ値段で、ノンストップで空港に行くことができる。

最近はネットで旅行を頼むことが多いのですべてはコンビに支払い、メールのやりとりでおわりなので、とっても楽だ。
今回は長崎のガイドブックを買おうとしたんだけど、なぜかどこの本屋にもこれが
なかった

ひょっとしてomiが長崎に行くというんで、本をしまってしまった???

よって多少のことはネットで調べたがほとんどわからない状態で、突入する。

しかもいろいろな割引をプリントしたのに忘れたし。。。。。。。


調べたことの中にプレミアクラスにグレードアップすることは可能というのがでてきた。
そりゃ〜〜〜乗ってみたいでしょ
(次の国内線はいつ乗れるかわからないですもん!!)

羽田に着くとカウンターでプレミアクラスに変更できるかどうかを聞く。

が、

すでにプレミアクラスは満席でした。


機内に預ける荷物はない。
そこですぐに
お弁当を買う。

空港では空弁というのを売っているんだ。
昔のように機内食がどこでもここでもでることはもうない時代だ。

お弁当は忘れてしまうとかなり悲しいことになるかもしれない。。


考えてみると、国内線の飛行機に乗るのは何年ぶりだ????

ひょっとして北海道に行って以来のことか?
北海道に行ったのはなんと日本と韓国のワールドカップのときが開催された時のことだ。

2002年のこと?

ってことは9年前の話?

それから国内線に乗ってないんだあ。

ある意味、この記録を更新するのもすごかったかもしれない。。。。

母は今年84歳だ。
だいぶ歩く速度も遅くなってきている。

が、口は絶対におとろえない!!!!!


omiはこの旅行が決まってから祈りましたね。

雨が降りませんように!!!!

雨が降ったらお天気のせいじゃあなくってomiのせいになるんだ。

暑くてもomiのせいだし、昨年金沢に行ったときなど、新幹線で日がさす方の座席を取っただけですごくせめられましたもん。

そりゃ〜〜

大変です!!!!


しかも落ち度なくすすめるには、omiも年をとっている。
omiとてかなりきつい状態だ。

でも母からすればそこは関係ないことなんだな。


まずは手荷物検査!!。

かごがある場所と検査する場所がちょっとだけ離れていたんだ。

(といっても10歩ぐらい)

『なぜこんなに離れているのかしら!』

10歩なんてとてつもない距離を作ってはいけないんだ!!
これは設計上の大いなるミスだ!!


待合室。
なんとこの便はタラップだった。

『なんでタラップなのかしら?』

なんで母が乗る便をタラップにしちゃうんだ!!!
こんなことはありえないことなんだ!!


しかもANAのおねえさんに文句言ってくれればいいんだけど、文句はすべてomiに向けられる。


放送がはいった。

『優先搭乗のご案内です。手助けの必要な高齢者の方は・・・』

要は手助け、介助の必要な老人は優先的に搭乗できる。

はっきりいって、母は高齢であるゆえに、多少歩く速度はおそいし、大きな荷物を若者のようには運べない。
しかし日常の買い物から食事の支度、その他家事いっさいを完璧にこなしているんだ。


が、


この時は手助けの必要な高齢者に変身した!!!


で、優先搭乗をしたんだ。

飛行機までバスに乗るんだけど、優先搭乗の人は一番最初の出発のかなりの席があいているバスに乗ることができる。

(というのを初めて知った!!!)


しかしタラップというのはやはり高齢者は大変だわ。

エスカレーターにかえてほしいし!!!!

(omiは自分もそのエスカレーターに乗る気まんまんだ!!!)


飛行機の座席を見て、母は機内に響く声で

『え!!!!』

と言った。

優先搭乗しているのでまわりに誰もいなかったからよかったんだけど。。。


飛行機の窓が自分の真横にきていて、斜め前が壁になっていた。

母はこういう席はきらいだ!!!

しかしネットで席を決めるときにそこまではわからないだな。

母はがまんしてその席に座った。

後からどんどん人々が乗ってくれなかったら、席をかえてくれと、どこまでもつきすすんだと思う。


飛行機は15分遅れで離陸した。

上空にくると母は言った。

『下に茶畑が見えている。
写真、撮ったら?』

撮ったら?

というのは撮ったら?じゃなくって撮れということだ。

で、おもむろにカメラをだしたが、通路側からじゃさすがに真下の茶畑は撮れない。。。。
なんでこういう無理な注文が多いんだろう。。。。


9年ぶりに飛行機に乗ってわかったこと。
飛行機はほとんどバスと同じような感覚になってた。。。
次男も時々、出張とかで飛行機を使っているようだけど、こういう感じなんだなあ。
と初めてここで最近の様子が把握できる。

まわりの人はすぐにお弁当を食べ始めた。

omi親子も買ってきた空弁を食べる。
なにも機内食じゃなくってもこれで十分なんだ。
今までが贅沢すぎた。


機内ではお茶とお水とりんごジュースはただだ。

りんごジュース

これが今の主流なんだな。
とここでまたリサーチする。

長崎までは約2時間。
あっという間のフライトだった。

母は飛行機が降りる前にトイレに行った。
トイレに行っている途中でシートベルト着用サインがはいった。
母が戻ってから、omiもトイレに行こうとしたら、母は言った。

『シートベルトのサインがでているからもういけないわよ!!』

ため息です。。。


長崎空港から市内まではバスがでていることは事前に調べてあった。
このバスが20分間隔のときはいいんだけど、ちょっと時間がずれてしまうと、40分後とかになってしまう。
飛行機が遅れたので、降りたらバス乗り場に急がなければならない。


次のページにいく

Back

inserted by FC2 system