omi軽井沢に行く
2010年6月27日

JR東日本3日間乗り放題で2日を金沢に費やした。
残りの3日目をそのままにするわけにはいかない。
というので、5月の葛西臨海公園の野鳥観察会に参加した時に小耳にはさんだ、軽井沢の野鳥の森に行くことにした。

朝、6時に起きられるかな?と思っていたんだけど、遊ぶときは大丈夫だ。
7時台後半の新幹線にのるために家を出発する。
なんといっても2日前に同じルートを使ったので、スムースだ。


新幹線あさま号は高崎までは前日と同じルートを通る。
軽井沢は息子達が小さい時はよくスキーにでかけた。
東京からは近いし、ファミリー向けのゲレンデがあるので重宝した。
息子達が大きくなってからは足が遠のいていたが、今回はひさしぶりの訪問だ。

目的地の中軽井沢にあるピッキオ野鳥の森は星のリゾートという場所にある。
軽井沢の駅から無料のシャトルバスがでているのでそれに乗ることに決めていた。
朝起きた時はかなり雨が降っていたのだが、出かける時は雨がやみ、さらには高崎をすぎるころには陽射しがでてきた。
前日の天気予報で曇り時々雨とキャッチしたomi
帽子もサングラスも持ってきてない。

シャトルバスが止まる、軽井沢の南口はプリンスホテルの方だ。
ホームページでコピーしておいた、バス乗り場には小さなバスが3台とまっていた。
これだ!!!
と思って行ったのだが、いずれも目的のバスではない。
なんとこの無料シャトルバスに乗ろうと思っている人はこの日かなり多い模様だった。
みんなで目的のバスを探そうとするんだけど、バスはそんなにない。
新幹線が着いてから15分後にはそのシャトルバスがここを出発するとタイムテーブルには書かれていた。
なのにバスは来ない!!
すると最後に現れました。
しかもちゃんと星のリゾートと書かれていた。
よかった!!!

バスは乗り場に移動してきて、こういう時は一番に並ぶomiがまずバスに乗り込み、一番前の席をゲット!!
何も無料バスなんだから一番前を確保しなくてもいいんだけど、いつもの癖がでてしまう。
なんとかなりの人がこのバスに乗り込んだ。
中には着飾っている人もいる。
どうやらここのリゾート内にあるホテルで結婚式があるようだ。
招待状をバスの運転手さんに見せている人もいる。
なんやら全部チェックするomi.

一番最後の位置につけていたのは白人の女の人だった。
サンクチュアリとかバスの運転手さんにいっている。
運転手さんはちょっと困っている。
しかし最後にその女性は乗り込んできて、omiの隣に座った。


ここからがこの日のはじまりになる。
日本語を話さない白人の女性が一人でのってきて、隣に座ればそりゃ〜〜〜話しはじめるでしょ。
『野鳥の森に行くの?』
女性はそうだと答える。
で、トンボの湯で降りるという何分か前に運転手さんに聞いた情報を流す。
『どこから来たの?』
って聞いたら、オーストラリアって答えたんだけど、よくよく話したら、ニューヨークにご両親がいて、自分はシアトルに住んでいるそうだ。
アジアにははじめてきたんだけど、それが自分の学校の交換留学生をつれてきたっていう。
留学生を目的地にとどけて、そのあと長野の善光寺をみて、この日は長野で聞いた野鳥の森に来ることにしたらしい。
彼女はバイオロジーの先生だと自己紹介をしてくれた。
バイオロジーって何だったっけ??
そしてああ地質学だと思うomi.

実際はバイオロジーは生物学でした。
でもあっているうちはずっと地質学だと思っていちゃったのが恐ろしい。。


シャトルバスは15分か20分で目的地に着く。
目的の野鳥の森のインフォメーションセンターがあるトンボの湯は停留所が2つ目のところにある。
話しまくっていると、最初のバスストップのホテルに着いた。
ちょうど森の中の結婚式場にウェディングドレス姿の花嫁さんがいた。
『みてみて結婚式よ!』
『ああ、だからいい格好をした人が多いのね。』

と言う。
おそらくなんで和服姿の人がこのバスに乗るんだろう。。。って思っていたに違いない。

2つ目のトンボの湯はここから1分ぐらいのところだ。
降りたところで運転手さんにビジターセンターがどちらにあるかを聞く。
omiはこの日はここの主催のツアーにはいることにしていた。
ちょっと高いんだわ。
2000円。
でも野鳥の写真が撮れたらうれしいし、なんといっても熊がでることがあるらしいから、ツアーの方がいいでしょ。

この女性は途中できいたんだけど、マリアンという。
このマリアンの名前の説明を聞き取るのがたいへんだった。
マリアンは言った。
『ロベフって知ってる?』
なんだ。そのロベフというのは。。
で、知らないと答えた。

マリアンは
『ロベフの物語はヨーロッパの子供は誰でも知っているのよ。アメリカの子供も大体知っていると説明してくれた。』
で、何回目かにロベフの発音を聞いてわかってしまった。
ああ!!!!
ロビンフッド!!!
そうかマリアン姫が登場するわ!!!


omiの英語力ってこの程度なのに、話しを続けてしまうのはちょっと自分でも恐ろしい。

で、マリアンに説明した。
『私はツアーにはいろうと思う。2000円もするんだけど、熊がいるというし、野鳥の居場所も教えてもらえると思うから。』
するとマリアンは言った。
『2000円はわたしには高いわ。私はツアーにははいらない。一人で歩く』
こういうところがアメリカ人だなあって思った。

で、ビジターセンターのデスクでもう一度尋ねる。
『2000円ですよねえ。』
すると値段には間違えがなかった。

マリアンは一人で行動するというので係りのお兄さんが熊よけのスズをつけることをすすめた。
すると何ていったか。
『熊ってブラックベアでしょ。』
『はいそうです。』
『ブラックベアは人をおそわないのよ。アメリカにいるグリズリーはとても危険だけど、ブラックベアは大丈夫。ここで人がおそわれたことがあるの?』

えらく説得力がある。
すると係りのおにいさんはいった。
『今までにそういうことはないんですが、くまがいることは確かなので絶対とはいいきれないです。』
マリアンはとりあえずスズを借りた。

で、omiだ
『ツアーに参加すると野鳥の居場所とか教えてもらえますか?』
なにかやっかいな客が多い日だ。
係りのお兄さんはいった
『野鳥はその時にいる場所も違うので、うまくいったら見られるということになります。今は葉が生い茂っていてなかなか見つけるのが大変なんです。』
この一言で、心が揺れるomi
野鳥が見つからないかもしれないのに2000円を払うのがもったいないと深く思ってしまたし、なによりも説得力のあるマリアンの言葉にどんと心が動いたでしょ。

結局、ツアーには参加しないことにした。
マリアンはなぜツアーに参加しないの?
って聞いてきた。
アメリカ人と一緒の時はとにかく理由がないとダメだ。
で、おにいさんに説明してもらったことを伝えた。
これで、マリアンと一緒に散策をすることにした。
ひょっとしたらマリアンはひとりで行動したいかもしれないと思い、一緒でも大丈夫かと聞いたがそれはお互いに同じことを思っていたようで、お互いに一緒に行けることを喜んだという結果になった。(と思う)



ピッキオ野鳥の森ののパンフレットにはオオルリがどんとのっている。
こういう写真が撮れたら本当にうれしい。
が、実際に森の中にはいってみると、鳥の声はあちこちでしているのだが、葉があまりにも多くてまったく姿が見えない。

マリアンは言った。
『このスズをつけていると鳥まで逃げてしまうんじゃないかしら。』
この一言でスズを鳴らさないで歩くようになった2人。
なんのためにスズを借りたかよくわからない。




山道にはいっていくとすぐにマリアンは立ち止まった。
『この花見て!!』
マリアンはその花がすごく気に入った模様。
なんでも筋がすっとはいっているのがいいっていうんだわ。
きっと一人だったら目がいかなかっただろうなあ。。

途中、マリアンは突然、ころがっている石をみはじめた。
『ほら、この石軽いわ。』
ほ〜〜
火山から噴火してきた石だわ。
隣の石は黒びかりがしている。
マリアンは石の説明をしてくれた。
『この軽い石はゆっくり冷えていったので、こんなに軽い。で、こっちの黒いのは急速に冷えたので重いのよ。』
って言ったんだと思う。
これって英語が聞き取れてなかったらまったく反対のことかもしれない。
で、もっと急速に冷えた石はすべすべでガラスのようになるそうだ。
見回すとそういう石がごろごろしている。
omiは軽い石と黒い石の両方を拾った。
まるで小学生のようだ。
マリアンの御主人は地質学の教授だそうだ。
(なんと恐ろしいことにマリアンが地質学で御主人は地理学と単語の意味を確認するまで思い込んでいた。。。)
で、マリアンは御主人にとその軽いほうの石を拾っていった。
これで御主人のおみやげができたわ!
といってのけた。


鳥の声はあちこちからしているのだが、一向に姿は見えない。
小学生のグループがガイドさんの説明をうけている。
マリアンは小学生に
『こんにちは』
と声をかけた。
小学生もそれに答える。
その発音ははじめて日本に来たとは思えないほど完璧なんだけど、実際のところマリアンはこんにちは、ありがとう、おはようございますしか言えない。。。。
これでここまで来てしまうんだからやっぱりすごいなあって思う。

小さな水溜りのような池があった。
そばによると水面が小刻みに揺れた。
なんなんだ!!!
みるとおたまじゃくしでした!!



まだかえるになってないんだ!!
それもすごい数のおたまじゃくしで、近くによると一斉におたまじゃくしが動く。
マリアンが
『tadpoleだ』
と言った。
単語は今、調べてはじめてわかったぐらいなので、聞いてすぐに理解するわけじゃなかったんだけど、はっきりいっておたまじゃくししかいなかったんで、この単語に違いない。。
『日本語でtadpoleはなんて言うの?』
『おたまじゃくし』

もちろんマリアンもこの単語をすぐに覚えられなかったと思う。。。



道は登りになる。
登りがあるということは下りもあるんだろうなあって思う。
omiはアップダウンは苦手だ。
でもそんなことを言っている場合じゃない。
山は緑で覆われて、昆虫も多い。
ガが飛んでいて、なんとマリアンのキュロットスカートの上にとまった。
それをじっとおもしろがってみるマリアン。
さすがに生物の先生だ!
(何度も言うけど、会っているときは地学の先生だと思っている。。。)



分かれ道に来た。
『どっちにいく?』
マリアンは言った。
『私は歩くのが好き。距離が長いほうにしよう!』
omiも一枚も鳥の写真を写していないので、ひょっとしたらチャンスはあるかと思い、一緒に長いほうに行くことにした。
途中の休憩所で休みながら鳥を待つ。
しかし鳴き声だけで飛ぶ姿も見ることができない。



その後は下りだ。
階段の段差がomi的には高さがあった。
それをどしんどしんと降りていく。
降りているときに、本当に近くで鳥の鳴き声がした。
マリアンも姿を探している。
なのに、鳥はいなかった!!
みんなどこで鳴いているんだ。。。。。



階段をおりきったところには小川が流れていた。
これにそってビジターセンターに帰ることになる。
普通、森の中って涼しいでしょ。
ところがこの日はなんと暑かった。
なんで森の中が暑い!!!
マリアンが凄いのは半そでのシャツとキュロットスカート姿なんだわ。
omiは虫さされがこわくて長袖シャツ、と長ズボンだ。
で、汗をかいている。
曇りだと天気予報がいっていたので帽子もないし、サングラスももってない。
曇りっていってたのになあ。。。
って何回思ったことか。



山道がおわり最後は車道にはいる
その時、前方にツアーの人達が見えた。
きっと短い山道をすすんだんだ。
途中で会うことはなかったですもん。



ビジターセンターに戻ってくると12時20分だった。
軽井沢に行くシャトルバスは10分前にでており、次は2時台だ。
わあ乗り遅れてしまった!!!

マリアンはどうする?って尋ねてきた。
でomiは言った。
『中軽井沢の駅まで歩いていく。』
するとマリアンは
『じゃあ私もそうするわ。』
とのってきた。
なにかなんでもありって感じだな。
途中までは開発地帯なのか川にそって遊歩道がのびていたが、その後は車が通る道にそって歩道を歩いた。
マリアンは山の途中で車道を歩いているときにとっても車に注意していた。
きっとアメリカではこのような道がないんだと思う。
極端にはじによっていた。

お昼をどこかで食べようということになった。
最初のそばやはせいろが900円だった。
高くありません?
で、高いわ!!とomiがいってパスすることにした。
次に見たお店はマリアンが
『なにかいいにおいがする』
といったので、どんなものか中にはいってみた。
緑が外に見えるなかなかいいお店だ。
椅子の席はもういっぱいでたたみの席かカウンターだけだ。
それをマリアンに伝えると
『畳の席がいいじゃない!』
って言う。
おお日本になじんでいるなあ。
靴をぬぐけどいい?
って聞く。
『私は自宅ではいつも靴をぬいでいるのよ。靴を脱いだほうが家の中がよごれなくていいのよ。』
と言っていた。
最初はおそばは大丈夫?なんて話しをしながら歩いていたんだけど、そこのお店にはおそばはなかった。
どんぶりものだ。
マリアンは豚肉はだめだという。
で、野菜天丼を注文、omiはとり肉のどんぶりものにした。

きたどんぶりものはえらく量が多かった。
鶏肉をジャパニーズテイストだからとひとつマリアンに食べてもらう。
マリアンは何でも食べる。
大根の煮物でも小松菜のおひたしでもおいしいという。
すごくありません?
味噌汁も好きだし、おそばも好きだそうだ。
おはしもすごくじょうずに使える。
『おはしの使いかたがじょうずね。』
というと、生徒をつれていった先の家庭で自分もホームステイをして習ったのだという。

だいたい旅行の仕方をみても、食べ物が全部大丈夫だと聞いてもはじめて日本に来たとはとても思えない。
長野では旅館に泊まっていて、昨日の朝は善光寺に行ったと。
そこで何かの法要をみたらしいけどそれがとっても印象に残ったようだ。
マリアンには2人の娘さんがいる。
だいたいomi家の息子達と同じぐらいの年齢だ。
下のお子さんはアフリカがすきでボランティアでよくガーナに行くそうだ。
そういう話ってなかなか最近の日本で聞かなくなったなあ。

omiはこの時ぐらいまでにすごく感じていた。
まったく英語できないじゃない!!!
できない分はすべてずうずうしさで乗り切っている感じだ。

やっぱり英語を勉強しなおさないとまずいんじゃない??
omiはマリアンとお友達になれて本当によかったと思った。
ひさしぶりでアメリカ人の合理的な考えにふれることができたし、マリアンの旅行の仕方を見て、ああ旅行ってこういう風にやるもんだなって感じることができたし、無駄遣いはしないという意志、これって長い間忘れていたような気がした。
(omi家の場合は意思はなくって無駄遣いがただ単にできないだけなんだけど・・)
そしてお互いのメールアドレスの交換をした。

この食堂から何分で中軽井沢の駅にいけるかと尋ねると10分ぐらいで到着ということだった。
それを伝えると、ああ簡単に駅に到着できるんだ。。と思った模様。
駅の近くに書いてあった。
鬼押し出し!!
あ!!そうだ。
マリアンは鬼押し出しに行くと喜ぶぞ!!

でさっそくそれを伝える。
火山が噴火した時にできたごつごつした岩だらけの場所があるよ。
するとマリアンは行ってみたいという。
早速駅のインフォメーションセンターに行く。
中軽井沢の駅ってこんなに小さかったんだ。。。
昔はもっと大きく感じていたけどなあ。

インフォメーションのおばさんは
『バスが。。。。』
と探してくれた。
2時すぎのバスにのると最終の5時台の軽井沢行きのバスに乗れるという。
マリアンに伝える。
マリアンはまた聞いてきた。
『それって時間はどのくらいかかるの?』
おばさんは40分ぐらいと答えた。
で、またすぐマリアンは質問する。
『いくらかかりますか?』
おばさんが行くのに1000円ぐらいかかるという。
マリアンが聞き返してくる。
『片道1000円?』
この時点でomiは答えの予想ができましたね。
『値段も高いし時間もかかるからやめるわ』
まあ行ったらおもしろいとは思うけど、マリアンの行動にはそぐわないことは確かだな。
omiは言った。
『次回、御主人といらしたときに一緒にレンタカーでいけばいいよ。』
で、一緒に軽井沢まで行くことにした。

列車の時刻表を見る。
最初見ていたボードはなんと時刻表じゃなくって、路線図だった。
時刻表はどこよ?
時刻表は改札口の上にあった。
なんと列車はあと5分ぐらいではいってくる。
こんなにボードを見るだけにまごまごしているomiに日本語を託しているマリアンもちょっと気の毒だな。

マリアンにはいった。
『私達はパスをもっているからここはタダよ。』
実はマリアンもJRのパスを持っていた。
で、駅員さんにそれを見せると、なんとこれは使えないという。
え!!!
『ここはJRじゃないんでこのパスは使えないんです。』
昔からこの路線がJRじゃなかったかどうかは定かじゃないんだけど、omiはこの駅は絶対にJRの駅だと信じていたよ!!!

軽井沢までの切符お願いします。
すると券売機を使ってください。
と言われた。
券売機?
年をとるとひとつづつのことにあせらなければならなくなる。

列車がもうすぐ来るでしょ。
マリアンはコインはないけど、これだったらあると2000円札をだしてきた。
この期に及んでまた複雑なお札をだしてきたなあ。
いったいこの2000円札はどうしたんだ。。。

で、
大丈夫だから!!
と何よりも時間を気にしているomiは220円の切符を二枚買ってマリアンにわたした。
マリアンはお金を払おうとしているけど、そんな場合じゃないから。
スモールプロブレムと言う言葉をこの時思い出した。
人間ってこういう時にも言葉を思い出すもんだなあ。


時間がないとマリアンにいって、ホームにはいる。
するとすぐに列車が到着した。
ローカル線の様相をした信濃鉄道は昔のたびを思い出すような感じがした。
浅間山も見えたのだが、トップが雲におおわれ噴煙が見えなかった。
マリアンにそのことを説明したら、噴煙だったら焼岳で見たと言う。
いったいどういうルートを通ってきたんだろう。。。
でもマリアンだったらどこを通ってきてもクリアするだろうなって思った。

軽井沢にはすぐについた。
駅についてどこを見たいか聞くとおみやげを買いたいという。
娘さんのものはすぐに見つかるんだけど、御主人とお母様へのおみやげがまだだそうだ。
omiは言いましたね。
『御主人にはさっき石を拾ったじゃない!!』
マリアンは笑ってたわ。
きっとちゃんとしたおみやげをそろえたかったんだろうな。
omi家とは違う。

旧軽の方へ歩いていく。
omiはジャムを買いたかった。
駅から10分ほど歩くとジャムのお店があったのではいった。
マリアンは言った。
『ジャムがこんなに高いって信じられない!!』
まあそうだろうな。
でもここのはおいしいのよって言おうかと思ったけど、もしアメリカに住んでいて近くの農家のジャムとかを買っていたら、いっくらおいしくてもこの値段は考えられないだろうなあと思うとなかなかそれをいいだせなかった。

あと歩いていてマリアンは言った。
『なぜブライダルショップが多いの?』
これもうまく説明できなかった。
軽井沢の自然の中の教会で結婚式をあげるのってちょっとあこがれがあるでしょ。
でもそれをどうやって説明する!!
もし前の日にこのような事態になるとわかっていたら、少しは考えをまとめていたんだけど、急にそれを聞かれても何もいえないomi
ないのは英語の力ばかりじゃなくって、日本人の行動についての説明力も皆無ですね。
結局、軽井沢の結婚式はステイタスを感じるということでごまかしたんだけど、マリアンは言った。
『信じられない』
でしょうね。
まあ説明不足もあるけど、アメリカ人にはわからないだろうなあ。。

旧軽の近くになり、マリアンは一緒に写真を撮ろうといった。
で、近くを歩いている人にシャッターをおしてもらった。
次にomiのカメラにも写真をおさめた。
しかし、家に帰ってこの写真を見たら驚きましたね。
仁王様みたいなomi.
と疲れているマリアンでした。。

本当は写真の1000倍ぐらい素敵な方なんだけどな。

マリアンはomiが乗る新幹線の時刻を知っていた。
『もうそろそろ時間なんじゃない?』
といってくれる。
そこで別れることにした。
マリアンは明日アメリカに帰る。
長野から東京に戻り、すぐに成田にいくらしい。
ということは次に会えることがあるかどうか。。。
『今度は東京で会いましょう。御主人も一緒にいらしてね。』
するとマリアンは
『今度は私のところにもきてね』
といってきた。
アメリカか。
ソリャ〜〜〜行きたいけど。

今のところ軽井沢が精一杯でしょ。。。。
とまさか英語でそこまでは言えない。
本当はハグしてわかれるんだろうけど、マリアンは日本の習慣をわかっていたみたいで、握手にした。
そこからマリアンは旧軽に向かってomiは駅に向かった。

駅に向かう途中思った。
なんで軽井沢がこんなに暑いんだ!!!
歩いていると汗がでてくる。
結構、歩くと時間がかかる。
でも歩くでしょ。



駅が見えたときに時間をみると、まだ新幹線の時間までは間があった。
よかった、間に合いました。
駅の南口のテラスにしばらくでる。
そこは涼しい風が通りぬけており、気持ちがよかった。
昔よくスキーに来ていたころは駐車場だった場所に、お店が並んでいる。
子供たちが小さい時にすべった斜面は今でも健在で懐かしかった。



ひさしぶりの軽井沢はマリアンとの出会いでとっても楽しい一日となった。
やっぱり旅っていいなあと思った。
同じ年代の人と旅で出会ってこのように一緒に歩くことができるなんてなかなかないことだ。
貴重な一日だったと思う。



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