1泊2日で母と岩手県、花巻温泉郷にある志戸平温泉に行った。
今回の小旅行はJR東日本のジパング大人の休日倶楽部で発行している3日間JR東日本乗り放題で12000円のチケットを使い、ネットで見つけた温泉宿、游泉 志だてにに宿泊するというものだ。

母はジパング倶楽部にははいっていたが、なんとこれだけでは大人の休日倶楽部にははいっていないことになっているらしい。
チケットを買う段階でジパング倶楽部の会員証だけではだめだといわれ、どうしよう。。。と思うが、なんとよくよく聞くとこれに500円プラスすれば大人の休日倶楽部にはいれるんだという。。
どこを読んでもそういう説明はなかったよ。
いや!
あったかもしれなかったけど、omiにはわからなかった!!!

と12000円が使えるとなると強気発言をする!

6月25日東京―盛岡。
6月26日盛岡―東京
の新幹線のチケットを購入。

25日は盛岡まではやてを予約しようとしたんだが、希望の時間の新幹線は満席だという。
窓口でおにいさんが言う。
『はやては満席なんですが、こまちはあいています。』
『それって時間は同じなんですか?』
『はい、まったく一緒です。』

新幹線って前々から思っていたんだけど、乗車するのも切符の購入もむずかしいんだ!
要はこまちははやてに連結されて盛岡まで走る。
はやてはいっぱいなんだけど、一緒にはしるこまちはあいているってことなんだ。

とにかく無事にチケットはとれた。
帰りは花巻から乗る可能性が高いので、やまびこにする。

6月25日。
職場には有給をもらって、かなり嬉しい状態のomi.
8時28分東京駅発のこまちを使う。
家から東京駅まで1時間かかるってことはない!
でもそこは母と一緒なので、かなり余裕をもって家をでることにする。
出発は7時だと母には伝えておく。
余裕をもって7時にしておいたんだけど、母もまた余裕を持ってと考えたみたいだ。
『余裕をもっていたからもう用意できたわ。行きましょう!』
となんと7時前には家をでることになる。。

こんなに早く家をでてしまうと東京駅で
すご〜〜〜〜くまつことになるぞ!
東京駅に到着したのは1時間とはいわないまでも、なんと50分ぐらい前だった。。。
やることがないので、はじめておみやげものやさんをみる。
東京銘菓とかお弁当とか隅から隅まで見た!
しかも新幹線の中で食べる和菓子まで買った!

ホームで待つこと20分。
やっと新幹線に乗れる。
母は若い頃、どれだけ日本の鉄道状況がひどかったかを話はじめる。
『みんな網棚の上で寝ていたのよ。』
『へ〜〜』

でもそれって何回か聞いたことがあるかも。。
『トイレにも人がいたのよ。』
それは始めて聞くよ。
乗る場所がなくってトイレに人が乗っている状態なんだ!
『で、トイレは列車が停まったときに窓からでていって列車の下で用を足した。』
体力勝負の旅行だわ。
すべて終戦直後の話だ。
終戦っていっても湾岸戦争とかベトナム戦争じゃなくって、第二次世界大戦の終わった直後の話である。

そういう時代から比べると今は本当に快適に移動することができる。
omiだって大人の休日倶楽部が使える年なので、すご〜〜く昔の、まだ新幹線が走ってない頃の様子を知っている。
終戦直後まで遡らなくても、それから比べて本当に今は便利で駅も列車もきれいになったと思う。
トイレにはウォッシュレットがついているし、新幹線の中では手を洗えば、横には手を乾かすための送風もついている。


その快適な新幹線で盛岡までは2時間半。
車窓の風景は東京を離れるにつれてよくなっていく。
(この表現って自分ではあっていると思うんだけど。。)
途中、停車の駅は上野、大宮、仙台だ。
盛岡までは4駅だ!!
仙台をすぎると盛岡まで大きな街は少ない。
よって車窓の景色はまた一段とよくなる。

omiが盛岡を気にいっているのはあの白鳥の時からだ。
白鳥の時は街の中も見ていなし、高松池と岩手大学だけだったんだけど、それでも盛岡っていいなあと思った。
しかし、今回は梅雨時でもあったし、なんといっても母を連れているでしょ。
ということはだ。
いくらomiが好きでいい街と思っても、いく場所の選択とか歩く距離とか考えないと、母は気に入ってくれない。
いつもそうなんだけど、一緒に旅行すると本当にとことん調べたところで気に入ってもらえないことが多い!
大変だ。。。。

この日はなんと天が味方してくれた!
週の前半は雨が多かったのに盛岡に着くと快晴だった。
快晴だと快晴でまた陽射しが強いとか言われるんだけど、
(天気もどういうわけかomiのせいになる)盛岡はからっとした気候でなんともいえず気持ちがよかった!
盛岡に感謝です!!

駅に着くとまずでんでんむしというバスにのる。
これは前回、盛岡に来たときに知ったバスだ。
市内を一周している巡回バスで1回100円で乗れる。
これで街にでることにする。
はっきりいって、自分もはじめての街で(高松池以外で)道案内をするのはえらく大変だ。
でもやらなければならない!
バスを上の橋で降りる。


ここから川沿いに少し歩くことにする。
遠くに岩手山が見える。
この時に思った!
これはマリオスの展望台に行かなければならない!!!
突然、予定が明確になる。



川沿いに歩いていると酒蔵があった。
母にスイッチがはいる。
『お酒を売っているんじゃない?』


川からはなれて、酒蔵の正面に向かって歩く。
途中、紺屋町番屋という木造の塔が見える。
消防団の建物らしいんだけど、どのガイドブックにものっている建物だ。
かなりメインの場所を歩いている!!
とほっとする。


酒倉の正面はりっぱだった!
事務所にはいっていくと、お酒は前の店で売っているという。
小さなお店だったが、前の蔵で作られているお酒が売られている。
そこで、さっそく買い物をする母。
妹の家に送るという。
なるほど。。
ここで買うとなんとお酒は一割引きだ!
妹の住所を宅急便の用紙に書くomi!
母は買い物がすきなんだなあ。。


紺屋町番屋から酒蔵の方に曲がる時に、母はおせんべいやさんを見つけていた。
今度はそこに行くという。
岩手の名産のせんべいだ。
これも妹に送るという。
また住所を書くomi.
あとomiがやったことは試食だ!
この後の予定が頭にあるomi.
買い物に心がはいっていかない。

おせんべいやさんをでると、ここでの目的を果たしたと思った母。
あとはどこでもいい!って感じだ。
まあこうなるとomi的には精神的に楽なんですけどね。

ここからタクシーでマリオスに行くことにする。
タクシーを乗ったのにも理由がある。
まず、駅まで、でんでんむしを使っても東口から西口に歩かなければならない。
じゃあタクシーを使ったほうがいいか!
ってことだ。

タクシーにのるとすぐに岩手銀行のレンガの建物がみえる。
ここもよくガイドブックにのっている。
買い物をした母は、建物はもうどうでもよくなっている。



タクシーは盛岡一番の繁華街を通り、駅の反対側のマリオスにつけてくれた。
そしてなんと降りる時に運転手さんは言ってくれた。
『失礼ですが、65歳以上ですか?』
『はい』

(これは母がだ!)
『65歳以上の方は一割引きになります。』
素晴らしい!
素晴らしすぎる!

しかも身分証とか見せなくても一割引にしてくれた。
だから盛岡は好きなんだ!!!


マリオスはネットでいろいろ探していた時にでてきた場所だ。
ここの前から旅館のバスがでるっていうこともあるんだけど、マリオスの上には展望台があって、そこではビュッフェがある。
しかもこのビュッフェはなんと900円なんだ。
本当はおそばとか郷土料理が食べたかった母。
ここで少し不満になる。

新幹線が着いたのがだいたい11時。
旅館のバスがでるのが1時半。
その時間内で、お昼まで食べて、街中も少しは見てとなると、どこかが窮屈になるにきまっているんだけど、今回はそれが食事だった。
しかもおいしいおそばやさんが探しきれなかったんだ。
盛岡ってわんこそばとか冷麺とかが有名なんだけど、絶対に母が望んでいるのは日本そばだ!
晴れていたらこのマリオスの展望台をいれて、そこでビュッフェにするという計画は頭の中で描いてはいた。
でもこうあからさまにいやな顔をされると困るんだな。

『ここでいいかしら。』
『しかたないじゃない。』

という会話の後にこのカフェテラススカイメトロにはいった。
は〜〜〜
しかもだ。
窓際の席がなかった。
『窓際の席はないですか?』
『すみません。今はあいにくないんです。』

で、母の不快感がすすむ。

それでもお料理をとってきて、食べ始める。
するとすぐにボーイさんが窓際の席があきました。
と知らせにきてくれた。
窓際の岩手山が見える席だ。
残雪があって、迫力がある。

ここからまた母が機嫌がよくなった。
『盛岡って本当にいい街ね。』
ほっとするomi.
アップダウンが多い!!

盛岡は上から見るとまさに緑で覆われた街だ。
お天気はよかったし、緑に覆われ街と残雪の岩手山を見ながらの食事になった。
タクシーの運転手さんもボーイさんもご協力ありがとうございました。



ビュッフェにあったわんこそばを食べる。
バスが出発するまで時間があったので、コーヒーを飲んだり、デザートのケーキを食べたりして、景色を眺めた。





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