角館日帰り旅行
2006年5月23日


5月21日(日)に角館に行った。
JR東日本乗り放題、6000円という企画がありどこかに行かなければと思ったのだ。
(かなり旅行に飢えてます)

この企画に参加できるのは女性は50歳以上のミドル倶楽部入会者のみ。
omiはこれを使いたいがためにこのミドル倶楽部というものに入会した。
ついでに男性は55歳以上という参加条件を満たしたオットも入会させた。
オットはこの魅力あるチケットはもちろん、なぜ自分がこれに入会しなければならないのか、よくわかっていないと思われる。

この企画を有効に使おうと、できるだけ日帰り可能地域の一番遠い地域を探したomi。
どんなに遠くても新幹線の指定席券を購入しても6000円。
候補地としては、秋田、山形、角館が残った。
そして最後に秋田という線がでてきたのだ。

秋田まで走っている新幹線、こまちは全席指定のため、その座席を一週間前に入手。
ここのところはomi家で書いた。
新幹線に乗るなんてとっても久しぶりなomi.
しかも秋田新幹線こまちは初めてだ。

東京駅で新幹線の改札を通る。
ここでは乗車券と新幹線の特急券を重ねて改札するんだ。
何かとってもむずかしい。

8時28分に出発のこまち7号が発車する30分以上も前に東京駅についてしまったomi。
新幹線を待っているときにいろいろなものを発見。

まず新幹線にはいろいろな種類がある。
そんなのは幼児の本を見ればわかるけど、実際に東京駅で見るとついつい写真をとりたくなる。
ひとりでばちばち新幹線の写真を撮るおばさん。
不思議な光景かも。


他に新幹線の写真なんか撮っている人はいませんでした。

新幹線がホームに入ってくるとき、車内清掃の人たちは一列に並んで、新幹線にお辞儀をする。
これってかなり驚いた。
このお辞儀にはどういう意味がこめられているのだろうか?
最初これを見たときは目の前で突然お辞儀がはじまって写真がとれなかった。

新幹線だけでも目立つのにお辞儀をしている清掃の人たちまで撮っていたらドウ思われるかなと一応は思ったんだ。
でもやっぱこの光景は絶対に撮らなければと、自分が乗るこまちが入線した時に、新幹線を撮るようなふりをして写真をとってみた。

しかしこのようにきちんとした清掃の方がいるので新幹線の中がきれいだということは確かだと思う。

それからとりあえずここは日本だし、日本語で説明されているからなんとかなるんだけど、この複雑な乗車システム。
初めて日本にきて一人で旅行する外国人にこれがわかるかなあ。。

右の写真みてください。
こんなに枠があって、迷うだろ。
(なんていっているのは今どきomiひとりか?)

でも、乗り場が新幹線の種類によって微妙に違うし、
最初の列は次の新幹線。
その次の列は次に入線してくる新幹線
とぱっとわかったらその人はすごい!!


今回思ったのだが、旅行の仕方もえらく簡単になった。
とにかく秋田まで日帰りができる。
あと持っているものも簡単だ。
まずカメラ。
これが小さい携帯ぐらいのデジカメひとつ。
(本当は一眼レフがほしいけど、とりあえずこのデジカメは小さくて

あとはCDウォークマンと携帯が小さいバックにはいっているだけだ。
(これを全部ひとつの機械でなんとかしてもらっちゃうと本当にいいんだが。。)
途中でおみやげがほしくなった時に使う、マーケットでもらった携帯用のバッグはコートの後ろのポケットにいれてある。
なんとなくこれで世界中が回れてしまうんじゃないかって思ったわ。

こまち7号には出発の10分ぐらい前に乗車できた。
omiは大好きな窓際の席をゲット。
窓際というのは窓までのわずかな空間も自分のものになる。
これって狭い座席に座っていることを考えれば貴重なことだ。
前日も遊んだomi.
この日は朝から、かなりお疲れだった。
宇都宮ぐらいまで寝ようっと思っていたが気づいたら福島だった。

このこまち7号は大宮をでると仙台まで止まらない。
その後もとろとろしてしまって結局、盛岡まではあっという間の出来事だった。
盛岡をすぎたら駅弁でも食べてなんて考えていた。
ところが秋田新幹線というのは盛岡をすぎるとものすごく景色がよくなる。
よって食べている暇はない!!
盛岡をすぎるとすぐに雪が残っている山が見えた。
後ろのおばさんが
「岩手山だわ」
と言っていた。
で、あわててカメラをだす。




秋田新幹線というのはたぶんそれほど
ばしばしスピードはださないんだと思う。
すぐ横に家があったりして、ちょっと池上線ぽい感じがしないでもないんだ。
しかしそれでも車内から写真を撮るのは大変だ。
あっという間の景色をゲットしなければならない。
omiがばしばし写真を撮っていると前のおじさんもカメラをだした。
本当はみんな撮りたいんだろうが!!

ちょうど田植えの季節だ。
田植えをしている光景もとりたかったがそう贅沢を言ってはられない。



雫石をすぎると田沢湖までの景色がまたいい。
新緑の山の中に川が流れている。
その川が何回もでてくるんだ。
コバルトブルーの川と新緑の緑。
最高でしたね。
ただトンネルも多くてなかなか写真はとれなかった。
こんなにばちばち写真を撮っているおばさん、不思議だったかも。。。







田沢湖をすぎると目的地の角館だ。
角館で降りる客は多かった。
このミドルの切符でみんな来ているんだな!
とひとりで分析する。

東京とか京都とかの新幹線の駅と比べると角館の駅はローカル線の駅に近い。
かわいい電車がとなりにとまっている。
宝くじ号と書いてあった。

角館の駅はもちろん自動改札ではない。

切符を駅員さんに渡して駅前のロータリーにでる。
この右手に観光案内所があるんだ。

今回の旅行ではガイドブックはもってなかったし、ネットでこの案内所があることだけは読んできた。
そこで地図をもらう。


この町で知っていることと言えば桜の名所だということ。
川に沿って桜並木がある。
それと
安藤醸造所というところに蔵があってその蔵がすごいみたいだ。
あとは
武家屋敷かな。
これだけの知識で、あとは地図を頼りに町を歩くことにする。

駅を背にしてまっすぐ町の方に向かう。
この日はちょうど晴れていた。
歩いていて気持ちがいい。
最初の案内。
なんと韓国語でも書かれていました。
無理して読むomi.
まあ地名だけなんですけどね。
年間何人ぐらいの韓国人がこれを使うんだろう?



右 角館駅

上 マンホールのふた

左 駅前にあった
郵便ポスト


安藤醸造所をさがしながら歩く。
西宮家という看板が見えた。


この通りは武家屋敷のメインストリートではないのだが、田町武家屋敷通りといって、素敵な通りだ。

西宮家はこの時に蔵を見て、この日の最後にコーヒーを飲むことになる。


この蔵を見る。
そんなに広くはないのだが、いろいろなものが陳列ケースにつまっている。
一番気に入ったのは狭い2階にあがる階段。
もちろん木造で、ものすごく赴きがある。

右の写真。
田町武家屋敷どおり。



    


上 西宮家で撮影

左&下 田町武家屋敷通り。
新緑がいっぱいで素敵な通りだった。

公開されていない一般の家も文化財にしてしまいたいぐらいの家が多かった。


  



西宮家をでてからだいたいこっちの方だろうと進んでいく。
かなりいいかげん。
まあどこにいってもそうなんですけど。


田町武家屋敷通りの1本、川沿いの道に安藤家はある。
赤レンガの蔵の安藤醸造元ではおみそとかおしょうゆを売っている


お店にはいっていく。
大きな店の内部は現在も住まいになっている。
立派な座敷もみえる。

お店の方はすぐに
「蔵を見てください。」
とすすめてくださった。。

お店の奥ににこのレンガの蔵がある。(右の写真は家の中のレンガの壁)

中には五月人形が飾られていた。
大きな田舎の家がもつ独特のちょっと冷たい空気だ。
そのひやっとしたところがいい。

五月人形はいろいろな種類のものがあって、初めて見るものも多かった。
この蔵は蔵座敷になっていて、そのふすまの絵などは格式がある。
さすがに小京都だ。





大きな扉から再び、お店の一角になっている外にでる。
外といっても家の中だ。
そこの廊下におもちのようなものがつるされていた。
お店の人にこれは何かと聞く。
なんとこれはやっぱりおもちだった。
大きなお正月のまるもちをほして、小さくして揚げるそうだ。
それをここでおこなわれる100キロマラソンに毎年、参加する人に配るそうだ。

お正月のおもちをそうやって食べて縁起をかつぐんだ。



この安藤家ではお味噌、おしょうゆのほかに沢庵などのおつけものも売っている。
買いましたね!!
試食もできる。
食べましたね!
その試食をする部屋が
文庫蔵なんだわ。
すごいところで試食できるんだ。
ついでにトイレもお借りしました。
きれいなトイレでした。


安藤家から川の方にでる。

この桧木内川は川にそって桜の老木が並木を作っている。
桜まつりのときはものすごくきれいだと思うが、間違えなく、人を見に来なければならないだろう。
しかしそれも終わり、新緑の今、この桜並木を見にくる観光客はほとんどいない。

絶対に新緑に季節おすすめです。

土手から川のちかくまで降りて、川にそって歩く。
これが気持ちよかった。


こういう立派なたんぽぽはなかなか都会では見られなくなった。
川原のあちこちにたんぽぽが咲いていた。


途中、横町橋から町にはいる。

おそばやさんを見つけておそばを食べる。
旅行のときはおそばかうどんに限る。
あたたかいし、量もそんなに多くないし、ぱっと次の行動にうつれる。
具だくさんの山菜そばで、朝からの疲れはとれました。
お昼を食べてから町にはいる。
公開されている家のひとつに松本家がある。



新緑と花に囲まれた古屋は趣があった。
上の写真は外に置かれていたうす。

町にはいると川原の美しさが気になる。
そこで再び川に戻り、さらに上流にむかって歩く。
こんな新緑の並木を歩くことなんか滅多にできない。
並木はどこまでも続くが古城橋まできたところでそろそろ武家屋敷を見なければと思う。




角館の花



表町下丁には石黒家、青柳家がある。
ただどちらも有料。
この近くに大きな駐車場があり、結構、有料にもかかわらず観光客は多い。
せこいことにomiは
有料の2文字をみて見学をあきらめた。
青柳家はすいていればはいってもよかったんだが、やはり混んでそうだった。

中は見なかったが写真を撮らせてもらった。
左は青柳家の庭
がんばって塀の外から撮った。


続く、岩橋家、河原田家、小田野家は無料。
もちろんみました。

説明には
岩橋家は江戸末期改造の中級武士家屋の典型的な間取りの形が残っている
河原田家は藩政時代の建築で、この地方の書院造の典型的な様式が残っている
小田野家は佐竹北家の家臣で、秋田蘭画の小田野直武生家の分家屋敷
と書かれている。


  
   

この3軒は比較的こじんまりしていた。
しかしかやぶきの屋根、コケが敷き詰められている庭、
やっぱりこういうのってすごいですわ。

このあたりの武家屋敷には中国人の人が多かった。
案内板にも中国語が書かれている。
中国語が一言も話せないomi.
残念ながら何も話せませんでした。


この通りは家だけでなくこれだけの樹木を保存してあるのはすごい。
とにかく新緑がきれい。
東勝楽丁をそのまま進む。



表町下丁界隈

 




武家屋敷の通りをすぎると、タカヤナギというスーパーマーケットを見つけた。
地方に行くとスーパーを見るのも楽しみだ。
牛乳とかの銘柄も違うし、運がよければ特産の缶詰とか野菜などをゲットできる。
野菜はきのこの詰め合わせがあったのだが、迷った末買うのをやめた。
ここはあまり地方色のないスーパーだった。
それだけ生活密着型なのかもしれない。


このスーパーをでて駅の方へ向かう。
途中、一番最初に見た西宮家の裏手にくる。

ここにはおみやげ物やができている。
しかしそのみやげ物やのつくりがすごい。
2階までわっと見えるので圧倒される。

このみやげものやの裏手にはコーヒーショップがある。
つくりはみやげものやに比べるとややモダンだ。
歩きまわってかなり疲れたのでアイスコーヒーを飲む。
ゆっくりできるコーヒーショップでした。
トイレもきれいだった。




さらにここの裏にまわると小さなおみやげものやがあった。
ここのおみやげものやさん。
ものすごくおすすめです。
めずらしい手作りの食品がいっぱいある。
ここのおばさんが作っているらしい。
右はおばさん手作りのおすし。
めずらしいお漬物なども売っている。


時間はまだあるが駅の方に向かう。
途中、サイレンが鳴って、煙のにおいがした。
どうやら火事があったようだ。
火事の時は消防車のサイレンのほかに町のサイレンも鳴るらしい。
これだけ文化財の多い町だから火事になったら大変だ。

みんなやはり心配そうに煙の方向をみていた。

来た時の道を引きかえす。
駅のちかくのお菓子さんにはいる。
ここは唐土の専門店だ。
試食をしてみると結構おいしかったのでおみやげとして買ってきた。

町に行く時は地図だけもらった観光案内所の中も見る。
駅の待合室は小さいのでここで列車を待っている人もいた。
日が暮れかかってきている。
列車は16時42分発のこまち28号。
時間があったので駅の近くをぶらぶらする。


 
駅の近くのなんでもない草原だったんだけど黄緑の草がきれいだったので写真を撮った。

町の看板や装飾には桜が多く使われている。
    

日が傾きはじめる。
やはり北国なのか、初夏なのに夕方近くになると陽射しが弱くなる。
列車がはいる10分ぐらい前から改札がはじまった。
改札をとおるとそこがホームだ。
こんなのどかな駅が新幹線の駅だというのがいい。

今回の旅行の大きなひとつの失敗は帰りの新幹線が窓際ではなかったことだ。
だんだん日が暮れていく様子が見られなかった。
これだけが残念だった。
新幹線が盛岡に着くまえに駅弁を2つ買っておいた。
これは家で食べることになる。

 

昔、秋田まで行こうと思えば大変なことだったが、今ではこのように日帰りでいける。
なんでも利用すればいろいろなことができるなあと思った一日だった。



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