今週のomi家
(omi電話のアルバイトをする)

2005年7月28日


なんと今回、アルバイトの掛け持ちということをしてみた。
ひとつはもちろん保育園なんだが、もうひとつはお中元を配達する配送所の電話のアルバイトだ。
これは暮れにもやったアルバイトだ。

omiがやった仕事というのは配達先のお客さんがいないとき不在カードというものが入れられるが、その連絡の電話を受けるというものだった。
これって一見簡単そうにみえる。
ところがこうやって特番がかけるようなアルバイトなんだ。
電話って普通にみんな話すと思うでしょ。
ところが世の中ってすごい人が多いんだわ。
結構これって電話している時は気分が悪いからひどい電話の主は実名で書いてやりたいぐらいだわ。



お客さんからの電話って伝票がはいっていて不在だったから
「もう一度配達してください」
ってお願いの電話なはずなんだ。
しかし電話するほとんどの人はお願いだとは思っていない。
(もちろん丁寧にしてくださる方もいる。でもはっきりいってそれは少数ですね)

しかも電話をしてきても、今度はいつの配達がいいかと聞かれて答えられない人がいる。
「今日か明日、でも明日はいないときがあるかもしれないわ」
と答えてくれたりしちゃうんだ。
じゃあ明日は配達できないだろう!!

「この時間はいると思うんだけど、でたりはいったりするかもしれない」
なんていう人はかなり多い。
じゃあどうやって届ければいいんだ??
でたりはいったりしていたら、配達の人とは出会えないでしょうが。
そしてそういう人に限って次ぎの電話ではいう。
「ちょっとの差だったんです」
ちょっとの差でもなんでも家に人がいない限りは配達できないんですわ。

朝11時ごろ電話をかけてきて午前中にもってこいなんていうのもある。
あと1時間以内で必ず届けられると思っている。
午前中しかだめだったら、もっとはやく電話してよ!!

しかしこういうのはおもしろい電話であっていやな電話ではない。

電話では相手からの情報を書き取ることになっている。
お客さんの住所や伝票番号など聞きながら書いていくのだ。
それをomiがやるのでかなりの無理があることも確かではあるが中には声が小さかったり、携帯電話で聞こえにくいときもある。(というか、かなりある)
で、情報は基本であるから聞きなおす。

ある男の人からの電話は電話番号を繰り返したら
「誰がその番号を決めたんだ!」
って怒鳴ってましたね。
あんたがはっきりきちんと言わないから聞き取れないんだよ!!
「もう一度お願いします」
って言ったら、
「きちんと聞かないから言わない」
といいましたね。
で、めんどっちいからそれ以上きかなかった。
でも商品が届かなくって困るのは自分だとは気づいてないんだな。
はじめはこういう会話にむかっときましたが、なれてくると
馬鹿なんだなあってかなり冷静に思えるようになってきた。
人間なんでも訓練ですわ。

次も男の人からの電話。
電話でアポイントの日を決めたら
「あんたの名前なんていうの?」
と聞かれた。
はっきりいって、名前を聞いてどうするんだと思う。
私が配達するわけじゃないし。
でも名前を言った。
「omiです」
と、相手は言いましたわ。
「omiか!」
違うだろ。
「omi
さんだろ!!
呼び捨てにするな!!!」
(と電話口では言わない。)
だんだん荒っぽくなっていく自分を感じる。

こんなのもある。
「今日中にお届けいたします」
と言ったら、
「今日中っていったって、11時、12時(夜)にはならないでしょうね」
って念をおされた。
ふくろう便じゃないからねえ。
夜遅くっていったって、そんなに起きてはられないんですわ。

もうひとつのパターン
「今日中にお届けします。」
って言ったら、
「12時までには持ってくるんだろうな」
って言われた。
その時は
「はい」
って言った。
12時を過ぎたら今日中じゃないんだよ。
小学校
で習っただろが。。

夜の配達は夜間便がでるともうその日のお届けはできない。
でもこれに納得しない人って多い。
「まだ今日はたくさん時間あるじゃない」
これって夜の7時の電話だった。
たくさんっていったって、私たちも人間だって!!

やたら早口で自分の情報を言う人もいる。
もう一度言ってもらおうとすると、
「1回じゃわからないの!!」
なんていわれる。
あんたは書き取りのコンプレックスか書き取りの悪い思い出があるんじゃないかっていいたかった。。

「(聴いて書くのが)あんたの商売でしょ」
ていうのもあった。
いくら商売だってスーパーマンじゃないんだから、そうそううまくはいかないんだよ!

指定の時間に持ってこないんだったらいらないっていうのもある。

だいたい今の交通事情を考えて、きちんとその時間に届けられるわけがないじゃないかって思うんだが、
そういう人は自分が世界の中心だから、あまり余分なことは考えないようにしているようだ。
いらないんだったら、届けなければいいと思うんだけど、そう思うのは配送所の中ではomiだけらしい。



あとやたらいらいらしてかけてくるので勘違いする人もいる。
「9時から12時の間に届けます」
って言ったら、
「4時間もまつの」
と怒鳴られた。
「いや、3時間です」
って言い返しましたわ。
そしたら
「4時間じゃない!!」
って再び怒鳴られるんですね。
小学校で算数を習わなかったのか!!!
こっちが言ってやりたいですわ。

品物が届くのを待っている客からの電話。
「まだ来ないじゃない!!
時間取り戻してくれる?」

と怒鳴る。
馬鹿だなあ。
そんなことできるわけないじゃない!!
しかし原子レベルでは0コンマ何秒か過去に戻ることができたらしいから、将来は
「じゃあお客様のお時間取り戻します」
なんていえるかもな。

時間が無駄になったっていう人は結構いる。
でもそれは自分の時間しか考えてない。
こういう人達は配達員が配達して不在だったから時間が無駄になったという考えは頭の中にははいってこないようだ。


あと留守だと不在カードというのを入れるのだが、何回それをいれても連絡してこない人もいる。
こんなんはもうさっさと送り主に返せばいいんだけど、また電話でも連絡してあげるんだ。
本当にいたれりつくせりですよ。
こういうことが日本をだめにしているのではないかと思うほどだ。
で、電話すると意外に家にいたりする。
で、今日、持ってきてほしいなんて言ったりするんだ。
じゃあはやく電話してよ
配達の人は何回も届けようと訪ねているんだからさあ。


すごいのはこの電話を受けていると家族が仲がわるいっていうのがわかることだ。
息子に届け物があっても、もう家にいないし関係ないから受け取らないというのもあるし、隣が息子の家でも荷物は預からないっていうのもある。
受け取られない荷物は依頼主に返すんだが、家はあるし、その状況を書いて返すことになる。
しかしそれを聴いた依頼主はどう思うかなあ?

電話は受けるだけでなく、こちらからかける時もある。
それはすでに転居しているのだが、電話番号は使われている時だ。
転居しているのに荷物が届くことは何度も何度もある。
それが5.6年前に転居していてもだ。
送り主も注意をしないんだろうし、受け取るほうもお礼状にそのことを書かないのかななんて思ったりするんだが。

ところがこの転居をうまく利用している人もなかにはいる。
新しい住所がわかったところで、新しい住所を依頼主に教えたくないので、わからなかったということで品物を返してほしいという
すごいでしょ。
これって引越しを利用しているとしか思えないね。


こんな電話ばかり受けているので、
「もしもし」
と怒鳴り声がすると、また何かあるのかなって思う。
しかしそれが
耳のわるいおじいさんだったりもする。

あとおばあさんからの電話で耳が遠かったのか、自分の住所と名前だけを言ってお願いしますと電話を切られたこともあった。
何回他の情報を聞いてもお願いしますと繰り返すだけで、最後に配送所で怒鳴っている自分だけが残ったような感じだった。
結局、このおばあさんの品物は全力をあげて探して無事届けることができた。
こういうところで全力を使うのは、なかなかすがすがしい気分だ!!

電話して思ったのは電話というのは聞こえる、見える(伝票を読んでもらうので)ことを基本にして考えているので、視覚障害者や聴覚障害者にはきついシステムだ。
ここのところをもっと考えたほうがいいなというのはかなりの感想である。


ご老人は配達員にも評判がいいし、電話も丁寧な人が多い。
時間にゆとりがあるということなのかなあ。
でもこういうのもあった。
通販で買ったカレーを届けるとき、電話がかかってきて言われた。
「今日、そのカレーを食べるんですよ。だからはやく持ってきてください」
電話の主はおばあさん。
配達員は午前中に一度おじゃましたけどいなかったので、不在カードがはいったらしい。
でもどうしてもそれを夕食前にゲットしたいらしい。
「さっきから外で待っているんですけど、配達の方と会わないんですよ」
って言われたらこちらの負けだ。なんとか届けないとなあと思う。

電話って恐ろしいと思うのは、たった1,2分の会話で家の様子が見えてくることだ。
そんな馬鹿なって思うかもしれないけど、丁寧な会話とか物腰というのはその時間で十分わかるものだ。
そういう家は日常生活がどんなに忙しくてもどこかゆとりがあるお宅だ。
反対にがんがん怒鳴っている人って大丈夫なのかなあと思ってしまう。
まあ人様のことなんでそこまで心配してあげることはないんだけど、こういう家もあるんだなあと垣間見ることができちゃうんだな。
自分もこの超だらしない生活を人に見せないように努力するんじゃなくって、きちんとした生活をしなくっちゃいけないなって思いましたわ。



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