omi再びコリアタウンに行く

2005年2月28日


Mが息子のY君の受験のために東京に来ている。
ようやく試験もおわり、あとは発表を待つだけになった。
そこで東京でもっともomi的エキサイティングな街新大久保のコリアタウンに息抜きに行くことになった。
(書かなくてもわかると思うが息を抜くのはomiではなくM親子だ。
ーomi家はもっと息を吸った方がいいかもしれない。)


Mと新大久保に行くのはちょっとした
だった。
なんせ彼女は韓国の釜山の出身で生き字引なのだ。
1から10までわかるというのはこのことだというようにいろいろ知っている。
いくら韓国人だといってもあそこまで
知識が豊富完璧なバイリンガルの人はそうそうはいないと思う。

大江戸線の
東新宿の駅で待ち合わせる。
日曜日の山手線に乗りたくなかったので、地図で調べたのだが、新大久保よりも東新宿の方がコリアタウンに近いし、しかも
安くいけるということを発見。
新大久保で待ち合わせてもいいという彼女を
半ば強引に誘い待ち合わせ場所を当日の朝、東新宿に変更させてしまった。

ソウルほどではないけど結構寒い日だった。
Mは超
ハンサムなY君と来てくれた。
この
ハンサムなY君はハンサムなだけではなく、頭もいい性格もいい
スポーツ青年だし一度はこういう子の親になってみたいと思うような子だ。

早速、新大久保の町を歩く。
お昼近くの待ち合わせだったので、まずは昼ごはんを食べる所を探す。
職安どおりを一通り回ると、Mは説明した。(因みにMは初めてコリアタウンに来た)
「たぶんこの店は北朝鮮系だと思う」
「なぜそれがわかるの?」
「お店の名前が地名になっているからすぐわかる」
ほう。そういうものなんだ。
「このお店はカジュアルだな」
なぜひとめでそれがわかるかな?

で、いろいろ吟味した結果、
オムニ食堂にはいる。
なぜ彼女がここを選んだのかわからないが、メニューをみてここにはいろうと言った。
「オソオシプオ」
「アンニョンハセヨ」
ここはわかったな。
席に案内されると、彼女は全部韓国語でお店の人と話してくれた。
それを感激してみつめるomi。
メニューをだされたけど、すぐに彼女に渡した。
香港にいた時もそうだったけど、やはり彼女はおいしいものを知っているんだ。

Mは話のもっていきかたや話す内容が上手でしかも上品だ。
だからこんなにいい息子がいるのか。
ということはomi家は私が野蛮だから息子がこうなるのか?
まあそれはいいとして、彼女はメニューをみていろいろ決めてくれた。
Y君はやはり韓国の料理についての知識が
豊富だ。
私の唯一の頼みはあまり
辛くないものがいいということだけだ。

彼女はウェートレスのお姉さんと話しながら内容を決めた。
Mによるとこのお姉さんは延辺という北朝鮮との国境のあたりにある中国の出身だそうだ。
香港にもそこの出身者がいたらしいが、日本にもいるんだとちょっと驚いていた。
延辺は大きなコリアンタウンになっていて大学まであるそうだ。
最近では韓国のビジネスマンも多いという。
ちょっと行ってみたい。

で、肝心のメニューは
プルコギ2人前
これははじめ彼女が3人前頼んだら、他のものも注文するから多すぎるとお姉さんに言われて2人前にしたようだ。
ここの会話ちょっとわかった
(サンインブンジュセヨ。――マーニーーイインブン)
本当にちょっとだ!!!
しかし聞き取れたのはこれだけだが、つなげたらなんとなくこういう会話になるのではないかと想像できてしまうのが今までラジオ韓国講座を聞いた成果だ。
ラジオ講座ではイマジネーションを養っているのか?

それから
オンデ
ソクチョで食べる所があったのだが、ひとりでは食べ切れないかもしれないと食べ損ねたものだ。
やったね。
それから
冷麺だ。

スープ類を頼むとご飯がついてきて、おかずが4品つくというシステムだそうだ。
つまりプルコギを2人前頼んだのでごはんが2つついておかずもそれにあわせてでてきたということらしい。
これを最後まで知らなかった。
Mがご飯を私にひとつくれてMとY君がご飯をわけて食べていたのもそういう理由だったのだ。
すみません。
私がごはんばかばか食べてしまって。

Mは本当はおかずはもっとたくさんついているんだけどと言っていたけど、おかずがつくというのが日本では不思議なんだよ。

まず冷麺がだされる。黒っぽい色の麺でさっぱりしておいしい。
野菜の具ものっている。
なんとなしもついていた。
冷麺は夏の食べ物ではなくって
冬の食べ物だということだ。
ウェートレスのお姉さんに
「サジンチゴトゥエヨ?」
と尋ねた。
どうぞどうぞということで食べ物がでるたびに写真をとる。
Y君がお箸をだす時もちょっと待ってと写真を撮る。
相変わらず迷惑を顧みないomi。

おかずはもちろん
キムチがでる。
あと
トンチミといって冬につける大根の水キムチがだされた。
この大根はカブのような形で普通の大根よりも固いそうだ。
それを4つぐらいに切ってつけるらしい。
だされたお皿には
がはいっていた。
もともと冬の食べ物なので、つけていると
かめの中に氷が張って、それを一緒にだしていたということだ。
(こういうところがMの説明のすごいところだ)
この汁は二日酔いにいいらしい。
青とうがらしねぎを飾りにつけてこの汁で冷麺をつけて食べてもいいそうだ。

冷麺は甘めなので
タテギという唐辛子の薬味をいれたほうがおいしいと言われた。
たぶんこの味は韓国人には甘いだろうなと思ったが、私はとてもおいしかった

あとちょっと苦い味のした
キキョ。
これは高麗人参に形がにていて漢方の役割をするそうだ。
高麗人参ほど高くないのであえものにするらしい。




左 冷麺 上 おかず 右側の白いのがキキョ。

オンデは豚の
豚の血もち米春雨をつめてゆでたものだ。
これがおいしい。
オンデにつける塩がだされたが、このままの味がおいしかった。
オンデできれいに周りをかこった真ん中に何物かがあった。
Mはお姉さんに
「イゴムォエヨ?」
と聞いた。
お姉さんはそれがナンであるかをしらなかったようだ。
それはどうやら
豚の耳のようだった。
(本当に残念だったがお腹いっぱいでそれを食べることができなかった)
オンデはもともとは屋台の食べ物で、200円ぐらいで食べられるとMは言っていた。

プルコギはすき焼きのようだった。
ただ材料を煮込む前にはさみでまた食べやすい大きさに切るところが違う。
2人前だったがものすごく量がおおかった。
野菜たっぷりで韓国の食生活の豊かさがわかる。
なにかチャングムのようだ。
しかしomiはチャングムのような吸収力はない!!


左 オンデ   上 プルコギ  オンデの下にトンチミがある。

Mはウェーターの男の人に何かにこにこはなしていた。
「こんなに人がたくさんはいって儲かるでしょ」
と言ったそうだ。
(なんて話をしているんだ)
ウェーターはにこにこしていた。
なんでも言うM。
みんなそりゃMの人柄に釣られて寄ってくるわ。(omiもそのひとりだ)
ここの食堂の
オムニがいらした。
写真で見るよりもきれいだ。
オムニはMとは韓国語で私とは日本語で話してくれた。

食事をしていると音楽が流れる。
演歌が多い。
よくドラマの中で歌われる曲が流れた。
「これなんて曲?」
「知りません」
氷川きよしとこの前一緒に歌っていた歌手の曲も流れた。
「これ知っている」
と喜ぶomi.
「知りません」
とM.
韓流ブームにのりにのっているomiとは対照的だ。
彼女もずいぶん韓国のドラマを見ているはずなのになあ。
だいたい私に火をつけたのはMなんだから。。。

最後はコーヒーを飲む。
話すことに夢中になっていたomiは自分の横にあるコーヒーを入れるのを忘れてた。
Mがわざわざ奥の席からでてきてぱっとコーヒーをいれてくれる。
こういうところがMのスマートなところだ。
それを平気な顔をして飲むomi.
面の皮が厚いというのかな。

なんとこの日はMがご馳走してくれた。
こんなおいしいものをいただいて申し訳ない。
おもしろかったし、最高でしたね。

お店をでたところに広告がいっぱい載っている新聞がおいてあった。
「これは
ただだ。」
とMは手にする。
負けずに新聞を取るomi。
なぜならば新聞にはチョインソンの写真が載っていた。

この後、コリアプラザに寄る。
あまりの人の多さにMはたじろぐ。
CDのラックのところで
「どうして歌手の名前を漢字で書かないんだろう?」
と言う。
「いやいや漢字で書いたら私達は読めないさ」
「え?日本の漢字の読み方と韓国の漢字の読み方と違うの?」
それを知らないということに驚くomi。
だっていつもMは漢字ももちろん使って100パーセント完璧な日本語のメールをくれるのだ。
そこで初めてわかった。
私が読めると思って彼女はいつも漢字を使って俳優の名前を言っていたんだ。
ペヨンジュンを漢字で書いてもらっても日本人はなかなか読めないって。


CDをさして
「これって韓国で買えばずっと安いでしょ。」
「そうね。だいたい1万ウォンかな」
どうして日本人の私が値段を答えるんだ。
「でもそれでも10枚買ったら10万ウォンじゃない。そんなの買わないわ。
どこかのユーストのお店に行って買うのよ。
えっ?それって初耳じゃない。
もし韓国にブックオフがあったらぜひ行きたいですね。
今度はそれを探さねば。

2階の書籍のコーナーに行く。
韓国の雑誌があった。
「これは高い。韓国ではこの倍あってもっと安い。
よく昔、韓国の主婦は力があるなって思ってました
なんてことを考えているんだ!!
日本では貴重な雑誌よ。
私は韓国で雑誌をいっぱい買ってよいしょよいしょとがんばって持ってきたんだから。
「韓国では普通の本は本当に
安いからみんな本を買うんです」
「でも教保文庫で絵本みたら高かったよ」
「字が書いてあるのよ。文庫本みたいなもの」
なるほど。だからあんなにいつも本屋が混んでいるんだ。と謎がとける。

ビデオのコーナーでスルプンヨンガをやっていた。
「あれスルプンヨンガじゃない?」
「どれどれ、ああソンスンフンがでているから予告のビデオだよ。」
「よく知っている」
韓国人のMに褒められました。
ははは。omiはほぼ一日これにかけているんだよ。

ここでは結局何もかわないで外にでた。
チョソンモの新しいアルバムがあったらほしかったのだが、混んでいたし見つからなかったのでパスした。


屋台の
ホットックをみつけY君は食べたいという。
列ができていたがそこに並ぶ。
Y君は黒蜜のホットックを買った。
ひとつ200円だけど韓国では50円ぐらいだという。
それに食べると
蜜がじゅーとでてくるような感じらしい。
Mはここのとはちょっと違うと言っていた。
まあここは東京ですからね。
そうなんでもうまくはいかない。
私もあんこのホットックをお土産に買った。

その後
韓国広場というスーパーに行く。
アミがあった。
「これってキムチをつける時につかうでしょ。」
「そうそう。でもこれだけじゃうまく味がでないので、こっちの
いわしも入れる」
と横にあった袋をさす。
「これを煮て、こしたものを一緒にすると味が濃くなるんです。これを煮る時、ものすごくくさくなって、町中ににおいがするほどなんです。」
ちょっと想像ができなかった。

Mは
青いとうがらしを買う。
同じようにおいてあるとうがらしも
辛いの辛くないのがあるらしい。
私は青いとうがらしいは全部辛いと思っていた。

冷蔵庫の中の
キムチを見る。
「この
カンガチップというのがおいしいんです」
「え?これってどういう意味?チップは家ってことだよね」
「そうそう。
家長の家ということです。カというのも家というころだけどね。」
なるほどね。Mは1キロのキムチを買った。
私は500グラムの
カクトゥギを買った。
あと私は
アッシムルネンミョンも買ってみた。
がんばってカタカナで書いたが冷麺とちゃんと漢字で書いてある。
Y君は麺だけもあると言っていたが、説明が
日本語で書いてあるものを選んだ。


左 冷麺  
右 カクトゥギ


Mは言った。
「ありましたよ。マンゴジュース。」
Y君も言った。
「箱でもある。」
韓国のマンゴジュースがおいしいとさけんでいるomiに教えてくれた。
ああマンゴジュースだ。
もちろん一箱買う。
この時のために肩掛けのバッグも持ってきた。
Y君は自分の好きなジュースを選んでいる。
さすがによく知っているわ。
いつかブログに見た
梨のジュースもあった。
「これおいしいんでしょ?」
Y君が答えた。
「うん、おいしいよ」
というのでもちろん買った。
しかしこれを持って帰らねばならないので、2つだけにしておいた。




本当にMと一緒にくると面白いわ。
もっときちんとそのたびにノートにすればよかった。
あまりにもいろいろなことを教わって全部は覚えておけないかった。
また一緒に来てもらって、今度は韓国語の勉強も一緒にしてもらって、また一緒に食べて買い物しよう。
楽しみが増えたね。



そして今日はY君の大学発表の日。
見事K大合格!!!

おめでとうございます!!

これは一重にY君の努力とMのバックアップ、
そしてomiに発表前日にご馳走するという暖かい心から成ったものだ。
子供の合格をゲットするためには発表の前の日にomiにご馳走しよう。


ところで来年うちの息子の時はどうするんだ????



トップページに戻る

inserted by FC2 system