omiコリアタウンに行く


2004年10月


 新大久保のコリアタウンに行った。御近所のKさんが道案内だ。Kさんも私同様、韓国ドラマにはまっている。新大久保から徒歩7、8分の通称、職安通りにコリアタウンは広がっている。道にハングルがあふれている。韓国語も耳にはいってくる。
そして道じゅうにヨン様と書かれている。

 まずはコリアプラザという書店に行く。ここにはビデオ、CD, DVD、本などが売られている。特に1Fにあるビデオコーナーには日本語の字幕のないビデオがたくさんならんでおり、こんなに韓国ドラマがあるんだと驚かなければならない。Kさんは前回ここにきた時にアンジェウクのナップンチングドウルを揃えた。
私もこのビデオをKさんから借りて見ることができた。

ラッキー!!!

ただおそろしいことには2人ともほとんど韓国語はわかりません
ビデオは今年の夏に韓国で放映されていたフルハウスやパリの恋人などもあり、またまた本当に本当に韓国語ができたらなあと思った。

 同じくここの2Fには日本の韓国ドラマの本や韓国の雑誌が売られている。韓国の雑誌はソウルに行った時に探したのになかなか見つからなかった。

しかし雑誌は東京のこの店にあったのだ!!!

スクリーンやシネマなどの雑誌を見る。中には分厚いもりだくさんの雑誌もあり、なぜこれがソウルで見つからなかったかと今さらながらに思う。

1年前のことをこれだけ言うのはちょっとしつこいかな

そして値段を見る。やはりソウルの2倍の価格だ。雑誌だけみて中をみて値段を見れば、その盛り沢山の雑誌は決して高くはない。しかし韓国で売られている値段を見ると

むむむ!!高いではないか!!!

ということになり買えなかった。本は雑誌だけでなく教保文庫にあった『星の王子様』などの文学書も売られており、本当はこの店は韓国人のためのお店なのだなあと感じる。今は2Fの書店の半分は今の韓流ブームのためのコーナーとなっており、日本人のファンでにぎわっていた。

1FのCDコーナーで見つけた!!
アンジェウクのアルバム第3集『感謝』!!



 このCDは生産を終了していたのだが、アンジェウクの4枚のCDのなかで日本で現在発売されていない唯一のCDなのでいつかは市場にでてくると思っていた。(現にドラマ『美しき日々』のサウンドトラック版などはソウルで一回も見なかったのに現在、日本のあちこちで(ごくごく一般の日本のCDショップでも)買うことができる。(因に私の手元にあるのはMが奈良で見つけて送ってくれた)アンジェウクのCDも今までは第4集のREDSは発売直後なので手にはいりやすかったが、その他のものはなかなか見ることができなかった。それがこの夏あたりからどんどんでまわってきて私も手にいれることができた。そして今回とうとう最後の1枚もゲットできたということになる。

 このCDコーナーでとてもうれしかったのはなんと歌手ごとにおかれてあるCDの棚の下にカタカナで歌手の名前がかかれていたことだ。韓国では読めないハングルにどれだけ目も頭も悩ませたことか。最近ときどき使っているブックオフでもいつも目をちかちかさせてハングルを読んでいたのにここでは目的のCDをスムースに探せる。反対に思った。
日本のメインの本屋やCDショップでも棚にローマ字表記をしておけば助かる外国人はいるはずだと。

 コリアプラザをでて町をぶらぶらする。インサドンにあったようなおみやげものやもある。まったくインサドンのお店と同じだ。韓服もある。韓国で本物の韓服をはじめて見た時、自分がそれまで思っていた服と印象がちがった。肌触りも絹で作られているのでいいし、軽い。そして何よりもあわい色づかいが素敵だ。灰色や黒といった地味な色も原色とはかなり違ったどこかあわいくすみがありものすごく上品な色に仕上げている。そのような韓服もここでは売られていた。
見ているだけでソウルを思い出して楽しい。

 コリアタウンにはいくつかマーケットがある。その中のひとつにはいってみた。日本の品物と韓国の品物と半々だ。まず入り口近くにハクサイが積み上げられている。これはまさしく韓国だ。こんなりっぱなハクサイを日本の普通のスーパーで見ることはめったにない。これから冬に向って韓国人の家庭ではこれでキムチをつけるのだろうと思った。チャメというまくわうりもあった。原産国:韓国となっていた。韓国ではチャメは夏の風物詩だと韓国語のテキストに書いてあった。日本にも昔はあったと聞いたのだが、現物を見て、昔よく母がだしてくれたメロンだと思っていた果物はひょっとするとチャメだったかもしれない思った。

この黄色いウリに見覚えがある!!

マーケットの奥の方には冷凍の肉などもおいてあるがさすがにこれは買って帰るわけにはいかない。(ここまで我が家から1時間弱かかるのです)

 私がこの日買おうと思っていたメシル茶を探す。これだけ大きなマーケットで意外だったのは韓国のテクノマートであれだけ見た、いろいろな種類のお茶があまりなかったことだ。韓国で買ってきたメシル茶、マンゴ茶はとてもおいしかった。テレビを見ていてドラマや韓国紹介番組のロケ先がスーパーだったりすると時々、このメシル茶が並んでいることがある。

『あっメシル茶だ』

とドラマよりもそのメシル茶の箱を見いってしまう。

でもここにはそれがない!!

そう思うとあの緑の梅の絵の書いてあるメシル茶がものすごく貴重なものに思えた。お茶の種類は少なかったが、食材はさすがに多い。貝柱や干しえびなどたぶんスープのおだしに使われるものが大きな袋で売られている。そういえばテクノマートでも韓国のりは大きなパックで売られていた。韓国料理というのは実にいろいろな材料が使われる。キムチをつけるのにもこんなにいろいろなものをつかって味をだすのかと思う程、多くのものをつかっている。(以前、キムチの付け方を習ったことがあります。)これは韓国だけではなくアジアの料理の特徴かもしれない。そう思うとアジアで暮らせてよかったなあと思う。

 結局、ここのスーパーではななななんとびんいりメシルジュースなるもの1ダースを購入して担いで帰ってきた。このジュースを見たのははじめてだが、おいしかった。ただこれを1ダース、箱で買ってきてJRで運ぶのはちょっと大変だった。日本の一般のスーパーでも売ればいいのに。

夜、このことをMにメールで報告したら、
「ほとんど病気だね」
と言われた。なぜチョウヤの梅酒にしないと言われても、韓国の梅ジュースの方がおいしいと信じてしまっているのでしょうがないでしょ。Kさんはここで焼酎を購入した。

 会計の時にレジの横に韓国の新聞、東亜日報があった。私はいろいろえらそうにこれまで書いてきているけど、実は韓国の新聞を生で
見た(読んだというのとはちょっと違う)ことがない。そこでこの200円の新聞を購入してみた。

 帰宅してこの新聞を見てみるとおもしろい。これは東亜日報の日本版というものらしい。住所は築地の朝日新聞の新館9Fとなっている。英語では
The Dong-a Ilbo日付けの10月15日の横にウンニョック9月2日とある。これは旧暦だそうだ。(Mに確認をとった。)またタンギ4337年というのは韓国暦だそうだ。

 新聞をみて息子が騒いだ。
理事と書いてある。」
新聞には漢字語が書かれており、ローマ字表記とこの漢字語はかなりわかる。

 一面に日本でも見られた日食の話題が写真入りでのせられている。まあ写真がなかったら何のニュースかわからなかったけど、とにかくこの日食のニュースにはブブンイルシックと書かれており、日本語がわかる私達はハングルを学ぶのに他の国の人よりも楽なはずであるということがわかる。

 これは絶対に日本ではないと思った広告はキムチの冷蔵庫。キムチネンジャンコと書かれておりもちろんキムチの写真と冷蔵庫の写真が載っていた。因みに息子に

「これは何かわかるか?」

と尋ねたらレンジかなと言っていた。試験前なのにこんなことに関わらせるから成績も芳しくないのかもしれない。

 
私がこの新聞を見て、天気予報の晴れマークをお日さまにした人は本当にノーベル賞をもらってもいいんじゃないかと思った。韓国の地図がかかれておりお日さまや雲の絵が書かれている。こんなに何もわからなくても天気だけはわかった。この天気予報の欄にはロッテワールドの天気も書かれていた。日本ではここまできめのこまかいことはやらないな。

 ロッテデパートの全面広告。カグと書かれたところにシモンスチンデとある。これはシモンズのベッドのことかな。398000ウオン。これって安いんじゃないと目が光る。ソウルのことなのになぜかSALEの文字にぐぐっとひきつけられ新聞にのめり込んでしまった。

 旅行の広告。シンガポール399000ウオン。ニュージーランド1370000ウオン。モナコ、ニース1970000ウオン。日本と同じぐらいか。
むむむ見つけた!!プーケット269000ウオン。
本日の目玉かもと夢がふくらむ。

 カラー全面広告のページ。絵本がたくさんある。

10月31日までに送って下さいと書いてあるが何を送るのかはわからない。

ここの絵本のページはものすごくかわいかった。
『5月のうた』『おばあちゃんの秘密』『私のいもうと』という題の絵本が20册ほど紹介されていた。

 そしてテレビ欄想像90パーセント。度胸10パーセントでこうかなって思ったのはMBCがドラマで放映されたタモ(茶母)を19日からインターネットでサービスするという記事だ。利用料は2000ウオンだけどこれは1巻につきかどうかはわからない。テレビは24時間の放送ではないようだ。KBS1は1時55分終了。MBCは3時5分に終了。朝は6時からやっている。

そんなことよりもドラマドラマ
SBSで9時から金曜ドラマをやっている。9時から11時で2話を一度に放送するらしい。よく見ると他の局でも8時台、9時台はドラマをやっているようだ。チュリョンというのが出演のことかな。名前が書かれている。
なるほど、ここでチェックしていくのかとちょと感動してしまう。
MBCの午後。あったあった。ミニシリーズ。『アイルレンド』
あっ!!これはひょっとして聞いたことのあるドラマだ。

とそれを知ったところで何も得にもならない新聞をずっと見て日曜日を過ごしてしまった。

新聞ってこのように見ていくと謎ときパズルのようでおもしろい。
新しい楽しみ方かも。。。

 このスーパーをでるとCD、DVD2階へという文字が目にはいった。そこでこのビルの2階にあるハクセンビデオに行く。そこはコリアプラザと同じような品物がおかれているお店だった。ただよく見てみるとビデオの品揃えがコリアプラザとは少し違う。MTV-LIVE WOWと書かれており出演者の名前がカタカナで表記されているビデオを見つけた。
アンジェウクとある。

「これって歌番組かなあ?」

とKさんと考える。店員さんに聞くと確かにこのコーナーにあるビデオはバラエティーや歌番組のビデオのコーナーだった。そして店員さんは言った。

「誰かお探しですか?」

Kさんが言う。

「アンジェウクなんですけど」

「ちょとお待ちください」

そして店員さんが持ってきたのはアンジェウクと書かれたファイルだった。そこにはアンジェウクが出演しているビデオの一覧表がある。

なにかすごいものが世の中にはあるんだと思う。


「このファイルここで作ったんですか?」

おもわず聞いてしまう。若い店員さんは言う。

「はい」

「すごいわね〜〜」

今度は思っているだけじゃなくって声になった。

Kさんはこの一覧表をみながらアンジェウクが出演しているビデオを4本買った。アンジェウクも幸せ者なんじゃない。日本のおばさん達がここまでビデオを探しているんだから。日本に来たらチケット一番に売ってよね、と勝手に頭の中で話しをすすめる
このビデオはなんと本日(新大久保に行った翌日)、我が家に到着しました。

買物をひととおりすませると食事をしようということになる。Kさんが以前に寄ったことのある韓国料理店に向う。店にはいると

「オソオセヨ」

と声がかかる。店員さん達はバイリンガルなのだ。写真になっているメニューで品物を選ぶ。3つ選んでシェアすることにした。キンパブ(のり巻き)は5種類ぐらいある。その中で赤い御飯のものを選んだ。チヂミは海鮮チヂミ。あとは冷麺。辛くないものを選ぼうと必死だ。ソウルで辛いものが多かったのであまり食べられなかったことがあったのだ。最初にキムチやナムル、韓国のおつけものがでてくる。キムチはソウルで食べたものよりも辛くなかった。よしよし。つぎにでてきたのはキムパブ。これはとてもおいしかった。ちょっと甘味がある。日本ののり巻きとはやはりちょっと違う。(これは今週のomi家でMが書いた韓国料理のことをのせるつもりなのでそれを読んでください)
チヂミはぱりっとしていて少し塩味がきいている。たれがあったが辛いといやなのでたれなしで食べた。

ここまで辛い料理がない!!

最後に冷麺。これはさっぱりしていてまたよかった。

全部あたりだ!!!

ここが日本だからこんなに辛くないのかなとも思ったが、それなら日本で韓国料理を食べるのは大正解かもしれない。久し振りに韓国料理を食べた。やっぱ私はキムパブが好きだわ

外に出ると薄暗くなっている。この時感じた。コリアタウンはやはり日本の町なのだ。ソウルのこの時間はオレンジ色の街灯で照らされた並木道に人があふれだす。屋台の電球が暖かい感じがするのだ。新大久保のコリアタウンはどうしてもソウルのあの異国情緒はないのだ。それは私の中でこの町に日本を感じているということになる。サンフランシスコやトロントのチャイナタウンで感じた気持ちとちょっと似ているかもしれない。ただここは韓国の活気があり魅力のある町であることは確かだ。

ソウルでも東京でもないこの町を好きになりそうだ。


帰り道、屋台でホットックをお土産に買った。あんこ味とはちみつ味でひとつづつ注文した。これをこの場で食べればソウル。家に持ち帰りは東京。となるかな。




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