息子の試験
2006年7月17日


いろいろなところで書いているが息子は試験中だ。
試験中だっていったって別にすご〜〜く勉強するなんてことは
ない
この連休だって
土曜日はアルバイト日曜日はスノボに使ったぐらいだ。
で、連休最後の月曜日。
母はこの日は本を読んで過ごそうと思っていた。
ところがだ。

朝、遅く起きてきた息子は言った。
『フランス語訳してほしんだけど。。』
この前の日はまだ自分のテレビがないだのバソコンがないだのさんざん母に悪態をついた息子が一晩でこれほど変わるだろうかという
低姿勢の態度だ!!
息子に振り回される母。
でも言った。
『フランス語は無理だわ』
でも息子は負けなかった。
『ここからここまでなんだよ』
と教科書を持ってくる

ちらっと見た母。
『自分でやればいいじゃない』
『やりたいのはやまやまなんだけど僕にはできないんだよ。』
そんなのありか!!


しかしだ。
4月からはじまったフランス語なはずなのになぜ文章がこんなにむずかしいんだ。
わからない単語だらけじゃないか。
母はひとしきり言う。
『先生は何歳ぐらいの人だ。。』
『30歳ぐらいかなあ。』
息子は適当に言う。
なにか言わなければ母にこれをおしつけられない。
『だいたいこんなむずかしいことをやる理由がわかならい。』
母は言い始める。
本当に本当に先生に言いたい。
これは無意味です。
子供達は覚えないし、フランス語のフの字も理解しないままでフランス語の時間がおわる。
こんなことをやるんだったらNHKのテキストでも使ってください。
まだ子供達が役にたつことがあるかもしれない。

というぶつぶつと黙ってきく息子。
これを乗り越えないと自分で訳さなければならないんだ。

結局、母はよくわからない文章を訳し始めた。
訳してみてわかったけど、英語とか中国語、韓国語の無料翻訳サイトはあるんだけどフランス語はライブドアのものだけで、しかも日本語にではなく英語に翻訳される。
フランス語だってアフリカではよく使われるから大切な言語だと思うけどなあ。。

訳してくれと言ったところは一連の物語の途中からだ。
なんのことかわからないまま訳すので、余計になんのことかわからない。

『辞書だ、辞書が必要だ!!』
と母は叫ぶ。
息子は言う。
『辞書ってあんまり見たことないからなあ。。』
使ったことじゃなくって見たことがないんだ!!

『辞書がなかったら訳せないだろう!!』
母のテンションは高くなる。
息子が辞書を持ってきた。
ものすごくきれいな辞書だ。
訳すことをしばしやめて辞書を見る母。
『この辞書どうしたの。。』
『家にあったよ』
長男が使った辞書かなあ。

そうだ!!
長男でさえ、フランス語はおとさなかったぞ。

といろいろ頭に浮かんでくる。
母は突然思い出した。

『そういえばフランス語はこの前おとしたっていっていたじゃないか!!』
すると次男は説明しだした。
『この前おとしたのはもうひとつの方。これはまだ試験をしてない方だよ!!』
まだあぶない科目があるんだ。

と母は知る。

で、また訳し始める。
辞書は絶対に一度も使われたことはないな。
Bassinという単語がでてきて、なんと辞書にもでてない。
辞書にでてない単語がある教科書を3ヶ月しか学習してない学生に使わせることが間違っている。
とまた思う母。
結局ネットの翻訳サイトで調べて英語から日本語にしたんだわ。
すご〜〜く不便。

いらいらしている時に息子は次の課題を持ってきた。
『英語もわからないんだ』
英語はヤフーに打ち込みましたね。
息子は
『この訳いつもおかしいんだよ。』
と言ったけど無視する母。
いちいち考えていたらフランス語の方がおわらない。

英語は翻訳サイトを見せて、フランス語を再びやる母。

しばらくして息子はまた来て言った。
『難攻しているようですねえ。』
まるで人事なんだな!!


文章にマリーキュリーと夫のビエールのことが書かれていた。
途中、ただビエールと書かれていることもあり、この二人が夫婦なんだとわかってないとまずいぞと感じた母。
息子に聞いた。
『キュリー婦人の夫は誰。。』
息子は即答した。
『キュリーでしょ!』
この子はバカなんじゃないか!!

あまりのバカな回答にしばし沈黙する母

『キュリー婦人の夫がキュリーなのはあたりまえじゃないか!!名前の方だよ!!』
『ああ、それは知らないわ!!』
だから聞いたんだよ!
だんだん語気が荒くなる。

『ビエールっていうんだ。』
ビエールでもアランでも関係ない息子。
この夫婦の物語なんて宇宙の果ての話だろうな!!

母はフランス語をだいたい訳せた。
で、ボーランドからきたとかワルシャワという単語もでてきたんだ。
で、また息子に聞く。
『ボーランドの首都はどこ。。』
『知らないよ』
他の答えが返ってくるとは思いませんでした。


『ワルシャワだよ。覚えておいてよ!!』

キュリー婦人がボーランドの出身とか、それ以上の知識を教え込むのは無理とみた。
で、母はちょっと感動したことがあった。
ボロネーズという単語がある。
音楽でもショバンとかボロネーズを書いているでしょ。
あのボロネーズってボーランド人って意味だったんだわ。
まあそんなことは息子には火星のはるかかなたの話だ。

母はワードに訳を打ってブリントアウトした。
で、息子に渡してから気づいた。
なんとホの○がでないんで、ボと打ってある。
ここでもボーランドって打っているんだけど、これは我が家のバソコンが故障しているためなんだ!
でもそれをなおしておかないとそのまま通すでしょ。
息子に濁点は○のところになる箇所がある
っと言ったらえらくうけてしまった。


『そんなことを喜んでないで、勉強しなよ!!』
教科書の中からは5月に受けた小テストがでてくるし。
まったくよくこれだけ間違えるわ。
母は一応、この小テストのことも文句言った。
すると息子は言った。
『教えてくれたやつが間違っていたんだ。』
そうだな。
活用ができないのは友達が悪いからだな。
でも友達も言ってるさ。
友達を選ばないとなってね。

とにかくだ。
フランス語はすみやかにおしまいにしてほしい。
英語もなるべくはやくおしまいにしてほしい。
で、キチンと2年になること。
本当にいつも望みはささやかなもんだな!!



Back

inserted by FC2 system