今週のomi家(長男の帰宅)

2005年4月2日


長男からメールがはいった。
「月曜日に帰ります。」

帰宅とされた日の3日ほど前にはいったメールは携帯に届いていた。
私は携帯メールを普段はあまり使わない。
そこでこのメールは2日間
放置されており、息子の帰宅の前日にはじめてこのメールを読むことになった。
なんで携帯メールをつかうかなあ!!
ちょっと息子を責める。
ただ自分が確認しなかったというミスはあまり認めたくないのであくまでも相手には言わない。
とりあえず前日でもこれを読めてよかった。
当日の夜中に布団をだしたりしてばたばたするのはいやですからねえ。

長男は予定通り月曜日の夜(火曜日の朝)に帰ってきた。
長男の帰宅というのは夜遅くまで飲み会があり自分のアパートに帰れなくなったということを意味している。
要は息子は寝るためだけに帰ってくるわけだ。
私はひょっとして寝ているかもしれないので、鍵は自分であけるようにとメールしておいた。
(息子にはメールを使ってほしくないと言いながら、自分はいつも携帯メールを利用しているところが少々わがままか?)
夜遅くに帰宅するオットや息子のために起きておこうととりあえず思うが、
それが実践されることはめったに(いや、
絶対に)ない。
(このごろは思うことも実践されてないか!)
しかしなんとこの日息子はまだ私が起きているうちに帰ってきた。

さあ、息子も帰ってきたことだし、寝ようかと思ったがそれから話がはじまった。
まず、これ、おみやげとお菓子をだされた。
「えっ?どこに行ってたの?」
「北海道」
「どうして行くことを言わなかったの?」
「お父さんには言ったからここにも連絡していると思ってた」
ああまたomi家だ。
オットがでてくると話が複雑になる。
「お父さんは何も言ってなかったよ」
「そうか!!?」
そうか?って言われても。。。
なぜいつもいつもこういう話が飛び出してくるのだろう?
長男の行動は事前に知るよりも後から知って驚くことの方が多い。

しかもびっくりする内容のわりには会話は
突然終わってしまう。
いつまでもびっくりしていると次のびっくりする話が滞ってしまうのだ。

「北海道に何しに行ってたの?」
「スノボ」
「えっ?ウェアはどうしたの?」
「かりた」
何か今はなんでも簡単にできるんだなあと思う。
考えればウェアなどは借りたほうが洗濯もいらないし楽かもしれない。

「すべれるようになったよ」
前から私がスノボをしに行くことを知っていたかのように会話が進む。
息子はスノボは初めてだったようだ。
しかし「初めてだったんだ」と思う暇も、どきどきする暇もない。
まあ怪我がなくて何よりだ。

しかしもう一度、一言言った。
「でも旅行する時は知らせてよ」
「でもお母さんが韓国に行った時はオレに知らせてくれなかった」
「え?メールしたじゃない」
「いやもらってないよ」
メールしたはずなんだが、もらってないといわれると
自信がない
「オレ、ホームページ読んではじめて韓国に行ったことを知ったよ」
親子のコミュニケーションがホームページ?
時代の先端をいっているといえば言えないこともないが、それは現状を100倍ぐらいよく思っての話だ。
なんでホームページで親の旅行を知るかなあ?
しかもそれを今になって昨日のことのように言われても何て言っていいのかわからない。

ただ息子は私のホームページをちゃんと読んでいることはわかったな。
これからは要注意だ。
あまり思ったことをばんばん書けないぞ!!
なんて思いながらこういうページを作っているのだけど。。。

明日はおばあちゃんちに行くかという話が終わりそろそろ寝ないといけない。
話をしていてなんと3時になってしまっている。
息子はこれから寝ればいい。
私はもうすぐおきる時間じゃない!!
とにかく急いで寝た。

次におきたのは9時ごろ。(朝です)
結局私も結構寝てしまった。
次男がおなかすいたと言っている。
この子はそのほかの単語を知らないのだろうか?
次男が私を起こしたのはかなり急いでいたかららしい。
朝ご飯を食べるとすぐに出かけた。

私はぼーっとしながら洗濯、片付けをする。
母から電話があり、明日一緒にでかけるのでその待ち合わせの時間を確認する。
その時、夕方、そちらに行くからと一応言った。
このように事前に息子と一緒に行くと伝えるのはかなり
抵抗があるのだが、
電話がかかってきたので一応出向く旨を伝えておいたのだ。
そうしないと
「朝電話をかけた時はTは帰っていたのね」
なんてことになる。
これは
言葉の裏
「じゃあなぜそれを言わなかったの?」
ということが潜んでいる。
これは決して友好的な言い方ではなく発せられている。
ややっこしいんだわ。
今までの経験から私はこういう話の流れは自然と想像できるようになっている。
日ごろの鍛錬の成果ともいえるかな。
ただ、だからといってむやみに話すのも
その後の展開を考えるとかなり抵抗がある。


長男は夕方には帰ると言っていた。
しかしお昼をすぎ、3時をまわり、なかなか起きてくれない。
いくら夕べ3時に寝ても、もう次の3時ということは12時間寝ているということだ。
とうとう起こした。
眠たいのになんで起こすかという感じだ。
まあいつものことだ。
「おばあちゃんちに行くといってたじゃない」
「眠いんだよ」
これだから私は事前に行くと言いたくないんだ。
おばあちゃんは待っているし、息子は予定を変更したさそうだし、また間にはいって右往左往するのは私ではないか!!

息子はしぶしぶ4時近くになって起きてきた。
ぼっとしながら食事をしている。
食事が終わってもぼっとしているので、帰る時間を考えろとまた言った。
これでひとりで生活ができているのだろうか?
息子はしかたなく着替えておばあちゃんち経由で帰ることにした。
ここまでで今朝、母に話した時間とかなりのずれが生じている。
母は夕方といえば、
2時ぐらいからはスタンバイの状態にはいっているはずだ。

息子をせかして一緒におばあちゃんの家に行く。
一応私はカメラを持って外にでた。
今回は背広で来ているので、写真を一枚とっておこうと思ったのだ。
しかしどれもうまく撮れなかったのは私の腕のせいか、被写体が悪いのか?
何をやっても息子のことになるとうまくいかないなあ。

おばあちゃんはたまに孫に会うのはおそらく嬉しい。
なんと息子のために洋服まで買っていた。
しかしこの洋服というのが
やっかいだ。
息子が気に入る洋服など私でさえ、なかなか買うことはできない。
ところがおばあちゃんはあまりそれをまったく考慮しないで、
自分の気に入ったものを買う。
だから「洋服を買っていた」といわれるとかなり困る。
それは息子が困るのではなくって私がこまるのだ。
息子は
遠慮せず
「こういうのは着ないよ」
と言う。しかし母はその一言が気に入らない。
「こういうものを着なければだめだ」
と自分の好みを押し付けようとする。
でも怖いものしらずの息子は
「絶対に着ないからいらないよ」
と平気で言ってのける。
今回もシャツとチョッキをそろえていたのだが、
どうみてもチョッキは着ないだろうなと私も思った。
案の定、息子は見るなり、
「シャツだけもらうよ」
と言った。まずいですよ。
母は言った。
「そんなスーツなんか着ないでこういうのを着なさい」
息子は
「いやいやそういわれても」
笑う
笑っているばあいではない。
私はこの場をどのように穏便にすますか必死だ。
「チョッキは着ないんだったらシャツだけもらえば」
と言葉をはさむ。
「そうだな」
さっさとシャツだけをもらって袋に入れる息子
母はかなりチョッキを持っていかないことが残念なようだ。
最後までなぜチョッキを持っていかないかと問いただしていた。

しかしその後すぐに、母は体勢を整えなおして、話の矛先を成績にむけてきた。
「単位はちゃんととっているの?」
「大丈夫だよ。」
「留年はしないでしょうね」
「大丈夫だよ。4年までは自動的にあがれるんだ。それから卒業できるかどうかはそこでわかる」
お願いだからだまって大丈夫だとだけ言っておいて!!
「ちゃんと4年で卒業しなくちゃね」
まあみんな回りは心配することは同じなんだけど、
母が言うとかなりバージョンアップしているような感じだ。
それにもかかわらず、息子はへらへらと
「大丈夫」
を繰り返す。
これが大丈夫じゃないなんてわかった暁にはまた私が怒られることになる。

で、最後にでた。
「じゃあお小遣いをあげようか」
息子は顔中笑顔にする。
「すみませんね」
息子はかなりやりくりして、貯金もあるようだ。
なのにお小遣いは私をスルーして息子にいく。
なぜこのようにいつもお小遣いあげるのかがよくわらないが、
母は孫には甘い。
息子もそれをよくわかっている。

お小遣いをもらうとさっさと
「じゃあそろそろ時間だな」
と立ち上がった。
あんたはいいよね。お気楽で、といつも思う。
母は
「気をつけていきなさいよ」
と言う。
息子はお小遣いとシャツとチョコレートをおばあちゃんの家でゲットして帰っていった。

息子が帰ってからわかったのだが、
母は夕方来ると言ったのでやはりずっと待っていたようだ。
勝手にいろいろ家事などやっていてくれたほうがいいのだが、
今か、まだかと待たれると最終的には
「なんでこんなに遅い」
ということになる。
それを息子には言わずに私に言う。
それもかなり不満げに言ってくる。
なんとなく気まずい思いをするのは常に私の分担となっている。


本当に息子が帰宅するのは、たまの顔見せでいいのだが、私はとことん疲れる。
しかも結局いい思いをして毎回帰っていくのがなにか
うらやましい。
今度はたぶん母がまたお小遣いをくれそうな時期に帰ってくるような気がする。



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