家庭科のプリント(No.2) |
2005年4月23日 |
新聞の束を整理していたらまたまた次男の家庭科のプリントがでてきた。 いらなくなったものをこのようにずさんな捨て方にしてしまうからネタにされちゃうのだ。 しかも今回のごみの山からはさまざまなものがでてきた。 ノート1冊。どうも化学みたいだ。 こんなに大胆に捨ててしまっていいのだろうか? 友達の字のプリント。 これは試験前にあわててコピーしたものだろう。 古典などはすててもいいかな。なんてこちらも軽く考えてしまう。 テストもでてきた。 テストはいい点数ならともかく、こんな点数の場合はきちんとゴミ箱にすててほしい。 なにもそこまで資源にこだわることはないと思う。 そして家庭科のプリント。 さらに解答用紙、問題用紙も一緒になっていた家庭科のテスト。 おそらく次男も家庭科を勉強するのはこれが最後だったと思う。 調理実習では結構みんなはりきって料理を作っていたようだが、 教室でどんな授業をしているかなんて想像もしなかった。 しかし今はこれまでのプリントを全部みたいぐらいだ。 今回見つけたプリントは消費生活について。 結構知っていて得する知識が書かれているプリントだ。 そのプリントにイントロダクションのようなところがあって穴埋めをする箇所があった。 ____に言葉をいれてみよう。 @ お金と聞いて私が思いつくことは______です。 A お金持ちと聞いて、わたしが思いつくのは______です。 B 金額の高いものは、たとえば______です。 C 金額の低いものは、たとえば______です。 D お金で買えないものは______です。 E たくさんお金があったら私は______。 まあ答えはどれもおもしろかったのだが、 いずれもとても家庭科の授業用のプリントの答えではなかった。 そのまったく家庭科を無視したおもしろい息子の答えを紹介してしまおうかな。 @ お金と聞いて私が思いつくのは夏目漱石です。 もう一回言うが、これは家庭科のプリントです。 因みに息子は五千円札の樋口一葉をみて、変な顔だなと言った。 よく見るとそういえなくもない。 (こんなことを言っていると樋口一葉に見放されるかも) C 金額の低いものは五円チョコです。 これは生活に密着しているな。 しかし五円チョコなんていうものがあるんだ。 E うれしい。 この文章をはじめから書く勇気が母にはなかった。 単純な答えがばんばん並んでいたけど、これほど単純な答えはあまりないな。 たくさんお金があったらわたしはうれしい。 これじゃまるで小学生の文章だ!!! まあ親子で同じことを思っているのは確かだな。 それをこのように書くところが息子と母との違いだ。 ただ母の方が思いは強いと思う。 さらにこのプリントの半分には自分にかかっている金額を具体的に書く欄がある。 入学金や授業料、制服代などの項目があり、それぞれの金額が書かれている。 高い入学金が数字となってば〜〜んと書かれていた。 こちらの方がぐさっとくる。 授業料も川の水のように流れていっているような気がしてならない。 それもば〜〜んと書かれていた。 本人は自分が払っていないので何も考えないで書いているのだろうなと思う。 これじゃ母のための家庭科だ。 本当だったら家計のことか何かをここで学ぶのだろうが、 このプリントからそれを学んだ形跡はない。 自分が身につけているもの。 制服。かばん。と事細かに金額が記入されるようになっている。 しかしかばんの欄に?と書いてあるのは、 誰も学校の指定のかばんの値段を知らないということなのだろうか? ノート・参考書・学用品も?になっている。 これは学用品をまったく購入していないということなのだろうか? さらに教科書も?となっている。 教科書は買ったのだろうか? 学年が終わった今になって不安が押し寄せてくる。 そういえば2,3日前、息子の友達のお母さんから電話があって、 「教科書を買いに行く日の指定ってありましたか?」 なんて聞かれたんだが、 それを聞いて初めて教科書はどうするんだろうと思った母だ。 息子が教科書を捨てた現場を押さえたことはあるが、 息子が教科書を買った現場を見たことははっきり言ってない。 息子は今まで教科書を買っていただろうか? と5年間の教科書のことが頭をかすめていった。 所持品のハンカチの欄のところも0円になっている。 これはいつもハンカチを持っていないということだ。 ハンカチはいつも持つように!! ワイシャツで手や汗を拭かないように!!! 自分の生活全体にかかる費用について感想をかきましょう。 その大きな空白に一言 親は偉大である。 そしてその横には先生の見ましたという判子がおされていた。 欄はかなり大きかったのだが言葉は7文字だ。 これが本心だったら嬉しいのだが、そういうことはおそらくない。 そしてプリントと一緒にでてきたテスト。 結構このテストはむずかしい。 社会のようにきちんと覚えていかないとこのように点数はとれないな。 問いー民法において、下線の部分について正しいものは○を誤りがあれば正しい語句を答えなさい。 未成年の子が婚姻するには、父母どちらかの同意が必要である。 答えはもちろん○だ。 未成年の子が婚姻する時の問題点というのが、はっきりわからないけど、 世の中では親の承認が必要になっているのは確かだ。 これはだいぶ前に友達と、 「息子がはやく結婚しちゃって困るか、息子が結婚しないで困るかどちらが大か」 ということを話したのだが、話し合いの結果は結婚しないほうが困るであろうということになった。 だから父母の同意なくてもとりあえずは結婚してほしいということになるのだが 学校でそう教えたらちょっとまずい!! ただその母の考えを踏まえてか息子の答えは同意はいらないだった。 考え方に共通するものがある。 しかし息子には婚姻届を出す前に、一緒に届けをだして頂ける女子をまず見つけなければならないという険しい山が存在する。 親の同意よりもそちらの方がはるかに大切でむずかしい。 問いー婚姻に関してさまざまな考えをもつ人が多くなり、現行民法では対応しきれない問題もあるため、民法改正案も出ている。どのような改正案がでているか具体的に答えなさい。 息子の答え 再婚禁止期間をなくそうという考え。 いやいやそんなことをしてしまったら世の中複雑になるって。 正解は父子関係の推定に必要な最低限の期間である100日を再婚禁止期間とする でした。 ただ思ったんだけど、息子はこの問題の文章の意味をわかっているかなあ? 怪しいのは現行、改正案。 この2つの言葉の意味はひょっとしてわかっていないかもしれない。 問いー大人たちが必要以上にモノやお金を与える行為は、子供にどのような影響を与える可能性があるといえるか。 息子の答え。 金のもうじゃになる。 これは笑いました。 なんでも書けば点数になると思っている節がある。 ただこの答えじゃ1点ももらえなかった。 答えは「ものを大切にし、人の気持ちを考える」という心の成長をさまたげることになりかねない。」ということだった。 息子はどのように思っているのかわからないがこのように楽しい家庭科の時間が終わるとなるのは母としてはちょっと残念だ。 家庭科が危ないと騒ぎまくっていた息子も一応最低限の点数をクリアして単位を落とすことはなかった。 |