息子の卒業式2 |
2006年3月17日 |
謝恩会会場に向かう。南北線には制服の子と正装姿の母たちが山のように乗り込んだ。 この事態を知らない方は何事かと思われたと思う。 とにかく時間がない。 12時までの卒業式。 1時半からの謝恩会。 これが12時45分までの卒業式に変わってしまったんだ。 南北線に乗る直前にOからSに電話がはいる。 一番前に乗るようにという指令だった。 一番前の車両ででしかも座った母達。 その後のダッシュにそなえている。 永田町で降りると、何人かの母は走りだした。 omiも受付の係りだが、受付の係りも一般の保護者もごちゃ混ぜ状態だ。 で、永田町の駅では後ろの方から声がかかった。 ○番の出口を使ってください。 まるで運動会だわ。 改札をでると○番の出口に向かう。 Aがなかなかよく知っていて、みんなはAに従う。 道案内の係りの母も一緒に走っているんだ。 で、最初のグループだったAは後から走ってくるその道案内の母に指示を流した。 Aが指示している間、Sとomiはまたホテルの中を急ぐ。 さすがにダッシュはできないけど、早歩きだわ。 で、クロークにコートを預けると受付のカウンターへ。 受付といってもあまり仕事はなく、先生の案内ぐらいだということはこの後知る。 受付にスタンバイするとすぐに生徒も保護者も流れこんできた。 いそげ!!いそげ!!! 本当にすごかったのは、時間がないってことで生徒も保護者もすぐに席につき、一番最後のグループでいらした先生達が席につかれるとすぐに会がはじまったということだろう。 卒業式が終わってから式までなんと30分ぐらいしかなかったんだが、移動時間も含めてよくここまでぱっと集まれたものだとおもう。 Sと一緒に受付の仕事をしている間Aが席を取っておいてくれた。 今回Aがいろいろ気を使ってくれたんだが、本当にありがたかった。 今回の謝恩会は、今までとは趣向をかえて、生徒と保護者と先生が一緒に食事をする。 生徒と保護者の席は分けられいたが、もちろん同じ会場だ。 当初は学校側からその謝恩会のやり方にかなりクレームがでたらしい。 生徒達がどうなるかわからないと。 でもおなかもすいてるし、食べ物があるとなったら、子供もわきまえますよ! 前年度までのことを聞くと母は先生と謝恩会で、生徒は学校のホールでお弁当を食べたんだという。 それはないでしょ。 で、実際に生徒と一緒のこの形式をとってみるとこれがものすごくおもしろかった。 まず、司会の若いセミプロのおねえさんが自己紹介をすると、生徒全員がヒュウ〜〜と声をかける。 母だけだったらなんの反応もないところなのに会が盛り上がる。 時間がおしているので食事がすぐにはじまる。 ビュッフェであっという間に列ができた。 で、その間にクラスの二次会の場所を確認にSとホテルの中を再び走る。 この道を把握しておかないとみんなを案内もできない。 ホテルのコーヒーショップには1月に行き、場所を確保しておいた。 で、確かに人数分をおさえてもらっている。 これで二次会は一安心。 再び会場に戻る。 列はまだあるが、なんとAがオードブルやおそばをゲットしておいてくれた。 それを食べてまた並ぶ。 列があまりにも長くなっていたので、ホテルの人が並ばないでも直接、プレートのところまで、どうぞと指示してくれた。 で、また要領よく食料を確保する役員2人。 短い時間でかなりのものをいただいた。 Sがちょっと息子達の席にいったら、なんとテーブルにビュッフェのカウンターにあったおすしがすしおけごとおいてあったというんだ。 息子達はかなり組織的に食料を確保していたようだ。 Sは息子に状況を尋ねると隣のテーブルのまねをしたと言っていたらしいんだわ。 その隣のテーブルにいたomi家の次男。 帰ってきたから詳細を聞きましたわ。 息子達はまずお茶やジュースを20個以上、テーブルに運んだ。 で、乾杯をしたというのだ。 いっきに2杯飲んだら、結構おなかがふくれてまずいとおもったという。 ふと見ると隣のテーブルではおすしをすしおけごと持ってきているじゃないか。 で、次男は遅れをとってはいけないと思い、おけを2つ一緒に運んだって言うんだわ。 でも息子が言うには他のクラスはもっとすごかったと。 おおきなお盆に何十ものグラスをのせて 「はいどいてどいて」 と2人がかりで運んでいるクラスもあったという。 息子の友達はそばを8ついっきに調達してきたと。 どこまでもおかしい息子に聞いた。 「オードブルとかも食べたの?」 こんなこと聞くほうが間違えだったかもしれない。 「肉は配ってるんだよ。だから2、3枚しかもらえないんだ。で、シュウマイとかは皿に山盛りにもってきた」 シュウマイも肉も母はみてないぞ。 母たちの方のビュッフェのカウンターにも生徒はくりだしていた。 この状態を知らない母たちは、息子達は争いもなく、食べているし、がつがつと長蛇の列で並ぶこともなかったと勘違いしていた。 確かに列に並ぶ生徒は少なかった。 これだけ組織的に動けば、動線は短くてすむでしょう。 ある生徒が箱にはいっている料理をもってきた。 「フォアグラがあったよ」 それに群がる生徒。 「やわらかいよ」 「フォアグラってうめ〜〜」 で、他の生徒が近くにいたウェーターに聞いた。 「これ、フォアグラですか?」 するとウェーターは言ったそうだ。 「それうなぎだよ」 高校の謝恩会のビュッフェだよ。 フォアグラがでるわけないでしょ!! 息子いわく。この状態にウェーターは苦笑いしていたそうだ。 途中で余興があった。 O先生の歌。 先生、カラオケによく行っているのかなあ。 それから生徒のバイオリンの演奏。 この生徒は医学部に進学するんだが、イギリスでソロは無理かもしれないが、オーケストラでは十分バイオリンをやっていけるといわれたらしいんだ。 それを聞いてSは言った。 「このごろ天は何物もひとりの子に与えるのよ」 伴奏のピアノは息子と同じクラスだった。 ちゃんとまともな子もいるじゃないか!! この2人の演奏が1曲終わったところで、バイオリンの子が言った。 「ピアノを借りるのに4万円したんです。もったいないからもう1曲やります」 で、井上揚水の曲。 それにあわせて歌をうたう生徒が飛び入り参加した。 この歌がまたものすごくじょうずだった。 本当にまったくの飛び入りだったというのが息子の学校だわ。 それからアイスクリーム早食い競争というのもあった。 各クラスの代表が前にでて、ハーゲンダッツのアイスクリームを先に2つ食べたほうが勝ちというゲームだ。 これもすごかった。 凍っているハーゲンダッツを無理に口にいれていくんだわ。 優勝した子はやけどしたらしい。。。。 この謝恩会の席で息子が北京の大学に留学される中国人の母がいた。 この方とははじめて話したんだが、話を聞くと感激だわ。 息子は小学校の時に日本にきた。 初めて知った。 息子はいつも普通に日本語で話している。 で、中学受験をしてこの学校にはいったんだわ。 Sは言った。 「すごいねえ」 するとこの母は言った。 「○能○にいってましたから」 で、Sはさらに言う。 「みんな行っているのよ」 omi家の息子もこの家にお泊りにいかせてもらったことがある。 息子はえらく感激して帰ってきた。 「中国の人は来る友達は誰でも歓迎なんだって」 だから級友の多くがここの家にお泊りにいっている。 そのたびにこの母はもてなしてくれたんだわ。 家では中国語で会話しているというのも仲間には新鮮だったようだ。 今回、この息子は中国の大学に戻ることを決心した。 北京にはおじいさんが住んでいるそうだ。 まったく新しい生活R君にエールをおくる。 何年か後に会った時はものすごく成長しているだろうなあ。。 この謝恩会は1年も前から卒対の委員さんが計画してくれていた。 場内では子供達のビデオも撮影された。 それが始めてみるような映像もあって、なかなかよかった。 しかもこのビデオをDVDにして全員に送ってくれるっていうんだ。 これは本当にうれしいですね。 生徒達はあちこちで記念撮影をしていた。 携帯のカメラはほぼ全員が持っている中、デジカメやビデオまで持ってきている生徒がかなりいた。 それもまた盛り上がってよかったなあ。 そして最後に先生に花束を贈呈。 級長のAの息子ともちろんSの息子がクラスの代表で前にでた。 そのちょっと前にSが息子のところにいったときは、息子は食べすぎてはきそうだと言っていたらしい。 食料の調達、組織的に動きすぎたのかなあ。 学年主任の先生のお礼の言葉のあと、最後に全員で校歌を歌う。 この校歌はこの学校にはいって最初の箱根オリエンテーションで覚えたものだ。 当時はよく息子も家で歌っていた。 それを歌うのも一応最後だ。 で、先生が退場する。 その先生を追うAとSの息子とあと2人。 何事かとおもってみていたら、なんとMが大大好きな英語の先生と2ショット写真を撮ってました。 この先生、若くてきれいで生徒の三分の二は好きだったという先生だ。 特にMはこの先生に早朝から学校に来てもらい、つきっきりで勉強を教えてもらったらしい。 にこにこ写るM。 最高の写真になったと思うわ。 omi家の息子をゲットすると息子はこの後、すぐに家に帰り、着替えてから遊びに行くという。 母はまだ二次会があるから、自分のことは自分でやってって!! AとSとOの息子達はなんと着替えをリュックにいれてこの日は学校にいっていた。 で、会場前のホールでばたばたしているとすでに着替えている3人を発見。 なんと謝恩会が終わったあと、宴会場の真ん中で着替えてしまったっていうんだわ。 母たちも笑っていた。 なんでもありの学校。 授業の延長か? クラスの半分ぐらいが二次会に出席だが、来られない人もいるので、ここで先生にお礼の気持ちを渡す。 クラスの母親がこれだけちゃんとそろうっていうのもすごいなあ。 息子のおかげで楽しませてもらった6年間。 やっぱ仲間がよかったかな。 感謝 4月からは新しい生活のスタートだわ。 また忙しくなりそう。。 |