電車の中の会話
2008年1月19日
久々に地下鉄に乗った。
すると次の駅で、omiの隣に男の子が座った。
その男の子は手にハングル語のガイドブックを持っていた。
ハングル語に反応するomi.
ちょうど神話を聞いていたのだが、おもむろにイヤホンをはずす。

すると男の子は一緒に乗ってきた友達3人と韓国語で話しているんだ。
omiの家は都心からは離れているので、ここでこのように韓国人の観光客に会うのはめずらしい。
ということはだ。
この男の子たちを逃しちゃいけない!!!
と頭が回転した。

で、まったく見ず知らずの隣の子に話しかけた。
『ハングクサラミエヨ』
びっくりする男の子。
韓国人でもないおばさんが突然、話かけてくる。。
でもそこは礼儀正しい韓国の子だ。
ちゃんと答えました。
『ネー』
話かけはするけど、omiはほとんど韓国語ができない。

でも手に持っているガイドブックを見たいじゃないですか?

おそれをしらないというか、ずうずうしいというか、迷惑というか。。。
omiは英語でそのガイドブック見せてと言った。

男の子はどうぞと渡してくれる。
それは地球の歩き方のようなガイドブックで、東京はもちろん、沖縄から北海道まで詳しく日本のガイドしてある本だった。
ハングル文字のほかに地名は漢字で書いてある。
もし漢字がわかれば、駅の表示などは便利ですからね。

漢字があるのに、
無理してハングルを読むomi.
シンジュクとかフラノとか老眼の目を酷使して見せてもらった。

まあぱらぱらと見るしかできないでしょ。
基本的に内容はわかっても(そりゃ日本人ですから、だいたい何が書いてあるかわかるでしょ。)読むことはまったくできないんだから。

『チェミイッソヨ』

と本を返す。
男の子は軽く会釈をした。

でもomiは男の子にへばりつく。
『オディガヨ』
『オヌルンアキハバラクリゴシンジュクヘガヨ』

ちゃんと会話ができるじゃない!
と会話をはじめてから思う。
それにすっかり忘れている韓国語(というか最初からそんなにちゃんと覚えてないんだけど。。)なのに、オヌルとかクリゴとか思い出すんだわ。

男の子は
韓国語ができるんですか?
と聞いてきた(と思う)。
で、本当に本当にこんな基本的な文も忘れてしまったたんだ!!と韓国語をなまけていることを後悔しながらも答えた。
『ペウゴハゴイッソヨ』
ペウゴハゴとは言わないか。
なんでもヘヨを使えばいいというものじゃないけど、分からないときは使うんだ!

『チョヌンハングクドラマペニエヨ』
聞かれもしないのに、韓国ドラマのファンであることを表明する。
男の子はとんでもないおばさんにつかまったと思っただろうな。
一刻もはやく秋葉原へ乗り換えるJRの駅についてほしいと思ったに違いない。
でもomiはひとりで会話を続ける。

『イルボンマルロハルスイッソヨ』
はっきりいって文があっているとか間違っているとか、発音がいいとか悪いとかまったく関係ない。
男の子は言った。
『チョグンヨ』
おお、会話が続いている!!

韓国へ行ったことがある?って聞かれたような気がする。
『サンボンマン』
これはセーボンと言うらしいんだけど、そこまで思いつかないomi.
指をWにして答えた。
この指を見よ!!
3回と言ってるでしょ。


たぶん男の子はこのサンボンマンがちょっとわからなかった。
でもomiは言った。
『ソウルクリゴソクチョエヨ』
クリゴというのは男の子が使ったので、すぐにomiも使うんだ。
これでクリゴは覚えたぞ!

男の子は
なぜソクチョなんだ?
って顔をしてさらに言った。
『ソクチョ?』
『ネー』

ソクチョは秋の童話のロケ地なんだ。
でもそれを韓国語で言うことはできない。
『カウルトンワロケジジャナヨ』
といえばいいらしい。(あとでMに習った)

さらにomiは使える文章を並べる。
『オディエソワッソヨ』
これがどこから来たの?って意味かどうかはよくわからないけど、そのように聞いたつもりだ。
『ソウル?』
と質問の意味がわかる単語を並べる。
男の子は答えた。
『インチョンエヨ』
『あ〜〜〜インチョン!』

知っている地名だ。

『テハクセギエヨ』
『ネー』


なんでも聞かれる男の子。
本当に
もうやめて!!
っといいたかったと思う。
でもおばさんにはそんなことは通じない。
さらに聞かれる。

『オディテハギエヨ』
なんでも単語を並べればなんとかなると深く信じているおばさん。
その思いが通じたのか男の子は答えてくれた。

『チュアンテハクエヨ』
因みにomiが知っている大学はソウル大学。
でも大学生、全員がソウル大学ではないので、その答えを求めることはできない。
よ〜〜〜く考えたらこのチュアンテハクというのは中央大学か。。。とまた想像を膨らませる。
中央大学ってひょっとしてビョンホンの出身校?
たとえ、出身校だとしてもこの学生がビョンホンと机を並べたとかいうわけはではない。
でもビョンホンの出身校だったら知っているってことじゃない!
(知っているという意味を限定するのはとってもむずかしいことだけど。。)

そこまで話したときに地下鉄は秋葉原への乗り換え駅に着いた。
男の子はやっと解放されることになった。
でもいやな顔ひとつせずに最後まできちんとした態度でおばさんの会話につきあってくれた男の子は大きな花丸でした。

降りる時に男の子は会釈をした。
そしてなんと一緒にいた友達達も挨拶をしてくれた。

だから韓国の男の子はいいって日本のおばさんは感激するんだわ!!
韓国語で楽しんでねと言うことができなかったomi.
Have a nice day!!
と言った。
楽しく見物して帰ってねというのは
「グギョン ジャルハゴ ドラガヨ」
というらしい。
覚えておくと便利なフレーズだと思う。

日本の大学生も海外に出た時に感じがいいなあと思われてほしいなあと思ったのでした。


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