イーグルスコンサート



2004年10月30日

土曜日。朝から雨になってしまった。今日は次男と9年ぶりに来日したイーグルスのコンサートに行く。息子とコンサートに行くなんてはじめての出来事だ。息子もできれば一緒に行きたくないんだが、チケットが高いので妥協している。朝、
「今日、雨が降りそうで困ったなあ」
と言ったら、息子に
「どうして。ドームじゃない」
と返された。そりゃ傘をさして聞きに行かなければならない設定のコンサートなんか最初から行かないが、私は道中も雨が降っているのがいやなんだ。シンスンフンの時も雨が降っていたなあ。でも道中傘をさすのがいやだということが息子のには理解できないらしい。この雨やまないようだよ。

4時に家をでる。6時に開演だが、イーグルスファンの息子はできれば
Tシャツを購入したいらしい。息子の友達の中でイーグルスのファンは息子だけのようだ。
そもそもロックのファンがいないらしい。
「じゃあ皆何のファンなの?」
「パンクだよ」

そうか。ロックって新しいなんて思っていたのはもう20年も前の話しなんだなあ。(20年か?)息子はその中でただひとりのロックファンを守っているらしい。イーグルスの話しを学校ですると、
「うちのおとうさん、ファンだよ」
なんて言われるか、しら〜〜っとされてしまうかのどちらかのようだ。息子はバンドもくんでいるが、(あまり練習をしない、怠け者バンドーいや、息子をのぞいては成績優秀な子の集まりらしいので、みんな練習の暇がないのかも)そこでも練習はパンクなんだそうだ。

そもそもこのイーグルスのコンサートに来たきっかけは、息子が新しくだされた
イーグルスのCDを買ってきたことからはじまる。私もこのCDを持って帰って来た時は
「えっ」
と思ったものだ。今、またイーグルスがはやっているの?息子がそれに答えたかどうかは覚えていないが、彼はそれを毎日聞き捲っていて、ついでに私も聞いたことは確かだ。しかも今回のコンサートに行きたいと言い出したのは息子だったので、世の中がこんなにパンクなってしまっていることを私は気付いていなかった。

とにかくロックファンの息子とにわかロックファンの私はこのコンサートに一緒に行くことになった。この組み合わせは双方少々気恥ずかしいものだった。そりゃそうですよ。母と息子がロックのコンサートに行くなんてめったにないし、実際そういう組み合わせは会場でも我が家だけだった。

開演、一時間前に会場の東京ドームに到着する。ドームのまわりはすでに人でいっぱいだ。息子は今年の夏に高校生クイズにでたのでなんとなく様子がわかっている。私は競技場に屋根があるというドームそのものがはじめてだ。息子にチケットをわたし、調べさせる。オットと違うところはこういう時、息子は役にたつ。

チケットに書いてあるゲートで手荷物のチェックをうけ中へはいる。中がさらに細かく分類されていることを知らずに最初に座った席はチケットに書いてある席ではなかった。Tシャツを買いにいった息子が戻ってきて
「ここの席違うみたいだけど」
と言った。
「なぜわかったの?」
「係りの人にチケット見せたら違う席に案内された。」
まずゲートでひとつ、通路でひとつ、そして座席を見つけるという3段階設定で決められている座席のようだ。本当の席についたところで、飲み物を買いに行く。因に息子はTシャツも帽子も高いので買うのをやめた。席についてすぐに立ち上がったので、係りのおにいさんは
「私が間違っていましたか?」
とあせっているようだった。息子がそんなことはないんです、と説明していた。本当の席は三塁側の前から20列目だった。しかしだ。
なぜ野球のネットをはずしてくれない。こんなところで9800円もとるなんてちょっと間違っているんじゃない!

まわりの観客は夫婦連れ(だと思う)が圧倒的に多い。友達同士というのは男の人が多かった。前の方には5、6才の男の子をつれているカップルもいる。このカップルは多分国際結婚かな。男の子が途中のりのりになってものすごくかわいかった。そんな中、私達は途中買ってきたサンドイッチを食べる。実はペットボトルの飲み物も持ってきたのだが、場内持ち込み禁止となっていたので、飲み物はコーラをその場で買った。一時間も前に着いているのに時間はあっという間にすぎた。

6時開演。アリーナからドームの上の方の席まで人でいっぱいだ。次男は
「こんな人がたくさんいるのをはじめて見た。渋谷よりすごいわ」
と変なことに感動していた。

会場が突然暗くなる。そしてライトと歓声の中、コンサートははじまった。私はイーグルス、イーグルスと騒いでいるわりには知っている曲はHotel Californiaとtake it easyぐらいだ。息子の隣の観客は最初からのりのりでウオーと高い声で歓声をあげていた。

最初の曲。ザ・ロング・ラン。最初から強烈な演奏だ。やはりCDとは違う。イーグルスの今回の日本公演は昨年の春から今年の夏にかけて行われた全米ツアーを受けて実現している。彼らは70年代はじめに活動をさせ、当時は学生だった私達に思い出をいっぱい残してくれている。

時々英語で短いトークがはいる。
なぜか息子は英語の成績がわるいのにわかっている!!
ショートブレイクまで一時間。
息子は2曲好きな曲があったと言った

ショートブレイクの時、息子は席を変わってほしいと言ってきた。
「隣のカップルうるさいんだよ。ラブラブなんだ」
たしかにのりのいいおにいさん(そんなに若くはないが)とおねえさんはよくかけ声をかけている。席を変わってみるとお酒くさい。持ち込み禁止のペットボトルのお茶を飲んでいるが、その中身はどうやらウイスキーらしい。ここでどうしてペットボトルがもちこみ禁止かわかった。こんなにお酒ぷんぷんじゃまわりに迷惑だろうが。
休憩後、おにいさんはおばさんの控えめな攻撃をうけることになる。

 休憩といってもなんせこれだけの人数だ。外にでても混んでいるかと思い、席にいた。息子がいうには曲の一回、一回に短い間があるのは楽器の交換をしているためということだ。
この子はいつの間にこんなことまで知ったのだろう? 
CDではこっちの楽器を使っているのにこの日のコンサートではよく響くようにあっちの楽器を使っていたとか、いつもと反対に私は息子の説明を聞く。

 後半がはじまる。隣のカップルのおねえさんは完全に酔っぱらっていておにいさんにだきついている。これかラブラブというのは。おにいさんはウオーと高い声をだす。しかしだ。左のおにいさんに続いて、右側の息子のところからもウオーと声がかかった。

えっ?
歓声はおにいさんだけじゃなかったんだ。

息子ものりのりなんじゃない!!

 後半は本当によかった。曲もよかったし会場の雰囲気も隣のカップルをのぞいていい。やはり中高年が多いせいか落ち着いている。しかしこのコンサートにぐっとひきつけられているのが伝わる。あちこちから歓声もあがる。
ジョーウオルシュに対しての声がかなりかかった。
雰囲気最高!!

隣のおにいさんは酔っているのだが、私の方に手や足がちょっとでると、びくっとひっこめる。
酔っぱらいもおばさんはいやらしい!!
おにいさんに抱きついていたおねえさんは寝てしまった。
こんないいコンサートで寝ちまうなんて馬鹿じゃないか!!
そして後半の半分ぐらいになり気分が悪いのか出て行ってしまった。最後にはおにいさんも携帯で呼び出されて出て行ってしまった。馬鹿カップルの退場で後半の最後はリラックスしていい曲が聴けた。

イーグルスの超ヒット曲が続く。
Take it easy で息子が
「スタンディングするぞ」
といって、たちはじめた。私も一緒に立つ。前の方の観客も立ちはじめている。もうどこもかしこものりのりだ。息子は相変わらず、歓声をあげている。

歓声の中、第2部の終了。そしてアンコール。アンコール1曲目が
ホテルカリフォルニアになった。やっぱこの曲はいいわ。私たちの年代の人はたとえイーグルスという名前を知らなくてもホテルカリフォルニアは知っているといっていいほどこの曲はヒットした。そしてアンコール3曲目にあのデスペラードがきた。これは本当にぐっときてしまう。会場が魅了されたというのはこういうことなんだろう。

イーグルスはもう若くはない。しかしこれだけの歌声、これだけのコンサートを開く力と今の若いグループを凌ぐ力をもっている。これだけ長い間、私たちを楽しませてくれたイーグルス。
また東京に戻ってきてほしい。

 
主な演奏曲目

ロング・ラン
ニュー・キッド・イン・タウン
ピースフル・イージー・フィーリング
言いだせなくて
テキーラ・サンライズ
ウォーク・アウェイ
サンセット・グリル
駆け足の人生
ロッキー・マウンテン・ウェイ
ホテル・カリフォルニア
テイク・イット・イージー
デスペラード

息子の好きな曲

  ホテルカリフォルニア
  デスペラード
  いいだせなくって

私が好きな曲

  ホテルカリフォルニア




inserted by FC2 system