次男、出発前のできごと
2009年9月4日


次男がエジプト、トルコ、ギリシャにでかけた。
中学生の時にイギリスでホームステイをして以来の長い旅行だ。
そりゃ〜〜かなりぬけているところがあってもとりあえず成人しているし、当初、母は今回のこの旅には感知しなかった。

しかし今のこの状況を見るに、心配なのは新型インフルエンザ!
旅行中になるのもまずいけど、旅行前になってしまったら、しかも出発の直前になってしまったら、
費用がもったいないでしょ!
母はこのもったいないという気持ちがいっぱいになって、えらく次男の体を心配した!

まず受験の時にもやったことのないプロポリスの栄養ドリンクを買ってきて、毎日、それを飲ませた。
(効果のほどは不明!!)
(しかもついでに自分も飲んでいた!)



一週間前ぐらいまではよかったんだ!!
その時点でインフルエンザになっても一週間あれば治るでしょ。
しかしそれがすぎると、母はえらくナーバスになった!
なぜ旅行費用にそれだけ執着しなければならないか!とは思うけど、母の頭の中は銭勘定だけとなった!


なのに!!!
息子は毎日、毎日学校に行った。
研究室だったらまだしも、学園祭の最後の演奏(ベースをやっている!)のためのサークル内のオーディションにむけて、毎日仲間達と練習していたんだ。
なにもこんなにギンギンに書くようなことじゃないと誰しもが思うんじゃないかと考えられはするが、
なんとサークル内で新型インフルエンザがはやっていて、なんと7人が感染したというんだわ!!!!!


この練習は旅行の10日前ぐらいの最初の回はとりやめになった。
ドラムの子が気分が悪くて練習できなかったというのだ。
とりやめたのは当日。
息子は研究室にはいったものの、この日にバンドの仲間と会うことはなかった。
ドラムの子はインフルエンザだった!
普通だったら、そりゃ〜〜インフルエンザだもん!うつることもあるよ!って平気でいえるのに、母は今回だけは絶対にうつっちゃいけない!!!と固く思えた。
それはひとえに旅行代金の返済が全額がきかない期間にはいっていることにつながる!
当日キャンセルなんかしてごらん。
なにもしなくてもえらい金額がとられてしまう!!!!!


で、ドラムの子は無事にインフルエンザがなおって、サークルの中のインフルエンザの感染も納まって、そして旅行のちょい前に本格的なバンド練習がはじまったんだ!
研究室には行く。
バンドの練習はする。

それだけでナーバスになっているのに、(母だけが!!)次男は何も考えず、バンドのオーディションが1位通過だったと飲みにいった!!!

母は怒ったよ!
『旅行に行く気があるのかないのか!!!』
母がこれだけ怒る中、飲みにいった次の日、また飲みにいった。
『今日のメンバーは誰なの!!』

母は尋問する。
すると、なんとメンバーは旅行に一緒に行くいつものあの4人だった。。。。。
もういいや!!
しかも息子達はカラオケをしていて、朝まで帰ってこなかった。。。。
(ひょっとして帰ってこなかったのはわが子だけか。。。)


旅行の仲間と飲みにいっているその日の晩、旅行につれていってくれる添乗員の方からお電話があった。
(だいたい若いのにツアーで行くというのが母は気に入らない!)
で、添乗員の方に言われた。
『誰(これは仲間達を指す)も通じないんです』

母はまたここであやまった。
なんで私が謝らなければならないんだ!!!

『今、携帯に電話したら、みんな一緒にいますから。。。』
誰も通じなかったが、最後の一人にかけた時に四人分が終わったってことだ。
いいのかわるいのか。。
添乗員の方も、高校のあの修学旅行中の先生のように大変なんだろうか。。。。。。。。


朝帰りしたのは旅行の前日。
(当日でなくってなによりと無理に思う!)
そして、なんと次男はシャワーもあびずに寝た。
母はまた怒り全開だ!
ウイルス対策ってどこまで効果があるかわからないけど、体についたウイルスをとらなければならないでしょ。
そのために、外から帰ってきたらすぐにシャワーをあびるのが得策と聞いたことがある。
で、いつもそのように息子にもさせている。
なのにだ!!
栄養ドリンクまで買わせておいて(母が勝手に買ったんだけど)カラオケやに行ったまま寝たんだ!!!!!!

『新型インフルエンザがこわくないのか!!』
すると次男は言った。
『今、寝ないと倒れるかもしれない。倒れるよりも寝たほうがいいでしょ!』
これって合っているのかいないのか。。。
とにかく、怒っている母の横をそのままスルーして次男は寝てしまった。


一日ずっと寝て起きてきて言ったこと。
『旅行の用意をしなくちゃ』
それだけはわかっているんだ。。。。

荷物は最低限にすると。
次男はちらちらっと荷物を集めて、言った。
『これでいいや』
息子お得意のパターンは荷物すべてを布団圧縮袋にいれて、ぎゅっとつめること。
しかし今回はその布団圧縮袋もいらないほど、荷物をすくなくしたらしい。
小さなスーツケースの横には布団圧縮袋がころがっていた。。

その日のおそく、明日は出発という時になって、夜中まで次男はPCで友達と話していた。
しかも時々、大きな声で笑っている!
馬鹿でもいいから静かにして!!って感じだ。
母の文句によって、ようやく電話が終わる。


だいたい、旅行に行くといったら、どこにはどういう特産物があるかとか、何があるかとか少しは調べるでしょ。
しかし息子はまったくなにも調べてない。
母はそれが気に入らない。
母は旅行をする時は時間があったら、とりあえず、その国の言葉のCDを買ってきて、数字ぐらいは言えるようにする。
(これが旅行中にいかされたことはあんましないけど。。)
なのになにも調べない。
何も考えない!

ただ仲間から連絡があって、海水パンツだけはいれていた。
ホテルで泳ごう!!
ってことらしい。
こういう調査はできているんだ。。。。

息子はエジプトが暑いとか砂漠の国だとか知っているんだろうか。。。
母が想像するにきっとエジプトで知っていることはスフィンクスとピラミッドだけだと思う!!!

母のインフルエンザ以外のアドバイスはひとつだ。
『保険書とか学生書とか免許書は置いていくように!!』
パスポートはおいていくわけにはいかないが、なるべくこういうものは次男の場合持っていかないほうがいい。
前に西の旅行で、京都で、すべてを落として、家の鍵を作りなおしたことがあるからだ!!
エジプトで鍵をおとして、どろぼうがそこから来るわけはないとは思うけど、
いつも想像していたこととは違うパターンで物事がすすんでいくので、用心にこしたことはない!!


当日、朝はやく目を覚ました次男。
『腹へった!』
ちょいと緊張しているんだろうか。。。
次男はいった。
『夢を見た。』
『どんな夢!』
『大火事か地震かしらないけど、すごいことになっていて、おかあさんが動けなくなっていた!しかたないからおぶって逃げようとしたら、おぶれないんだ!!だからやせろ!!って言っていたじゃないか!!って言っている夢。最悪だったよ!』

次男はおむすびを食べて、再び寝た。
出発ぎりぎりまで寝てよう!ってことらしい。。。
やっぱり緊張してないわ!

母はその間に仕事にでかけた。

成田からのメールはなく、とりあえず飛行機には乗ったようだ。
この飛行機、エジプト航空で、宗教上の理由からお酒のサービスはないらしい。。。
思わず思ったよ。
宗教上の理由というよりも、次男たちが乗る便だけはお酒のサービスをなくしたんじゃないかってね!
メンバーを見てもお酒が飲めなくってなにより!!
って感じだ。

なにか旅行に行く前にこれだけのことが書けてしまう!しかも自分のことじゃないのに!ってのがすごすぎるような気がしてならない!!



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