新しい友達

ゴルムドをすぎると列車は少しづつ高度をあげていく。
あいにくの曇り空だが、写真を取り捲る。


線路に沿って道はどこまでも続いていた。
途中広告や看板はほとんどなかったが、この看板をゲット!
まだ標高はあまり高くないゴルムドをでてからすぐの場所にあった。


川はいくつか見たが、これは川ではなくて運河かもしれない。




標高が高くなっていっても車は走っている。
誰が何の目的で走っているのか聞いてみたかった。

途中から雪一色の世界に変わった。


雪の世界になったころから動物が見えはじめた。
一番最初に見えたのはこれ。
鹿かなあ。。
とにかく写真を撮る。
で、確認は後だと思っていたけど、確認はしないままここまできてしまった。。


写真を撮ったときは学校だと思っていたが、こんな高地にこんな学校はないような気がしてならない。
ということは軍の施設かなあ。。。


走っている列車を撮ることはかなりむずかしい。
事前にカーブの場所をしっていればともかくあ〜〜ここだここだとあせってとるとピンボケになるんだ!!
これはガラスの反射もちゃんと撮れてしまったし。。



列車内の空気は一定に保たれており、酸素が薄くなることはない。
気分が悪い人のために酸素がでてくる装置が各ベッドにある。
しかしそれを使っている人は少なかった。
そこから酸素をとりだすための管は使い捨てとなっている。
前は全員にそれが配給されたようだが、今は申し出た人のみ渡される。
Sはためしにそれを使ってみたようだが、使ったら気持ち悪くなったとか。
トウさんが言うには、なるべくこのチューブには頼らないほうがいいということだ。
一度頼るとやめられなくなるらしい。
omiは使う気まんまんだったけど、頭が痛くならなかった。
日本にいると頻繁に頭痛がおこるのになあ。。


若いカップルは朝から通路側の窓際の席に座ってずっと食べている。
おねえさんはあんなに食べてなんであんなにスリムなんだ?
この通路側の席は折りたたみいすがあり小さなテーブルの下に御菓子などを置くスペースがある。
さらにその下には電源があり、バッテリーなどの充電ができるようになっている。
バッテリーの充電をしている人もかなりいた。

(右の写真は車内販売のワゴン。おばさんに写真撮っちゃだめって言われた。)

写真をとるのがひと段落すると、プリントをしてみることにした。
この列車の中で投函する絵葉書を作ってしまう予定だ。
住所と名前はすでに日本でいれてきている。
あとは撮った写真をプリントするだけだ。
しかしあまりにも写真を撮りすぎていてどれがいいのか悪いのか。。
で、プリントをしながら、同じボックスの老夫婦とカップルの写真もとらせてもらった。
老夫婦の写真はSとomiも加わる。
で、おにいさんにシャッターをきってもらう。
おにいさんデジイチデビューのようでした。

撮った写真をすぐにプリントしてプレゼントした。
すると老夫婦は2人だけの写真を撮ってほしいと言った。
もちろんOKです。
青蔵鉄道写真班omi.

ただずっとプリントばかりしてられない。
途中の景色が次から次へと変化していく。
写真を撮らなければ!!




右は左の写真を拡大したもの。
やっぱり鹿だと思う!
(しつこいか。。)


なぜかタクシーが走っていた!
これも拡大した。
乗客か、家族かわからないけど、後ろの座席にも人が乗っていることを確認!
どこに行くんだろう。。。

車内での主な配置。
老夫婦は寝台の席にいつも座っていた。
若いカップルは廊下の窓際に座っていることが多かった。
で、Sとomiは放浪していることが多かった。
窓際ゲットをめざしている二人はあいている隣のボックスの廊下側の席にまでくりだした。


で、Sが言ってくれる。
ヤクがいる。
人がいる。
車がいる。
そのたびに写真スタンバイです。






そうしていると、英語で話しかけられた。
彼女は韓国系オーストラリア人のチョウさんだった。
ラサに5日間滞在するという。
で、彼女はさらに中国人の3姉妹を紹介してくれた。
紹介するっていったって、彼女もこの3姉妹と列車の中で知り合ったんだ。
なんとチョウさんと3姉妹は名字が同じだという。
『だから私も姉妹なのよ』
と彼女が断言していたのがすごい。

チョウさんはすごく明るくておもしろい方だった。
彼女と2人きりになった時、もちろん韓国ドラマの話題になった!!
というかそういう話にもっていったというか。
『なにがドラマでよかった?』
と聞かれる。
そりゃ〜〜最近見たなかでは雪の女王でしょ。
しかしだ。
この韓国語の題名を覚えてなかった。
ヌンなんとかっていうんだけど、当然それじゃ〜〜わからなかった。
でヒョンビンのスノークィーンだ
と答えた。
『ヒョンビンってかっこいいでしょ!』
と言った。
どこに行っても誰に対しても同じことしか言わないって感じだなあ。。
なにも5000メートルの世界でヒョンビンの話をしなくてもいいじゃないかと思うけど、話題がそこにはまるととまらなくなる。


チョウさんは言った。
『ヒョンビンってあの若い子でしょ?若すぎるわ。』
『私はかまわないよ!』

まあomiがかまうかかまわないかはヒョンビン自身にはまったく関係ないので、いいんだけど。。

チョウさんは笑っていた。

チョウさんは大長今とキムサムスンがおすすめといっていた。
キムサムスン!
ヒョンビンじゃない!!


『ここに来る前にピのコンサートにも行ったよ。』

というと、
『ピは今オーストラリアに来ているわよ。』
と教えてくれた。
5000メートルの世界で今度はピの話だ。
『あとチョソンモとかアンジェウクのコンサートにも行ったことがあるよ』

このあたりでチョウさんはあきれていた。
『私より良く知っているわ。』
でしょ!


で、また記念写真。
チョウさんと3姉妹が一緒だった。
それをすぐにプリントする。
するとチョウさんがあと2枚、姉妹の分をプリントしてくれと。
OKです。
なんせ青蔵鉄道写真班ですから。


老夫婦のおばあさんの方はちょっとあきれていたけど。
写真を3姉妹に渡すと、一番末の方だと思うけど、御礼にと白いスカーフを持ってきてくれた。
チョウさんが言うにはこのスカーフはなんとかホテルでもらったんだよ。
ということだったけど、まだこの時点ではあまりその意味がわかってない。
旅の記念にありがたくスカーフをいただくomi.


ヤクが登場した。
今度はこれはヤクよねえと考えなければならない。。


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