青蔵鉄道

荷物置き場が確保されたところでさっそく言った。
『きれいなうちに写真を撮ろう!!』
これはあくまでもomiを中心に考えるからこうなるんだ!!
ホテルの部屋の写真とかでも使わないうちに撮らないと見せられない写真になってしまうことがあるじゃないですか!
ひょっとしてこうなってしまうのはomiだけか。。。

とにかく写真をとりはじめる。
座席とか寝台車の様子とかとりあえずきれいな感じを撮ることができた。
(列車の旅行が終わりに近づいて一番座席がきたなかったのは言うまでもありません。omiでした。いろいろなものをだしすぎるのかも。−みなさん御迷惑かけました。。)



他の乗客が来ないうちにこれだけの作業をすませ、何事もなかったかのように座席につく。
できればもう一度降りて写真を撮りたかったんだが、ごったがえしている車内をいったりきたりするのはほぼ不可能だった。

隣に座る人がどんな人か?
よくわからないけど、車内では切符の交換会がはじまっているようだ。
友達や家族が近くの座席になれなかった人が車内で切符を交換するんだ。
はじめにきた人はすぐに立ち去った。
次にはよく話す男の人がきた。
その人は他の人の案内の人だったかどうかはちょっとわからない。
しかしその人に連れられて、おじいさんとおばあさんがやってきた。

その後若いカップルがやってきた。
そしてこの6人が同じボックスに座った。
一番最初に場所をとったSとomi.
いろいろな成り行きを見守る。

どうもおじいさんとおばあさんの座席は下段と上段。
カップルの座席も下段と上段だったようだ。
で、おじいさん達は下段2つにしてほしいとカップルに言ったようだ。
すぐにOKをするカップル。
なにか見ていて気持ちよかった。
ただ考えてみればカップルの間にSとomiが割り込んでいるよりは、本人達も上でゆっくりしたいだろうと思わないわけでもない。。
このカップル本当に若かったけど、おじいさんが話すときは
『はい』
といって話しをきいていたし、自然な感じで接することができた。
omi家長男よりも少しだけ年齢は上だったかもしれない。
彼女の方はめっちゃくちゃ美人だった。
しかも感じがよかった。

老夫婦は座席を代わってもらったためか何度も車掌さんに何か言われていた。
いいんじゃないかなあ。
若いカップルもいいって言ってたんだし。。。
最後は問題なく下の座席を確保したみたいだが。

汽車は出発した。
27時間の列車の旅のはじまりだ。

おじいさん、おばあさんと話すときは例のスケッチブックで筆談だ。
本当に本当に本当にバカだと思ったのだが、このおじいさんのお名前を聞くのを忘れた。。。。

この老夫婦は黒竜江からいらしていた。
黒竜江は因みにフェイロンチャンという。
2006年11月12日からもう七ヶ月半も旅行を続けているという。
これを旅の指差し会話帳を使って話したのだ。

ご夫婦とも71歳だという。
おじいさんは少し日本語を話すことができた。
それは戦争中日本語を習わされたからだと思う。
こういう時って何て言っていいのかわからない。


おじいさんは指差し会話帳の中の
チューニージエンカン(お元気で)イールーピンアン(よい旅を)
という2つのフレーズを選んで発音を教えてくれた。
Sがこのページに付箋をはってくれる。
よく付箋なんて持ってきたな。。。

何回も発音するomi
でもこれを27時間後、お別れするときまでに覚える自信はまったくない。。
(本当にできの悪い生徒で申し訳ありませんでした)


しばらくして添乗員のTさんが来てくれた。
Tさんに老夫婦を紹介する。
といったって名前聞かなかったんだな!
とにかくゲットしたすべての知識をTさんに報告した。

この列車の消灯は22時だ。
Tさんにおばあさんが横になりたいんじゃないかと聞いてもらう。
やはりさすがに疲れているようで、おばあさんはうなづいた。
で、omiたちが上に行こうとすると手をにぎってまだ大丈夫だという。
いや〜〜明日も十分あるから。
お互いゆっくり休みましょう。


ということでトイレだ。
この列車のトイレはブログの投稿で見たときはウェスタンスタイルだった。
でも2等寝台は和式だった。
最初はちゃんとトイレットペーパーがついていたが、その補充はなかった。。
ものすご〜〜くきたないわけじゃなかったけど、きれいというわけでもなかった。
それは27時間掃除がなかったからだと思う。
まあそれでもいいです。
扉はありましたから。

寝台の中段に行く時になんとはしごがない。
足をのせる小さな折り畳み式のテーブルのようなものを壁からだしてそこに足をのせて中段に行くんだ。
いや〜〜Sは問題なかったけどomiは結構大変でした。

貴重品をどうしようかと思う。
一番の貴重品、パスポートなどは枕もとにおくことにして、その他もろもろがはいっている大きな黒いバックをどうするか。
なんといってもカメラが貴重品のomi.
黒い大きなバックを一度は中段まで持っていったが、それじゃ寝られないことに気づく。
で、カメラバックとCDウォークマンと小さなポシェットをだして、あとのものをもとの座席の下におくことにする。
しかしまた下に下りるのはたいへんだ。
そこで登場したのがあのカップルのおにいさん。
このあと彼はずっと
おにいちゃんと呼ばれることになる。
おにいちゃんはその時、窓際のたたむことができる椅子に座っていた。
そこにおばさんの一声。
『おにいちゃん』
それがまた通じたんだな。
で、おにいちゃんはおばさんの荷物を座席の下にいれることを命じられる。
言葉もわからないのに、いろいろなことを頼まれるおにいちゃん。
なにかこういうのってソウルでもあったなあ。。。


寝台車はカーテンなどはない。
なのに消灯前に寝てしまった。。。
だんだんずうずうしさがバージョンアップする。
CDはもちろん神話でした!

途中ちょっと目が覚めたら車内は暗くなっていた。。
そして話し声もなくなっていた。
ここがこの寝台車のすごいところだと思う。
規律正しいんだ!!


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