出発まで |
チベットに最初に興味を持ったのは、学生時代に河口 慧海のチベット旅行記を読んだ時だ。 その頃はチベット密教などを読んだけど、すっかり知識が抜けたomi. もちろん自分でチベットに行くことはないと思っていた。 それがだ。 今年になって、NHKで中国鉄道の旅という番組がはじまった。 その第一回が青蔵鉄道(青海チベット鉄道)だった! ラサからまたはラサへ5000メートルを超える地域を通って走る汽車!!! 5000メートルの世界! 見られるものなら見てみたいでしょう。 その第一回の放送が終わった直後から、頭が青蔵鉄道一色になってしまった。 しかしその時点でもまだ、チベットに行けるなんて思っていない。 そして放送の2日後。 なんとJTBの旅物語というツアーのメルマガがはいってきた。 で、ありました! 青蔵鉄道の旅!! 丸一日、考えて(というか頭は行く方向しかなかったので、時間を物理的にあけて、)申し込んだのが、4月の話。 旅物語というのは電話で申し込めばよくて、代金を振り込めばそれでおしまいという簡単なシステムだ。 チベットに行くにはビザが必要になる。 それをとるにはやはり旅行会社を通したほうがいいし、今回の鉄道はなかなか予約がとれないらしいので個人で行くのはとっても大変らしい。 ということはやはりツアーでしょ。 ツアーに参加するのはほぼ1/4世紀ぶり。 みんなと一緒に行動できるのかなあ。。 6月には何日かツアーの出発の日があったが、なんせNHK放送直後だったので、まだ空席がある日が多かった。 で、ツアーが成立しないんじゃないかという日まで存在した。 (その後、やはりNHKのお力でツアー、ほぼ完売だったようです) で、その時点で、すでにツアーが成立している6月19日を出発日にすることにした。 申し込んでしまってからが、いろいろさまざまなことがあった。 まずすでに旅行記を書いた瀋陽に行った。 出発の三週間前の話だ。 瀋陽から帰ってくる前はチベットのことは考えられなかった。 で、考えられる3週間前になってから、急に高山病が心配になったんだ。 友達からは電話がかかってくる。 『今回は見合わせたほうがいいんじゃない!』 そうかなあ。 でも今回行かなかったら一生後悔するでしょ! 『高山病で死んじゃう人もいるらしい。』 いや〜〜 チベットで死んでしまったら鳥葬にされちゃうのかなあ。。 『なんで自分からそういう大変なところにいくのかわからない。』 そういわれれば、同じ6日間だったらパリとかに行った方がいいのかも。。 omiの友達ですからねえ。 心配するというよりも好きなことを言ってくれた。 それをありがたく聞くomi. 結構、高山病を恐れていたので、謙虚だった!! また情報をくれる友達もいた。 『食べる酸素があるぞ!』 これはタブレットになっている酸素で、受験生などが頭をすっきりさせるときに食べるものらしい。 受験はしないけど、酸素をゲット。 また別の友達からアドバイス。 『その酸素、現地で売って儲けてくれば!』 本当にいいアドバイス満載だ! あと病院で高山病の予防薬というのももらった。 ダイアモックスという薬だ。 2000メートルを超える場所にはいる24時間前から飲むことになる。 それを4日分。 先生は勉強するようにと大きな医学書のコピーまでくれた。 なんでいつも流れがこうなるんだろう。。 あと先生は水分をたくさん取るようにと言ってくれた。 (よって旅行中重いカメラの他に重いペットボトルを運ぶことになる。。。) 瀋陽から帰ってきてからの3週間はかなり忙しかった。 作ろうと思っていたチベットノートは結局作れなかった。 しかし一応、瀋陽で買ってきた地図で、路線のコピーをしたり、ネットで情報を読んだりはした。 いよいよ、出発の日が近づく。 添乗員さんからは何回か留守電がはいっている。 でも家にいないomi. 申し訳ありませんでした。 ようやくomiを確保した添乗員のTさん。 ほっとされたかもしれない。。 はじめから迷惑むきだしの客!! 添乗員のTさんは説明をしてくださって、最後に質問がありますか? と聞いてくださった。 すかさず質問するomi. 実はこのツアー、行きに北京でトランジットの時間が5時間ぐらいある。 その間、空港で待っているなんてこのomiにできるわけないじゃないですか!! で、聞いた。 『北京では市内にでてもいいですか?』 『それは大丈夫ですが、一応離団書というのを書いてもらいます。』 要は飛行機に乗り遅れたりしたらグループから抜けるということだ。 『わかりました』 ここで離団書というものを書くことを決定するomi. 何にでもサインをするし、なんでも書くけど、あまりいろいろちゃんとは考えてはいない。。 Tさんの頭にやっかいな人が参加するなあという思いがふか〜〜くよぎっただろうなあ。。。 申し込みの時は高山病なんか、かけらも考えなかったomi 保険にも、もちろんはいっていなかった。 が、これだけ心配しているんですもん。 やはり保険には、はいるべきかと。 出発当日まではいれるという保険、ネットではいった。 セットじゃなくて、自分でこれが必要、これはいらないと組み合わせられるものにした。 携帯品がなくなったらいくらかもらえるってのにもはいった。 貴重品はカメラだけなんだけど。。 他は何がなくなっても言うのがちょっとひけちゃうものばかりかも。。 出発前日は仕事があるんで、日曜日に旅行の用意をすることにする。 持ち物。 コート。セーター(寒いか暑いか行ってみないとわからないでしょ!) 着替え。薬。スケッチブック(これは意思疎通ノートだ。筆談には絶対に必要) カメラ2台。(実は携帯をいれると3台になってしまう。。。) プリンター。 今回は汽車に乗っている時間が27時間だ。 その間にみんなにだす絵葉書を作ろうと思う。 で、その前々日の日曜日に、携帯用プリンターの充電器を有楽町のビックカメラまで買いにいった。 (プリンターに続いてこの充電器。持っているとかなり使える) そんなところだ。 しかし、カメラとかプリンターはやはり荷物になる。 プリンターはスーツケースに入れても、カメラは手荷物でしょ。 いつもパンパンの袋をさげて歩くことになる。 肩も丈夫になります。。。 |