老辺餃子の支店は駅のすぐ近くにある。
タクシーに乗っている間にニエ君は予約をしておいてくれた。
『コースで150元でいいですか?』
と言われたときはちょっと高いと思ったんだが、とにかくなんでも経験ですよ。
それで注文しました。

餃子やさんでは一般の席ではなくって二階の個室に案内された。
すごく古い建物で、こういう感じ好きだわ。
部屋はストーブで暖かくしてもらっていた。

ニエ君はガイドはお客さんと一緒に食べてはいけないとなっているので、と言ったが、omiは許しませんでしたね。
『一緒に食べてもらわなければわからないし。。』
といってテーブルについてもらった。

ここでニエ君の話をいろいろ聞くことができた。
ニエ君は高校をでると旅行の専門学校に行ったそうだ。
その専門学校が終わると日本で一年研修があり、富士山の近くの旅館で働いたそうだ。
それで戻ってきてガイドをしているという。
だから日本人の好みを知っているんだ。。
『みんなそうなの?』
と聞くとみんなそういう過程をたどってガイドになっているらしい。
なんで日本語があんなにじょうずなのかここでわかったような気がした。

ニエ君は26歳という。
omiの息子よりもちょっと上かな。
で、どういうことをして遊ぶか聞いてみた。
omiとしては
ぜひ聞きたいところだわ!
すると友達と一緒に遊びに行くこともあるけど、結構家でゆっくりするのが好きらしい。
夕食後は毎日、ご両親とトランプをすると。。。
omi家の息子達に聞かせてあげたかったわ!!

母とは絶対に旅行などしたくないomi家の息子達。
思わす聞きましたね。
『もし両親と一緒に旅行するといったら行く?』
なんでこんな質問をされるのかわからないニエ君。
『でもうちは商売をやっているから、元旦しかお休みがないんです。』
じゃなくってもしもでいいんだよ!

『もしもいけたら一緒に行く?』
しつこいomi.

ニエ君は
『はい行きます。』
韓国の青年に続いて、中国の青年もいいじゃない!!!
と思わず自分の息子と比べる。
まったく母は幸せものよね!!


その間にどんどん餃子が運ばれる。
瀋陽はもともとは水餃子が主流らしいが、ここの餃子やさんは焼き餃子をだしてくれる。
淵がレースの模様になっていた餃子はおいしかった!
水餃子もおいしかった。
あとスープは香港に比べるとさっぱりした味だった。
きくらげと野菜の炒め物がでたけど、きくらげは東北地方の特産だそうだ。
体にいいから食べてください
と言われた。
しかし、食べきれないっしょ!
すごい量なんだわ。



ニエ君は朝も餃子を食べてきたという。
え??
朝から餃子作ってくれるの?

と聞くと夜の残りらしいんだけど、それを朝食にだしてくれたと。。
手作りの餃子を朝から食べられるのは息子も幸せかも。

とよくよく考えると母も中国の母の方がいいってことか。。。

中国では

早口气包
午气好
晩气少


ということわざがあるとニエ君は言った。
この字、气は口が左につくんだが、探したけど日本語にはなかったみたいだ。
包も右に食がつく。。
中国語習わないとなあ。。

ザォ ツゥィー パオ
ウ ツゥィー ハオ
ワン ツゥィー シャオ

朝はいっぱい食べてください。
昼はゆっくり食べてください。
夜は少し食べてください。

という意味だ。

中国語はむずかしい!!
中国ではどうやって小学生が中国語を習いはじめるか聞いた。
初めて知ったんだけど、まずローマ字を習うそうだ。
そのローマ字で書かれた単語はこれですということで漢字を習っていくと。
ニエ君は
日本と同じです。
といってた。
なるほど、はじめて謎が解けた。
あのむずかしい漢字を突然、習うわけじゃないんだ!!
因みにアルファベッドは併音(ピーイン)という。

話をしながら食べるがとても食べきれない。
残った餃子はおもち帰りにしてもらった。
ニエ君に持っていくように言ったんだが、
家にあると。。。
そうだな。
ということでomiの晩御飯になりました。。

ウエイトレスの女の子は飾り気のない素朴な感じの女の子で、
ハオチー(おいしかった)
というと、恥ずかしそうに
シェーシェー
といってくれた。
はじめての中国語の会話となった。


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