飛行機は2時間半で瀋陽に着いた。
時差があるので現地時間の午前2時半ぐらいだ。

着陸してわかった!!
瀋陽はすごいことになっている。
空港は雪に埋もれていた。

その埋もれた中、夜中なのにどんどん飛行機が離着陸している。
あとでわかったのだが、この前の日の月曜日は空港が閉鎖になっていたと。
その遅れを取り戻すために昼間のような動きをしている瀋陽国際空港!!

外を見ると、空港で働いている人もフードつきのながいコートに帽子をかぶり、とにかく寒いということがわかる。
飛行機の通り道は除雪されているのが、その周りは雪が固まっている。






飛行機が着くゲートがなかったらしく、しばらく機内で待っていたが、やっと降りることができた。
飛行機から一歩おりるとものすごい寒さだ。
マイナス10度ぐらいかな。
ただ外気にこの時点で直接ふれることはなかったのでよかった!!

入国審査は軍服をきた検査官。
ちょっと威圧感がある。
飛行機の中で書いた入国カード、税関のカードを次々にだす。
ちゃんと荷物もでてきて、日本だと荷物と航空券にはった番号をあわせて確認するんだが、そんなこともなくって、外にでた。

なんせすでに3時ぐらいだ。
ガイドさんが来ているかどうかがポイントだったんだが、ぱっと見たところ、なんとガイドさんがいなかった。
ひとりのおじさんが来て、
『ガイド来てないの?』
と言われた。
ここでしゃきっとしないとトラブルに巻き込まれるぞ!!
と思った。
しかしこのおじさんは自分も観光客で自分にもガイドが来てないことを知らせてくれたんだわ。
ちょっとでも疑って申し訳ありませんでした。

それからomiは近場にいるおじさん達にJTBのカードを見せて
JTB?
と聞きまくった。
ほとんどの人が日本語ができなかったんだが、一人の人が
『私は日本語ができます。助けてあげられるかもしれない』
といってくれた。
この人をはじめとして、瀋陽の人たちはみんな親切だった。
おじさんに緊急の連絡先の携帯番号を見せると自分の携帯で連絡をとってくれた。
このおじさんがいなかったらひとりでタクシーに乗ってしまうところだった!!
途中、おじさんは電話を代わってくれて、電話の向こうから日本語で迎えの係りの人は空港にいるからちょっと待ってくださいといわれた。
それからすぐに走ってくる男の子がいた。
きっとあれだ!!!
男の子はさくの中の方を見ている。
いや!私はここだって!
で、男の子の方にいってJTBと言った。
するとちゃんとomiの名前が大きく書かれた紙を持っていたんだわ。
後ろから女の子も来た。
どうも2人で待っていてくれたみたいなんだ。

女の子におじさんのことを話した。
すると違うツアーなのにおじさんの迎えの会社の人に連絡をしてくれてコンタクトをとれるようにしてくれた。
この親切な行動がだ。
omiの心をぐっとひきつけてくれた。
結局、おじさんは市内までomi達と一緒に行くことになったらしい。
よかったです。

このガイドさん2人はどうも2階にいたらしい。
この日、帰るお客さんを送ってから半日以上空港にいたと。
もう明け方になっているのに、最後までいやな顔ひとつしないガイドさん達は花丸でした。

2人は手分けをして外の様子をみたりしている。
『次のバスに乗ります』
と言われた。
あとでわかったんだが、本当は空港から市内まで車で行くのだが、この大雪のために車が途中で動かなくなったらしい。
で、市内まではバスで行き、そこからタクシーにのると。

バスは出口のすぐわきにつくのだが、その乗り場は凍っている。
男の子の方に
気をつけて!
と言われた。
気をつけてもすべりそうなomi.
この日、市内を移動できるだろうか。。。


バスはなかなか見られない古いもので、運転手は荒っぽかった。
この凍った雪道を走るんだからこれぐらいじゃないとやっていけないのかも。。
クラクションは鳴らす
窓はどんどんたたく
怒鳴る
でもなぜか中国だとそれが平気になるんだな。


外は真っ暗でおじさんと一緒の席に座ったomi
このおじさんはもう何十回も瀋陽に来ているという。
荷物も小さい肩掛けの書類要れのようなかばんひとつだ。
だから最初、omiが疑ってしまったんだ。。
すみません。。。
特にどこを見るということではなくてホテルの周りを回るのがすきだという。
ソウルのomi状態ですね。

おじさんにどこに行くの?
と聞かれて、どこにいけるのか。。この大雪の中で。。
と思うomi.
バスは市内に着いたらしく、また運転手が怒鳴る。
怒鳴ったのをガイドさんに訳してもらうと
着きました
ってことらしい。。
すごいなあ。。

バスを降りるとそこにはたくさんのタクシーがまっていた。
おじさんのガイドさんはそこまで来てくれていたんだ。


市内まで乗ってきたバスとバス停付近で待っているタクシー

おじさんと別れて、タクシーに乗ると2人は自己紹介をしてくれた。
ちゃんと名刺を両手でくれるんだわ。
2人ともとても若い。
息子達と同じような年ごろかなあ。。

2人ともこの大雪の話題をまずした。
『56年ぶりの大雪です。
市内でも1メートル積もりました。

話を聞いていると、とんでもないときに来てしまったなって実感した。

で、omiは聞いた。
『明日ガイドさん頼むことできる?』
男の子は答えた。
『大丈夫です。
大丈夫っていったって、朝の4時近くだよ。
そんな即答していいの???

『何時から大丈夫?』
『何時でも大丈夫です。』
すごすぎないか!!


とりあえずこの雪道をひとりで歩くのは困難と判断したomiはガイドさんを一日頼むことにした。

じゃあ9時から5時ぐらいでお願いします。
大丈夫ですか?
大丈夫かっていうのは今が4時近くなのに9時で大丈夫なのかっていうことだ。
今日、一日しかないからがんばるわ!!
日本代表omi!
がんばります!
状態だ。

女の子に
『あなたが来てくれるんですか?』
と聞いた。
女の子はなかなかしっかりしていて頼りになりそうだ!
すると彼女は言った。
『もっと元気な人がきます!』
ですね。。。

ホテルはインターコンチネンタルホテル。
ホテルに着くとなんとホテルのロビーは清掃中でした。
女の子の方が一緒にきてくれる。
ホテルとちょっとやりとりがあった。
ひょっとしたら部屋がなかったのかも。
女の子に
『どうしたの?
と聞くと
『大丈夫です。
と答えた。

キーをもらうとホテルの人ではなくて、この女の子が部屋まで案内してくれた。
部屋は5階で、看板が窓の半分を覆っているようなところだったので最悪だったんだが、今回に限っては外の景色を見る時間もないのでいいことにした。
女の子に
『おそいからもう帰って。』
と言ったんだが、
『チェックします。』
と言って部屋の設備をチェックしてくれた。
テレビのNHKのチャンネルまで教えてくれた。
教えてくれたんだけど、実は韓国KBSと地元のテレビを見たomi.
申し訳ありません。

本当に本当にこの日、ガイドさんもお疲れ様でした。
部屋の時計は4時を過ぎていた。

恒例になっている部屋の写真を撮ったあと、お風呂にもはいらず寝る。。




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