瀋陽に行こうと思ったのは今年の1月1日。
おばに祖父が瀋陽(昔の奉天)で亡くなったことを聞いてからだ。
その話を聞いて2週間後に一度、瀋陽まで行こうとしたのだが、なんせ冬の寒さが半端なさそうなんで、時期をづらした。
この時、根性をだして行っておけば今回のような波乱万丈の旅を経験することはなかった。


今回の旅行は次男がスノボに出かけるということを聞いてから計画した。
それはなんと出発の一週間前のことだった。
で、決めた日には一人で行くことになったのだが、次の日には両親も参加することになり、ここで一回目の
アップダウンがあった。


3月6日、出発の当日。
この日の
なが〜〜〜い話は成田空港ではじまる。
旅客機は
中国南方航空
午後1時台の出発の便だった。
瀋陽には全日空がやはり火曜日の午前中に出発しており、本当はそれに乗りたかったのだが、一週間前ということで満席だった。
中国南方航空は午後の便で木曜日の午前に戻ってくるのでかなり滞在時間が短くなる。
しかしせっかく行くチャンスがあるのだから、やはりチャンスは逃すべきではないと行くことを決めたわけだ。

成田空港ではまず最初にJTBで往復のチケットをもらう。
少しはやめに着いたので、中国南方航空のカウンターがひらくまで待っている。
ところが大きな出発便のボードを見ると瀋陽行きは赤字で
未定になっている。。。。
なんなんだろう。。。。



カウンターが開いたところで、列の中で話し声が聞こえる。
『雪がふっているから。。』
えっ!!
雪なのか!!!


そういえば2.3日、瀋陽の天気をチェックしていなかった。。

で、自分の番になり、いつものように
『窓際を』
と言った。
窓際はすぐに確保。
ところがこの時点でまだ飛行機が現地を飛び立ってないことが判明。

中国南方航空は瀋陽から飛んできた便が成田で乗客を降ろした後、また瀋陽まで帰るコースになっている。
で、帰りが1時半の出発だから12時すぎには便がついてなければならないんだ。。
ところがまだ現地を出発してない。。
これが11時すぎぐらいの話。
で、この時点では2.3時間遅れそうだなと思っていた。。

長期戦になりそうなので、お昼ご飯を食べに行く。
お昼ごはんを食べ終わって、出発の時間が近づいてもまだボードは未定のまま。。。
放送もないまま、2時がすぎた。

現地についたら両替もできないと思い、この間に両替もする。
係りのおねえさんが
『最近、偽札にとりかえられる事件がよくあるので、お札から目をはなさないでください』
っていってくれた。
なにかすごそう。。。


さすがに成田で3時間待って、まだこれから3時間はまたなければならず、それからフライトということで、両親は体がきつくなってくる。
年をとっていることもあって、旅行は近場にしているんだ。
しかも今回は父にとっては60何年かぶりの瀋陽(奉天)だ。
待つのもしんどいだろうし、かといって今キャンセルというのもちょっときのどくだ。。

こういう時には母の判断ははやい。
『私達にはこれ以上、無理だからキャンセルします!』
それからばたばたする。

成田のJTBカウンターで、キャンセルにかかる費用を計算してもらい、保険の適用がきくかどうかなどを問い合わせる。
JTBではキャンセルは7時までにしてほしいという。
いや〜〜そんなに時間はかからないから。。。

ここでいろいろわかったこと。
成田空港は11時までしか使用することができなくて、瀋陽までいけるかどうかは逆算して向こうを8時までに飛行機がでるかどうかでこの日、フライトがあるかどうかが決まるらしい。

で、フライトがある限り、ツアーは成立するので、このような状況のもと、キャンセルをしても当日キャンセルで50パーセントはとられるという。
これって何か客にとっては不合理じゃないか!!


保険もフライトがある限りきかないというし。。。


結構、納得できないけど、そんなことをいって体を壊したら何もならない。
結局、遅延証明書、6時間半というのを一応、書いてもらい、JTBの係りの人の立会いで、キャンセルした。
このキャンセルでなんとomiは一人旅になることになり(最初はその予定だったんだけど)今度は一人部屋の代金を払わなければならなくなった。
旅行条件にこのようなことは書いてあるんだが、なにかえ〜〜〜という感じだ。。


それからJTBの方の指示で、申し込んだ支店と保険会社に電話をする。
実はomiの携帯は、画面白黒、もちろんカメラ機能なしというものなんだが、今まで一度もバッテリーを変えたことがない。
それほど古いんで、これだけ電話をしまくっていると電池切れになりそうになる。。
それをなんとか乗り越えて、次は両親が預けたスーツケースを戻してもらう。

中国南方航空の係りの人と一緒に到着のゲートから中にはいる。
どんなにたくさん旅行している人でも出口から入ったことがある人は少ないと思う。。
航空会社の人は係りの検査官に2人がはいったことを申告する。
荷物があるところまではomiははいれない。
係りの人がとってきた荷物をその場で確認して返してもらうんだ!

その間、出口の外にはたくさんの女の人がいた。
え!!
ひょっとして誰かくるの!!

気にはなっていたが、両親の方が先だ。

このような手続きをしている間も、乗客の多くが中国南方航空に係りの人に状況を聞いている。
他の日に振り替えをしている人も多いようだ。
夫婦と思われるカップルの女の人がえらい剣幕で係りの女の人とやりあっていた。
ああ。。中国だなあ。。。


なにか人事のようだ。

両親をリムジンバスまで送っていく。
今回、いけなかったのはこうなってしまうと本当に残念だ!


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