光化門


再びソウルへ

 バスは昨日きた道をソウルに戻っていく。高速道路にはいり今度はソサで休憩した。休憩所はどこも同じつくりのようだ。その日の具合によってこのように休憩する場所が変わるのであろう。

 ここで小さなポストを見つけまだ投函していなかった絵葉書をいれる。ポトンと音がして他には何も手紙がはいっていないことに気付く。こんなところから葉書はつくのだろうかと少々不安だ。(しかし葉書は見事に2,3日の間についた。韓国の高度な郵便制度を見た)

 高速道路を走っている途中急に渋滞になった。もう渋滞がはじまったのかと思って外をみていたらなんと高速道路の中にブタが2頭いた。1頭はもうトラックにいれられるところだったが。もう1頭は道の真ん中にへばりこんでいた。この写真をとらなかったのは本当に不覚だった。

 その他は渋滞もなく、そしてよく言われるようにバスがビュンビュウとスピードをだすこともなく順調にソウルに戻ってきた。ソウルに着くまでこのバスがソウルバスターミナルに着くのか、東ソウルバスターミナルに着くのかよくわからなかったのだが、来る時に使ったソウルバスターミナルだったので、そのまま地下鉄でまたアンコック駅に戻り、宿にたどりつく。

 宿についたのはお昼をまわっていたが、そのまま韓国観光公社に行き、インターネットを使ってメールをだそうとした。しかしこの分野に暗い私はここではじめてこのような時には自分のつかっているプロバイダーからメールを送るというサービスを利用しなければならないことを知った。ヤフーなどは自分のメールアドレスをいれてメールを送ることができるが日本のDIONにはそのようなサービスがない。(現在はDIONもそういうサービスをしている)結局ただでメールを送ることはあきらめた。

 しかしここは観光客のいろいろな情報がある上、大きな韓国のポスターもただでもらえる。しかもそれをポスター専用の箱にいれてもらった。全部無料である。ここを利用しない手はない。韓国のしおりを3枚購入してウルチロイック(乙支路入口)の地下鉄乗り場に向う。

 ここから2号線を利用してカンビョンにあるテクノマートに行くのである。改札口でガイドブックをみながら迷っていると、キオスクのおじさんが
「アジュンマ、アジュンマ」
と声をかけてくれた。アジュンマというのはおばさんということだ。まあアガッシ(お嬢さん)と言われるには無理があるが日本でこのような呼び掛け方がないのでちょっととまどう。おじさんに
「カンビョンに行きたいんですけど」
と尋ねると、
「ここだよ」
とすぐに教えてくれた。結局、このように日本で声をかけられたことがないというのは日本でこのように親切にされたことがないということなんだなあと思った。

 地下鉄にのると前の座席に男の子と女の子とおかあさんが座っていた。私の席の並びに迷彩服を着ていた若い軍人さんが立っていた。突然、男の子が大きな声でなんとかかんとかといいなんとか〜といって敬礼した。たぶんこう言ったのだと思う。
『兵隊さん、兵隊さん、敬礼』
すると驚いたことにその若い兵士もその子に敬礼をしてあげた。このようにして小さい時から韓国の男の子は兵隊に対するあこがれを持っているのだと思った。そして兵隊さんもすごく礼儀正しくってこのような若者が国を守るという意識が国民の中に根付いているのだろうと感じだ。男の子はその後も
『兵隊さん、兵隊さん』
といってガムをもっていったりとにかく兵隊さんはスターのような存在であった。男の子がおりる時におかあさんが
「兵隊さんに握手をしてもらいなさい」
と言い、男の子が手をだすと兵隊さんも手をだして握手をしてあげていた。男の子が降りる駅と兵隊さんが降りる駅と私が降りる駅が偶然一緒だったのだが、その後兵隊さんはその男の子の手を一緒につないで駅の階段を降りてあげていた。

 韓国の国民のいろいろな気持ちをこの地下鉄の中でみたような気がした。そしてものすごく暖かいものも感じた。





ハンソッキュ


テクノマート

 カンビョンの駅はテクノマートや東ソウルバスターミナルがあり人で一杯だ。

 目的のテクノマートは改札をでて一度地下にはいるとそのままビルの中にはいれるようになっていた。まずインターネットで得た情報により地下のロッテマートに行く。ロッテマートに行き方がわからず、受け付けのおねえさんに聞くが、やはりわからず困っていた。するとおねえさんが近くのおじさんに伝えてくれて、結局そのおじさんが地下2階へのエスカレータの場所までわざわざつれていってくれた。

 ネットの書き込みのとおりロッテマートにはいると500ウオンを払ってカートを借りる。この500ウオンはカートを返す時に返してくれる仕組みになっている。ここは日本のスーパーの大きい版といったお店で日常雑貨から食料品までそろっている。

 おもちゃ売り場には韓国でつくられたレゴもあったが、送るには高くつくし、持ってかえるには重たいし、泣く泣くあきらめた。

 食料品のコーナーでまずお茶を買う。メシル茶(梅茶)がおいしいと聞いていたので、そのティーバックをいく箱か買い、またレモンティー、マンゴティーなども買った。試食のところでマメのごまあじスープの素(これもよく見たらお茶と書いてあった。)みたいなものを売っておりそれもおいしかったので買った。のりのコーナーではどののりを買えばいいのかさっぱりわからなかったが、地元の人が買った小さなのりとパックになっていた大きなのりを買う。

 レジで勘定をすませ、エスカレーターの横の段ボール箱おきばにいく。ここで箱につめてパックして上の郵便局から全部送ってしまうのだ。段ボール箱はきちんとたたんでおかれておりどれでも好きなものを組み立てて使っていいのだ。私もロッテマートとかかれたガムテープをつかって段ボールを組み立てて品物をつめた。カートを返す時混んでいたのだが、これからカートを使うおばさんが500ウオンをくれて私のカートを持っていった。









メシルホンチャ(梅紅茶) まめのゴマ味茶(本当の名前はわからない)



郵便局はロッテマートの上の銀行の近くだ。間違って銀行にはいっていって、郵便局はここですかってきいたらお客さんのおねえさんがわざわざ私を隣の銀行までつれていってくれた。しかも荷物をもっている私の為にドアをあけてくれて、こんな親切って日本では絶対にないなと確信してしまった。

 郵便局ではEMSの手続きで用紙に住所などを書き込み簡単に荷物を預けることができた。だいたい25000ウオンぐらいだった。この荷物は私より先に自宅に着いてしまうことになる。

 テクノマートは秋葉原のビル版だ。家電用品からコンピュータ、そしてソフトやDVDCDなどをこのビルにはいっているたくさんのテナントで売っているのだ。ここは「美しき日々」でヨンスがMP3を買う時に来たところではないかと思っていたがエレベータに乗ってやっぱりそうだったとわかった。ビル自体はものすごくきれいで、テナントも雑然とした所がない。同じくソウルにある秋葉原のような場所である竜山がどちらかというと雑然として秋葉原っぽいのではないかと勝手に想像した。

 一番上の階は映画館なのでここはパスした。その下はレストラン街。もう3時ちかくになっており何か食べようと思う。書き込みではここから漢江がみえる場所があると書いてあったような気がしたが、食堂はいくつかの専門店にわかれており外の眺めを見る場所はなかった。

 その中のひとつのお好み焼きやにはいる。外にはってあった写真のメニューを頼む。なかなか発音が通じなかったが、なんとかわかってもらった。おねえさんにこのメニューの単語を紙にかいてもらった。でもやはりもうちゃんと発音することはできないと思う。お好み焼きは日本のものと似ているが、たれにつけて食べる。このたれが少しからかった。途中からたれなしで食べた。甘いたれもおいておいてもらうと助かるんだけど。

テクノマートに来た理由はCDVCDDVDを見たかったからだ。
 7、8階にソフトを扱うお店があった。ここでも「美しき日々」のサウンドトラック版を探すがない。DVDはすでにユンソクホ監督の次ぎの作品の「夏の香り」がでていた。セットで8000円。すごく安いのだが、8000円はやはり痛い。(本当にかわいそうなぐらい貧乏だ)考えて考えて買うのをやめた。この後何回もあちこちで「夏の香り」を買うことを考えたが、最後にこのDVDはリュージョンが3で日本で見られないことが判明した。

 結局、あまりにもCDVCDを見過ぎて、目がちかちかしてきて、これは選ぶことも困難だと思い、テクノマートをはなれることにする。家電のコーナーにいくと、スターが宣伝している製品のパンフレットをもらえると聞いたがそれもパスする。

 帰りは5時近くになっていた。地下鉄が混むのではないかと思い乗り換え無しでまた来た時と同じルートで市内に戻る。とっても不思議なことなのだが、この地下鉄の中で持っていた観光局のポスターを一度落とした。その記憶を最後のこのポスターをどこにどのように置き忘れてしまったかまったく思い出せない。(次ぎの日は眼鏡事件という同じようなケースが発生した)

 地下鉄で乙路入口で降り、キョボムウコに向う。
 ここはソウルで一番大きな本屋ということである。しかし実際に行ってみると永豊文庫を見てしまった後なので、なる程と思う程度になってしまった。しかしCDはかなり種類が豊富で冬のソナタのクラッシック版というのをみつけ買った。これは楽譜がついていたのはよかったのだがCDそのものはそれ程でもなかった。チョソンモのCDも買った。4枚セットで19000ウオン。めちゃくちゃ安い。

 CDやあまりわからないハングル文字の本を見ていて本当に疲れてしまったので、宿に帰ることにする。途中の屋台でホットサンドイッチを買い、ファミリーマートでまたマンゴジュースを買った。この日までにまだソウル市内をほとんど見ていないことにこの時気付く。次ぎの日の予定をたててはやばやと寝てしまった。




ソウル市内のコンビニ


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