大連へ

冬の終わりに母とは香港に行った。 母は85才の年齢のわりには元気だ。 で、夏の初めにまた旅行をしようということになった。 いくら元気でも85才なんで、ひとりで旅行するには家族としては不安があるし、 長い旅行も無理がある。 今年は一回、海外旅行もしたし、日光に行かない？ともちかけたんだ。 すると、簡単に断られた。 「日光は日帰りで行けるでしょ」 omiの頭の中ではこの時点で早朝の日光で野鳥の写真を撮っている自分をすでに描いている。 でも日光はだめかあ。。。 山陰がいいかなあ（昨年は長崎と長野に行っている）と再びもちかけた。 すすすすると、 山陰に行くんだったら海外でもいいかしら と答えが返ってきた。 母は意見は言ってくれるんだけど、 もちかけるのはomi、内容を考えるのもomi はっきりいってしまえば、 何をやっても意見されるし、やらなくても意見される感じだ。 しかし、一度、海外という単語がでてしまったからには、 どこどこに行けます！！ということをいっていかなければならない。。。。。 提案したのは、もう一度、香港、それから上海、そして大連だった。 omi的には北海道とかの方がずっといいと思う（野鳥の写真も撮れるし） が、なぜか思惑通りには物事がすすまないのが常である。。。。。 夏だということもあり、結局、香港、上海は暑いだろうということになった。 母は大連に行ったことがないので、ここで大連旅行が決定する。 決定したもう一つの理由は、ちょうどANAの旅行会社で、 大連シャングリラのツアーがでたことだ。 何回も書いているかもしれないんだけど、omiの旅行とは対照的に 母はいいホテル、ゆったりとした飛行機の座席などが旅行の必須なんだ。 （omiだって注文は多いけど、安い航空会社、安い旅館、 といったものなので、その内容はかなり異なる） 45日前の申し込みでホテルの上層階を保証ってことで、今回の旅行は7月となった。 ちょうどomiの仕事も夏休みがとれる期間にはいっている。 （ということはこれを書いている時点でもう夏休みはありません。。。。。） 母は言った。 「なぜ羽田発の便がないかしら？」 なんでないかと言われても、困ってしまう。。。。 昔に比べれば、毎日大連までの便があるってことがすごいんだと思うんだけど。。。。。 出発当日。 7時前に最寄りの駅発の電車に乗り成田に向かう。 朝早くなのにかなり暑かった。 こんなに暑い時に旅行しなくてもよかったかなあ。。。 って思いましたね。 成田には出発の1時間半ぐらい前に着いた。 いつもそうなんだけど、やっぱり成田では忙しい。 前日に必死でPCでインターネットチェックインをしたので、かなり楽かと思ったけど、 成田まで送っておいたスーツケースを取りに行って、手荷物をあずける、 保険にはいるそこまででかなりの時間を要する。 スーツケースは母からは小さいものにするようにという注文がきた。 なんでそこまで要求してくるのかわからないんだけど、 要はomiが使っている、ほとんど化石化した古いケースが気に入らない模様。 （もう20年ぐらい使ってます） でも壊れないんだからこれでいいと思うんだけど。。。。 母の注文はこの時だけは、受け入れられなかったomi 小さいスーツケースにしてしまうと万が一、 荷物が増えたらomiがそれを手荷物として、 ずっと持っていかなければならないんだ！！！！ 母の注文は毎回、かなりのものだ。 一番重要なことは 戸惑ってはいけない。 ということだ。 とまどって、 どうだったっけ？？？ なんて考えているとそれだけで機嫌が悪くなる。 用意周到の中の用意周到をめざしておかなければならない！！ よって空港での行動は何回もシュミレーションされる。 （なんでこんなところのシュミレーションが必要かと毎回思いますが。。。） まず荷物を取りに行き、それを預け、保険にはいり、両替をする。 ここまでがひとつのミッションになっている。 保険は今回の旅行費用の中に含まれているけど、それはなんと 怪我まで。 死んでしまったらお金がはいらない。 ということは万が一、死んでいまったらえらい出費になる。 それを考えるとどうしても保険にはいることも必要となる。 自分は死んでしまっているのでいいかもしれないんですがね。。 T海上の保険の窓口にいき、死んだ時だけの保険にはいりたいという。 窓口のお姉さんはだいたい戸惑いますね。 で、こういう保険にはいってます。 とついてきた保険の用紙を見せる。 計算してもらうと死んだ時だけだと1000円以内で保険にはいれるんだ ところが、保険って最低が1000円なんで、 どうしますか？ って聞かれる。 で、 適当に1000円にしてください って答える。 お姉さんはまた適当に保険を組んでくれて これでいいですか？ って聞いてくる。 こういう細々したやりとりの時間も母はだいたいイライラして待っているわけだ。 で、こちらも本当になんでもいいから 早くしてください って気持ちになる。。。。。。。。 やっとのことで（といってもえらい短時間です）保険にはいり、 両替は混んでいたので、中にはいってからにしようと 出国手続きのフロアーにすすむことにした。 これを添乗員のように一人でしているので、今回はなんでもかんでも忘れた。 まず出発便のボードの写真を撮るのをわすれた。 毎回、海外旅行はここから始まるけど、それを忘れた。。。。。 パスポートをだす窓口では、前に3人ぐらいしか人が並んでなかった。 ラッキー！！ と思うのはomiだけで、母は隣の窓口の方がどんどんすすんでいると言い出した。 この間5分もない。。。 隣の窓口を見ているうちに、自分の番がまわってきたけど。 omiが手続きが終わって、中にはいると何番ゲートか聞かれる。 omiとて若くないので、ゲートナンバーは何番かうる覚えだ。 でもそれは通用しない。 違うナンバーをいえば怒られるんだわ。 で、あわてて搭乗券にかかれているナンバーを見る。 搭乗口の近くにラウンジがあるのでそこに行くことにする。 はっきりいって、omiがビジネスクラスの旅行をするのは 母と一緒の時だけです！！ 自分の旅行、友達との旅行はいかに安くあげていくかがミッションなんで、 ラウンジを使うことはまったくないわけなんだ。 で、ラウンジの近くまできた時に、ちょっと迷った。 「あれ？ラウンジはどこだろう？」 って言ったら怒られた。 「わからないの？」 いや〜〜〜 毎日来ているわけじゃあありませんからねえ。。。。。。 わからないっていったって、ラウンジはそこしかないので、すぐに見つかる。 で、中にはいって、ゆっくりする暇はありません。 1時間半前に来たんで、結構、搭乗30分前になっている。 それでも簡単にクッキーを食べて、何か飲んだ。 そうなんです！！ もう何を飲んだのかも覚えてない。 そして今度は搭乗口へ。 ビジネスじゃあなくっても母の年になると優先で乗せてくれるんだけど、 とにかくゲートがひらいたら、すぐに飛行機に乗り込んだ。 早くいったって、遅くたって席は決まっているんだけど。。。。 そして、この時に重要なミッションを 忘れていることに気づいてない。。。 飛行機は離陸して、上空にきた。 快晴だ！！ 絶好の写真びより。 なによりも上空からの写真を撮りたいomi!! 座席も富士山が見られる確率が高い、左側にとった。 まったく太陽が東から昇ってくれてよかった！！ これで日がさしてきたら、また大変でしたからね。 東京の上空にきたところでシートベルトのサインが消えた。 ラッキーなことに前の席があいていたので、そこの窓際に一時的に座らせてもらう。 撮りましたね！！！！ レインボーブリッジを撮って、すぐに羽田空港が見えて、 ひょっとして。。。 と思って正解だった。 なんとomi家が見えてしまったんだ！！！ 前々からひょっとして家の近くを通っているんじゃないか。。。 とは思っていたけど、今回は証拠写真が撮れてしまった。 この写真を撮るにはやっぱり成田発じゃないとだめなんだわ。 このためだけに成田発にしてもいい！！ とomiは思いましたね。 フジテレビも見えた。 ディズニーランドを外してしまったのがちょっと残念。 羽田空港はとってもわかりやすい。 羽田空港を基準にして広域の写真をとり omi家のあたりの写真を撮った。 ドンピシャだった！！！ もうちょっとレンズがいいとよかったんだけど。。。 そして東京がすぎ、富士山が見えた。 夏の富士山！！ すごかったです！！ （といっても美しさはやはり冬かな。。） 初めて夏の富士山を撮ったかも。。。。 飛行機だけでどれだけカシャカシャ言わせながら写真を撮るんだ！！ その後、飲み物が配られはじめたので、席に戻る。 富士山の写真が撮れたところで、なんとなく落ち着いた。 それと同時に大事なミッションを忘れていたことに気づく。 それはなんと 両替だった！！！ 大連でもできるだろうけど、時間に余裕があるかどうかわからないので、 今回は成田でやっておきたかったんだわ。 とりあえず前回の残りのお金が少しあったので、それで間に合わせることにする！！ 日本をすぎて韓国領内にはいると雲が多くなった。 雲が多くなると急に暇になる。 ゆとりができるっていうかなんていうか。。。 で、ゲームでもやろう！！ と思った。 が！！ ゲームのサイトにきたところで、 機械を横に使ってくださいって表示がでて、 エンターをおしてもそれ以上どうにもできなかった。 （これは行きも帰りも同じ） どんなゲームがあるかもわからず、音楽をきいていた。 とにかく飛行機はむずかしいんだわ！！ 韓国領内を通過すると大連はすぐだ。 あっという間に大連の空港に降りた。。。